《徹底網羅》なぜ企業はSDGsに取り組むべきなのか~SDGsのメリットとデメリット~

#SDGsウォッシュ#SDGs目標17#SDGs目標8#ビジネス 2021.03.23

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【更新日:2021年9月11日 by 森あゆみ

SDGsの重要性について理解しているけど、なぜ企業として取り組むべきなのかが分からないという人も多いと思います。

帝国データバンクの調査によると、実際にSDGsに取り組む企業は24.4%しかおらず、取り組んでいる企業は少ないのが現状です。

しかし、SDGsに取り組むことは企業にとって大きなメリットがあります。

今回はSDGsに取り組む4つのメリットと3つのデメリットを紹介し、なぜ企業がSDGsに取り組むべきなのかについて考えていきます。

SDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

▼SDGsについて詳しくはこちら

企業がSDGsに取り組む4つのメリット

企業価値(ブランド力)の上昇

SDGsは世界共通の目標であり、企業がSDGsに取り組むということは企業価値=ブランド力の向上という面で見てメリットがあると言えます。

ブランド力の向上のメリットとして「ステークホルダーとの関係性の向上」が挙げられます。

ステークホルダーとは利害関係者全般のことを指し、株主、経営者、従業員、顧客、取引先など広範囲を意味します。

SDGsに取り組むことで社会貢献性などの面から株主や顧客をはじめとし、社会的に評価されることに繋がります。

それにより従業員の意識の変化や取引先の拡大など企業としての価値が大きくなっていきます。

具体的な例としては「ESG投資の優位性」が挙げられます。

ESG投資とは従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指し、投資家の中でこの投資方法が拡大しています。

SDGsに取り組むということは、貧困や飢餓をなくすことだけでなく、気候変動への対策や海の豊かさ、陸の豊かさを守ることなど、環境問題への対策も多く含まれています。つまりESG投資で重要視されるポイントに貢献することとなります。

そのため企業がSDGsに取り組むことはESG投資や資金調達の観点からも非常に有利となります。

ESG投資については以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

(参考:日本企業がSDGsに取り組むメリットは?企業の事例とともに紹介 | 株式会社ソフィア (sofia-inc.com)

(参考:ESG投資(METI/経済産業省)

(参考:ステークホルダーの正しい意味とビジネスでの使われ方|外資系・日系グローバル企業への転職・求人ならロバート・ウォルターズ (robertwalters.co.jp)

ビジネスチャンスにつながる

2つ目のメリットは、SDGsが企業にとって大きなビジネスチャンスとなり得るということです。

企業は、これまで消費者に求められる製品やサービスを提供してきました。

しかし近年では、少子高齢化や消費者ニーズの多様化などにより、「消費者のニーズが計りきれない」といった課題を抱える企業が増えています。

そのような企業が、長期的に発展していくためには、社会のニーズを掴んでいくことが必要不可欠です。

そこで「SDGs」が注目を集めています。

SDGsの根幹の考え方である「持続可能な開発」は、「将来世代のニーズを損なわずに、現役世代のニーズを満たす開発」のことを指すため、社会の課題と長期的なニーズがつまっているからです。

それによりニーズを知ることができ、新規ビジネスに参入しやすいというメリットがあります。また取り組みが評価されることで他業種との協力なども得られる場合もあるなど、ビジネスチャンスにつながる瞬間が多くなります。

(参考:SDGsに企業が取り組む理由とは。事例も交えて紹介 | AMP[アンプ] – ビジネスインスピレーションメディア (ampmedia.jp)

(参考:企業がSDGsに取り組む意義 (dir.co.jp)

採用力の強化

3点目のメリットとして、SDGsを企業が推進することで採用力を強化できる点が挙げられます。

就職活動を行っている学生へのアンケートで、「就職先企業を選ぶ上で重視した点」で「SDGsへの取り組み」を挙げた学生が6.4%いたというデータがあります。

また「企業のSDGsへの取り組みは企業選びに影響したか」というアンケートには、「とても影響した」が42.8%、「少し影響した」が42.9%と、合計85.6%が「SDGsの取り組みが就職先を選定する際の判断基準になった」と回答するという結果になりました。

その理由には、「女性が働くための環境作りができていると思うから」や「環境に配慮した就職先を探していたため」という声があがりました。

学生へのSDGsの認知度は年々向上しており、就職先を選ぶ上で大切な指標になっていると考えられます。

そのためSDGsに関しての取り組みを行うことで優秀な学生の目に留まる機会も多くなり、採用活動を強化できるというメリットが挙げられます。

(参考:SDGsを認知している就活生は約7割。「目標への取り組み姿勢」は就職先を選定する判断軸に|人事のプロを支援するHRプロ (hrpro.co.jp)

将来のビジネスリスク回避

将来的にSDGsに取り組んでいない企業は大きなリスクを背負うことにつながりかねません。それを回避できるという点でメリットになります。

SDGsに取り組まない企業は、世界で取り組む課題に無関心という表明になりかねず、将来的にサプライチェーンから外されたり、株主や地域の支援を得ることができなくなったりする可能性も少なくありません。

そのため早い段階からSDGsについて学び、企業の方針として取り組むことで将来的なリスクを回避することができます。

(参考:日本企業がSDGsに取り組むメリットは?企業の事例とともに紹介 | 株式会社ソフィア (sofia-inc.com)

企業がSDGsに取り組む3つのデメリット

短期的な成果につながらない

SDGsの目標は2030年までに世界で協力し達成しよう、というものです。

そのため1つの企業が取り組み始めたからといってすぐに解決する問題ではありません。

また支援やプロジェクトを始めてもそれがSDGsの目標達成に貢献できているかを知るには長い時間が必要です。

そして結果が伴い評価され始めるにはより多くの時間が必要になります。

そのためデメリットの1つとして短期的な成果につながらないということが挙げられます。

SDGsウォッシュによる批判や炎上

SDGsウォッシュとは、SDGsへの取り組みを掲げながらその実態が伴っていない、実際と異なる状況を揶揄する言葉です。

目標を掲げているだけで実際には活動を行っていない企業も多く存在すると言われています。

またSDGsウォッシュの一種としてトレードオフと呼ばれる、特定の社会課題を解決することで新たな社会課題が生まれてしまう状況も起こります。

1つの課題を解決するために他の課題を蔑ろにしてしまっては根本的な解決には至りません。

企業側の配慮が足りなかったり、誤解を与えるような活動をしてしまったりしている場合、それが顧客や取引先からの批判の対象となります。

またSNSやネットが発達している現代では、その批判が炎上として大きな問題になる可能性もあります。

1度炎上してしまうと企業イメージは大幅にダウンし、回復することも難しいのが現状です。

(参考:日本企業がSDGsに取り組むメリットは?企業の事例とともに紹介 | 株式会社ソフィア (sofia-inc.com)

取り組みが進まない

デメリットとして短期的な成果が出ないということを挙げましたが、そもそも取り組みが進まないという可能性もあります。

企業全体で時間やお金を掛けてプロジェクトを立ち上げても頓挫してしまったり、プロジェクトの立ち上げ自体が上手くいかないこともあります。

その場合、掛けてきた時間や費用が無駄になってしまったり、世間からSDGsウォッシュと捉えられてしまう可能性もあります。

企業がSDGsに取り組む際の3つの注意点

CSRやボランティアと混合しない

「SDGs」「CSR」「ボランティア」これらは全て同じ意味のように捉えられてしまいがちですが、これらを混合しないことが大切です。

CSRとはCorporation Social Responsibility=企業の社会的責任を意味し、企業が組織活動を行うにあたり担っている社会的責任を指します。

ボランティアとは、もともとは「志願者」や「奉仕者」という意味の言葉で、自主的に行う無償の社会貢献活動のことです。

SDGsがCSRとやボランティアと大きく異なる点は「ビジネスと両立させられているか」というところです。

CSRやボランティアを推進している企業の多くは社会貢献の一環として活動を行っています。

社員内で清掃ボランティアを募ったり、企業として多額の募金をしたりすることがこの活動にあたります。

SDGsの場合は、自社製品を貧しい地域の子どもに贈る、自社の商品にトレードオフのものを入れる、自社の男女格差問題への取り組みや働き方改革を進める、といった自社の事業をどのように社会貢献に活かせるかを考えることがメインになっています。

それぞれの言葉の意味の違いをよく理解し、取り組みにつなげていくことが重要です。

(参考:ボランティアとは (boranthia.net)

(参考:「SDGs」知らないとヤバい!? 社会貢献との違いは?【今週のイチ押しニュース】 | 就活ニュースペーパーby朝日新聞 – 就職サイト あさがくナビ (gakujo.ne.jp)

経営理念との統合させる

SDGsに取り組む際、どのような取り組みをするのかを考えるのが非常に大切です。

取り組みが企業の経営理念とかけ離れている場合、取り組みが困難で、SDGsウォッシュに繋がる可能性が高いからです。

SDGsの導入にあたっては、まず「SDG Compass」に沿って、経営理念・指針との統合を行い戦略の方向を決定する必要があります。

(参考:日本企業がSDGsに取り組むメリットは?企業の事例とともに紹介 | 株式会社ソフィア (sofia-inc.com)

SDGsウォッシュを防ぐ

デメリットにも挙げましたが、社会はSDGsウォッシュに敏感になっているため、企業としても注意が必要です。

1度批判や炎上の的になってしまうと信頼を回復するのは困難です。

SDGsに取り組んでいるようにみえて、実態が伴っていないビジネスとならないようにしなければなりません。

(参考:日本企業がSDGsに取り組むメリットは?企業の事例とともに紹介 | 株式会社ソフィア (sofia-inc.com)

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