《必見》保育園のSDGs|子どもの未来を守るSDGsを取り入れた保育を解説

#保育#持続可能#育児 2021.11.23

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SDGsという言葉は、誰もが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、大まかに言えば”現代世代が将来世代のために今後も持続できる社会をつくろう”という考え方です。

私たちには、将来世代が持続可能な社会を生きていけるようにその考え方や課題を伝えていく義務があります。

そこで、今回は未来を担う子供たちと共に保育の場で行われるSDGsの取り組みについてご紹介します。

SDGsと保育の関わり

SDGsと一言で表していても、17の目標で構成されるその内容や取り組みは多岐に渡ります。保育の中で特に子供に伝えるべきはどの目標で、なぜ取り組まれているのかを考えてみましょう。

保育と関連性の高いSDGs目標

はじめに、実際に保育の場でどのような取り組みが行われているのかご存じですか?

関連性の高い目標と共に、実際に保育の中で行うことのできる取り組みをいくつかご紹介します。

目標2「飢餓をゼロに」            目標4「質の高い教育をみんなに」

・食育を通じたフードロス削減         ・質の高い保育環境の確保

・植物の栽培などで職の大切さを学ぶ      ・様々な体験屋経験の機会提供

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」      目標8「働きがいも経済成長も」

・男のこと女の子が仲良く過ごせる環境づくり   ・保育士の業務負担軽減

・職員の性別を問わない雇用体制         ・お手伝いで働きがいを学ぶ

目標11「住み続けられるまちづくりを」     目標12「つくる責任つかう責任」

・地域の連携した地域貢献活動         ・ゴミのリサイクルや分別の実施

・子どもを預けやすい環境づくり        ・バザーの開催

関連の高い目標を見てみると、子供の周辺の環境づくりや体験を通じて学べるものが多い印象です。また、保育士の労働環境の面でもSDGsの取り組みがうかがえます。

このほかにも、お遊戯会などのイベントテーマとしてSDGsの目標を組み込んだり、生活の中で教えられる場面を見つけたりと、保育にはsさまざまな形のSDGs教育が存在します。

(参考文献:最近よく耳にするSDGsとは?保育園でできる取り組みを解説!|手ぶら登園保育コラム)

SDGsを保育に取り入れる意義とは

保育環境には多くの取り組みがありましたが、大人に対してではなく、「保育」という場にSDGsを取り入れようとする意義とは何でしょうか?

それは一言でいうと「マインドを育てるため」です。

保育園に通う年齢からSDGsの課題を考えて、体験を通じて学ぶことで、子供たちがこれからの時代に不可欠なSDGsの本質を当事者として理解し、持続可能な社会を築いていく基盤となる考え方を養うことにつながります。

また、子供たち自身にとっても幼少期から多様性やジェンダーといったSDGs課題を意識することで、物事に対する広い視野や人への接し方などポジティブな影響をもたらすとも考えられます。

(参考文献:【保育SDGs】会社全体で取り組むSDGs~あしたばマインド~|手ぶら登園保育コラム)

SDGsを取り入れる保育園の取り組み3選

事例① 認定こども園たちばな

認定こども園たちばなでは、毎月行われる保育者の出し物にSDGsに沿ったテーマが取り入れられています。

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」をテーマとした会では、先生たちが”男の子は車で遊ぶ” ”女の子はピンクが好き” の考えについて子どもたちに質問を投げかけてみると、「男の子だからって関係ないよ!」「なんだっていいんだよ!」と言った意見が飛び交い、個性を大事にすることを再認識する会となりました。

また、夏には目標14「海の豊かさを守ろう」をテーマに海に住む生き物のシルエットクイズが行われ、海にたくさんの生き物が住むことを学んで、ゴミはゴミ箱に捨てるなどの取り組みで綺麗な海を守っていこうという話がされました。

このように認定こども園たちばなでは、SDGsをイベントに組み込むという方法でSDGsについて知る機会を設ける取り組みが行われています。

(参考文献:SDGsの取り組み|認定こども園たちばな)

事例② 明日葉保育園

(出典:時事通信)

株式会社あしたばマインドが運営する明日葉保育園では、子どもたちが環境に関連するSDGsの課題を自ら考え、楽しく体験できるような取り組みを実施しています。

最近では、食品ロスの軽減を目指して「コンポスト」が始められました。

手順は非常にシンプルで、園児が給食室から残菜を受け取り、コンポスト容器に入れてシャベルで混ぜ、これを2ヵ月間繰り返したあと、3週間発酵させます。

そうすると、栄養たっぷりのたい肥が完成します。園児たちは当番制で毎日コンポストに取り組み、完成したたい肥を子供たちの野菜の栽培に活用して資源の循環を体験する機会につなげ、子どもたちの食育に活かされます。

このほかにも、水を綺麗にするろ過装置の作成から行う異文化交流プログラム「あしたばドア」など子供が自主的に調べ、課題を探して自ら「SDGsに当てはめるとどうなのか?」を考えられる学習環境がつくられています。

また、子供に対してのみならず地域で子育てに関わるすべての人に対し、さまざまな子育て支援事業を行っていて、緊急事態宣言中の5月には自宅で育児を行う子育て家庭に向けて公園での出前保育が実施されました。

地域の子育て支援によって、子育て家庭が安心して住み続けられる街づくりにも貢献しています。

(参考文献:「これってSDGsじゃない?」明日葉保育園、食品ロス削減を目指し園児たちが自らコンポストに挑戦|時事通信)

事例③ 檸檬会

全国に58の保育施設を運営する檸檬会は、これからSDGsに注力していく予定の保育園で、子供たちが身の回りの課題を「自分ごと」として取り組めるようにするという考えのもとにSDGs保育を実施を目指しています。

2021年4月に法人内のSDGsのプロジェクトを立ち上げ、年内に具体的な行動指針を定める方針で活動を継続しており、オンラインセミナーの開催も行われ、子供たちに対しては土づくりからの野菜栽培による食育や保護者にも便利な登降園の連絡アプリなど、SDGsに触れられる環境が形成されつつあります。

今後子供たちのために何をすべきかを考えることで、大人たちのSDGsに対する理解が深まり、結果的にSDGsを浸透させることに貢献しています。

(参考文献:レイモンド・チルドレンHP|檸檬会)

SDGs保育に大切な3つのPOINT

実際に行われる取り組みを見て、取り組み方法や子供の関わる程度など園によって多種多様なSDGs保育が行われていることがわかりました。

実は、SDGs保育を行う上で共通したポイントがあります。それらを3つに厳選してご紹介します。

POINT①子どもが楽しんで取り組める

SDGs保育の主役は子供たちです。そのため、SDGs保育は子供たちに興味を持ってもらえること、主体的に取り組めることを前提に取り組み内容を考える必要があります。

例えば、事例①で紹介した認定こども園たちばなの出し物では、海の生き物をクイズ形式で聞くことで興味を持たせ、環境問題へのとっかかりをつくっています。

事例②の明日葉保育園では、コンポストなど子供たちが自主的且つ楽しんで参加出来るようなプログラムが考えられています。

子供たち”楽しい”と思って参加出来る取り組みでなければ記憶に定着しにくく、理解しようという発想にも至らないため、遊んで”楽しい”はもちろん、考えて”楽しい”プログラムであることが重要です。

POINT②保育士と保護者の連携

事例では保育園で行われている取り組みについて取り上げましたが、保育には保育士だけでなく、保護者や地域の人々の存在が欠かせません。

特に保育士と保護者は子供と過ごす時間が長く、思考や性格の形成に大きな影響力を持っています。

仮に保育園でSDGsを学び、子供が「ゴミはごみ箱に捨てなきゃいけないんだ」と覚えても、保護者が道端にポイ捨てしていれば「道に捨ててもいいんだ」と考えてしまう可能性もあります。

SDGs保育を行うためには、子供に対して一貫性を持った行動・態度で接しなければなりません。

すなわち、保育士と保護者が連携して学んだことを正しく実践できる環境をつくらなければならないということです。

POINT③ステップごとの理解で誰一人取り残さない

子供たちは一人ひとり理解のスピードや性格・積極性などに個性があります。誰一人取り残さずにSDGs保育を行うためには、

「きっかけ」⇒「疑問」⇒「理解」⇒「気づき」

といったように段階的に理解しやすくしなければならず、ステップごとに丁寧に取り組んでいくことでより深い理解が実現します。

まとめ

将来世代を担う子供たちのために、SDGsは保育の現場にもさまざまな方法で取り入れられていました。

持続可能な社会の実現のために、子供に対するSDGs教育は不可欠です。

しかし、適切なSDGs保育のためには、保育士や保護者など大人のSDGsに対する理解や工夫が大切です。

この記事が、皆さんのお子様への接し方や新しい教育的視点の一助となれば幸いです。

SDGsについて

SDGsは「<strong>Sustainable Development Goals」の略称</strong>です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、<strong>2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成</strong>されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

▼SDGsについて詳しくはこちら

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