食品ロス対策アプリ&通販サイト10選-食品ロス対策を徹底解説

#SDGs#SDGs目標12#食品ロス 2022.12.05

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【更新日:2022年12月15日 by 市川 佳歩

最近、食品ロスアプリが増えてきています。食品ロス対策をするために利用している人や事業者の利用が増えています。それだけ日本でも食品ロスアプリが広まってきているということです。そこで、食品ロス対策でアプリを使ってみたいという人がいると思います。そんな方に向けて、この記事では実際に使われている食品ロス関連アプリの紹介、どの様に使用されているか解説していきます。

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【この記事でわかること】

食品ロスの現状

はじめに、世界と日本の食品ロスの現状を説明していきます。

農林水産省によると世界の年間食品ロス量は、13億トンとなっています。そのうち日本の食品ロス量は612万トンです。これを1人分に換算すると、1日でご飯茶碗一杯分の量を廃棄していることになります。

引用:https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html

しかし、食品ロスの量が多いのはなぜでしょうか。

世界の食品ロスの原因の一つとして、環境が整っていないことがあげられます。先進国で多い食品ロスは食べ残しや売れ残りです。しかし、発展途上国で多い食品ロスは、売られる前に捨てられてしまうことです。発展途上国では、食品を生産することができても、運搬や販売の環境が十分に整っていません。そのため、市場に出回る前に捨てられてしまい食品ロスが発生します。

日本の場合、「3分の1ルール」が原因の一つといわれています。「3分の1ルール」とは、賞味期限を3分割し、最初の3分の1の期限までに卸売業者や小売業者に納品する習慣のことです。次の3分の1の期間では、店舗に食品が並べられます。最後の3分の1の期間で余った食品は店舗から撤退させます。そのため、ここで回収された食品は賞味期限まで余裕があります。このルールは、食品を新鮮で安全な状態で消費者に届けることができますが、その分店舗で販売されている期間が短くなるため消費者の手元に届かない食品も発生します。そして、賞味期限前でも回収され売れ残った商品は捨てられてしまうため、食品ロスを起こしてしまいます。

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食品ロスの起こす問題

つづいて、食品ロスの引き起こす問題について解説していきます。

環境に悪影響

食品ロスは大きく分けて2つに分類できます。事業者から出る食品ロスと家庭から出る食品ロスです。日本の食品ロスは年間で612万トンです。そのうち事業者から出た量は328万トン、家庭から出た量は284万トンです。事業者から出る食品ロス量が多いと思いがちですが、家庭から出る食品ロスと大きな差はありません。その食品ロスは、焼却処分されてしまいます。しかし、焼却処分をした際に発生するのが二酸化炭素です。温室効果ガスである二酸化炭素は地球温暖化の原因の一つで、食品ロスが増えることで地球温暖化を進めることになってしまいます。

各国の食料格差が広がる

世界で飢餓に苦しんでいる人は年々増えています。2018年には世界中で約8億2000万人いると言われています。しかし、先進国の食品ロス量は世界の20億人分の食料に及びます。世界中で大量の食料が生産されているはずですが、発展途上国の飢餓は改善されていません。今後、食品ロスが増えていくほど世界の食料が無駄になり、飢餓で苦しむ人は増えていきます。食品ロスが減らない限り食料格差が広がっていきます。そのために今から私たちが食品ロスを意識して生活を見直すことが重要です。

食品ロス対策アプリ

つづいて、食品ロス対策アプリを説明していきたいと思います。

食品ロスアプリとは

食品ロスアプリとは、食品ロス対策の方法の一つとして使われている方法です。アプリを使ってユーザーに廃棄してしまう食品を知らせ、知らせを見たユーザーが通常よりも安く商品を購入できる仕組みになっています。また、アプリで積極的に働きかけていくことでユーザーも増え、さらに食品ロスを減らすことができます。食品ロスの認知をあげるだけでなくビジネスとしても食品ロスを減らすことができます。

販売されている商品

食品ロスアプリで販売されている商品は、通常廃棄されてしまうものが通常より安く売られています。廃棄されてしまうものだから商品の状態が悪いというわけではありません。販売されているものは、規格外商品や余ってしまって行き場のない商品などです。本来は捨てられてしまいますが、アプリのユーザーに知らせることで格安で買ってもらい食品ロスを減らすことができます。

アプリの使用方法

アプリによって方法は違いますが、大きく分けると2種類あります。1つ目は売れ残った商品をアプリに出品し、それをユーザーが店舗に受け取りに来る方法です。受け取り時間を指定して商品を持ち帰ります。受け取り時間を指定するので待ち時間も少なくすぐ持ち帰ることができます。2つ目は、商品を購入すると、家まで配達してくれるサービスです。家まで届けてもらえるので始めやすいと思います。

食品ロス削減に取り組むサービス10選

それでは、実際に食品ロス削減に取り組むアプリを説明します。

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①TABETE

「TABETE」(タベテ)は、つくり手の想いを、最後の一食まで食べ手に届けることをコンセプトにした国内最大級の食品ロス削減サービスです。

引用:https://tabete.me/

登録料や月額料はかかりません。近くのお店を検索し、食べたいものを見つけたら、決済を済ませます。決済はクレジットカードなので、決済が完了して指定の時間にお店に向かって商品を受け取るだけです。簡単に始めることができるので、自分も食品ロス対策を始めてみたいという方にお勧めです。

引用:https://tabete.me/

▼参照記事
TABETE – 食品ロスを削減するフードシェアリングサービス

②Let

Let(レット)は、余った在庫、型落ち品、見切り品、B級品、規格外品など「訳あり品」を購入できる日本最大級の食品ロス削減サービスです。

引用:https://let.jp/apps/top/

Letは食品だけでなく日用品や美容品、家電なども売られていますが、一番食品が充実しています。基本利用料金は無料ですが、サービスを利用するには電話番号などの会員登録が必要です。支払いはクレジットカードやコンビニ支払いができます。そして、指定した住所まで配達してくれます。大きなものや重いものを注文した場合便利なサービスです。

引用:https://let.jp/apps/top/

▼参照記事
Let(レット)- 食品ロス削減アプリ

➂WakeAi

WakeAi(ワケアイ)は、コロナ渦によって打撃を受けた事業者を支援するという思いから始まったサービスで、「買って応援、食べて応援」をスローガンにしています。

引用:https://wakeai.net/

日本全国の食品を産地直送でお値打ち価格で購入することができます。定期的にチャリティーショッピングも開催されていて、チャリティー商品を購入することでひとり親世帯を支援することができます。そして、WakeAiフードバンクという活動もしています。食品ロスを減らすだけでなく困窮した家庭の支援をすることもできるサービスです。

▼参照記事
フードロス削減、SDGsを目指す通販サイト【WakeAi】

④ポケットマルシェ

ポケットマルシェは作る人と食べる人を繋ぐオンライン市場です。購入者が直接生産者から食材を買うことができ、新鮮な食材を食べることができます。

引用:https://poke-m.com/

特徴は、農家さん、漁師さんなど生産者が直接出品しているため新鮮で、産地から直送されます。そして、生産者と直接やり取りをしながらオンラインで食材を買うことができます。食べた感想や美味しい調理方法などを聞くことができるので消費者の想いが届きやすいサービスです。

▼関連記事
ポケットマルシェ|産直(産地直送)通販 – 旬の果物・野菜・魚介をお取り寄せ (poke-m.com)

⑤食べチョク

食べチョクは、生産者から直接食品を届けてくれる、食品ロス削減のお取り寄せ通販サイトです。

引用:https://www.tabechoku.com/?a8=6trbQtXCZpNIYWO9.vGse-F99-U7NrwsNvGtGrmOh9JCZprtdAE6mpr0epU353EN891zORrw8trbcs00000021694001

国内産直通販サイトで3年連続1位をとっており、直送のため鮮度が良く、どの通販を使おうか迷っている人におすすめです。実際に届いた野菜や果物を使った料理や感想などを投稿することもできます。生産者と消費者が直接コミュニケーションをとることができるので、感謝を伝えるなど温かいやり取りができます。

引用:https://www.tabechoku.com/?a8=6trbQtXCZpNIYWO9.vGse-F99-U7NrwsNvGtGrmOh9JCZprtdAE6mpr0epU353EN891zORrw8trbcs00000021694001

▼参照記事
食べチョク|産地直送(産直)お取り寄せ通販 – 農家・漁師から旬の食材を直送 (tabechoku.com)

⑥Kuradashi

Kuradashi(クラダシ)は、賞味期限の近い食品を主に取り扱っている食品ロス削減通販サイトです。

引用:https://kuradashi.jp/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=DR_Ysa_New_General_Kuradashi&yclid=YSS.1001218774.EAIaIQobChMIsJO14-PJ-wIVctxMAh1yXwFOEAAYASAAEgKt7_D_BwE

企業から捨てられてしまう商品を出品することができ、利用者は普段買っている商品より少しお得に購入することができます。そして、売り上げの一部を社会貢献団体に寄付することで誰でも購入するだけで、社会によい影響を与える運動に参加することができます。

▼参照記事
Kuradashi|楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケット

⑦ロスゼロ

ロスゼロは、食品ロス削減の取り組みを大阪府と連携しながら取り組んでいるオンライン通販サービスです。

引用:https://www.losszero.jp/

2019年に「おおさか食品ロス削減パートナーシップ制度」に認定され、消費者と生産者を繋ぐプラットフォームとなっています。チョコレートやカステラなど、お菓子を中心に肉や魚などの加工品や飲料などを取り扱っています。美味しいスイーツや料理を食べたいという方にお勧めです。

▼参照記事
食品ロス・フードロスをゼロへ|【通販】 ロスゼロ – みんなが笑顔になれて、おいしく社会貢献!【公式オンラインショップ】 (losszero.jp)

⑧tabeloop

tabeloop(たべるーぷ)は、「食品ロス」と「エシカル消費」をテーマにして産地直送のオーガニック野菜や果物、海産物、訳あり品を販売するサービスです。

引用:https://tabeloop.me/page/about/#about_tabeloop

場合によっては数量限定で「1円」で売られる商品や、お買い得商品があり、積極的に食品ロスを減らすことができます。会員登録は無料で出品も購入も簡単に行うことができます。消費者が購入した代金の一部は、飢餓撲滅に貢献する団体に寄付されます。商品を購入する方は一般の方以外にも、子ども衝動や、地域のお祭りを運営する団体、企業などが利用しています。

▼参照記事
tabeloop(たべるーぷ)

⑨TASTE LOCAL

TASTE LOCAL(テイストローカル)は、高級レストランや料亭などで提供される食事を家庭で楽しめる食品ロス削減サービスです。

引用:https://tastelocal.jp/

ジャンルは魚、肉、スイーツなどTASTE LOCALだけで食事が完結するくらい種類が豊富です。地域の伝統やおいしさの詰まったごちそうだけを厳選したオンラインストアです。
その他にも「アジアフェス」「自然食フェア」など料理を楽しむイベントが豊富です。美味しい料理を食べて食品ロス対策をしたい方にお勧めです。

▼参照記事
TASTE LOCAL | 地域の名店を、自宅で楽しめるグルメコマース

⑩うまいもんドットコム

うまいもんドットコムは株式会社食文化の運営する食品ロス削減のお取り寄せグルメサイトです。

引用:https://www.umai-mon.com/user/collection/777

ここで取り扱っている食材はどれも生産者が丹精込めて育てた食材です。その食材をロスすることなく食べてほしいという願いから1000店舗を超える事業者が加盟しています。静岡産のメロンや北海道産のたらこなど、他にも希少な食材を取り扱っています。豊洲市場の旬な食材も取り扱っているため、美味しい食材をお得に手に入れたい方にお勧めです。

▼参照記事
食品ロス・フードロス削減に貢献します|お取り寄せグルメ通販・美味厳選ギフト|うまいもんドットコム (umai-mon.com)

まとめ

食品ロス関連サービスや使用方法などを紹介しました。

食品ロス対策は日本でも徐々に広まってきて、アプリやサイトができるほど広まっています。消費者も生産者も無理なく、食品をおいしく食べることができ、無駄のない社会になって行くことが大事です。

もっと食品ロス対策の手段や方法が増え、手軽に対策をしていける社会になっていくことを期待します。

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