SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」|世界の取り組み事例5選

#SDGs目標15#再利用#環境 2022.04.15

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SDGs目標15では自然や陸上生物を守る取り組みが世界中で行われています。

生物は1年間で4万種類が絶滅していると言われており、また世界の陸地の約3分の1は森林面積と言われ、こちらも毎年減少傾向にあります。

森林が減れば絶滅する動植物もいるなか、世界はどんな取り組みをしているのでしょうか。

今回の記事では、SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」の世界の取り組み事例を紹介します。

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SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」とは

SDGs目標15の概要

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」は世界の自然や陸上生物の回復、保護を目標とした12個のターゲットから構成されています。

森林などの自然が減少すると私たちの生活にさまざまな問題が生じます。

例えば、木材が使えなくなると日頃当たり前に使っていたものが使えなくなり、木材を売買して生活している人たちの仕事がなくなります。

また植物が減ることで地球温暖化などの問題も増えていく一方です。

そんな問題が起きないよう世界ではさまざまな取り組みが試されています。

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目標15「陸の豊かさも守ろう」世界の取り組み事例5選

野生動植物の保全を図るワシントン条約

ワシントン条約は正式名称を「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引における条約」としています。

1973年3月3日にアメリカのワシントンで採択され、1975年に発効されました。

象の牙、蛇やワニの皮など、高値で取引される野生生物の乱獲により、絶滅の恐れが発生する生物を守るために取引を規制するのがワシントン条約です。

ただし、種が正しく保護され絶滅の恐れが減った生物は取引規制のレベルが下がることもあり、ワシントン条約は密漁や乱獲を取り締まる条約ではありません。

陸の豊かさを守るための国際デー「世界環境デー」

世界環境デーとは1972年12月15日に日本とセネガルの共同提案により、国連総会で6月5日を世界環境デーとすると採択されました。

世界の環境や生態系の破壊を食い止め、世界中の人々に環境保全・保護の重要性の認識を目的としています。

毎年、UNEP(国連環境開発計画)が記念式典を開催する国決めとテーマを発表しており、地球のさまざまな環境の重要性を訴えるために、テーマは毎年異なるものが発表されています。

2021年は「生態系の回復」がテーマになっています。

ホスト国はパキスタンで、注目されているマングローブを含む生態系の再生と経済への貢献を紹介しました。

森林保全活動REDD+(レッドプラス)

REDD+とは、「途上国における森林減少と森林劣化からの排出削減並びに森林保全、持続可能な森林管理、森林炭素蓄積の増強」の略称です。

途上国などで起こっている、森林減少や劣化などによることで発生するCO2の排出を抑制するための仕組みとして期待されています。

森林を破壊せず保全する方が、途上国にとって経済的利益をあげるようにすることで、森林減少や温暖化の防止に繋がるだけではなく地域の人たちへの恩恵ももたらせます。

例えばワイエルフォレスト株式会社は、インドネシアのマングローブを守るためにREDD+というアプローチで減少を食い止めようとしています。

マングローブが失われた場所への植林活動や違法伐採、森林火災の防止活動等を通じた森林減少・劣化対策などに取り組んでいます。

生物多様性条約の実施

生物多様性条約は、地球全体の生物多様性を考え保全を目的とした1992年6月のブラジルで開催された、国連環境開発会議で署名が開始され1993年12月29日に発効された国際条約です。

生物多様性条約の3つの大きな目標

生物の多様性の保全
生物の多様性の持続可能な利用
遺伝資源の利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分

EUでは、2030年までに生物多様性を回復軌道に乗せるという目標をもち、2050年までには

世界の生態系を再生するという野心的な目標も掲げています。

蜜を吸う蜜蜂

 

EUは自然保護の施策として、欧州の海と陸それぞれ少なくとも30%を保護区画にし管理していくことを目指しています。

また2030年までに受粉媒介者の増加や30億本の植樹、2万5000㎞以上の河川で自然の流れを維持できるようにするなど、欧州の陸と海の生態系を回復させるための取り組みも設定しています。

国際的な環境保全に取り組むWWF

WWFとは、「World Wide Fund for Nature」の略称で世界自然保護基金ジャパンという名称で呼ばれており、1961年に設立され世界100カ国以上で環境保護活動に取り組む、国際NGOです。

元々は「絶滅の危機にある野生生物を救う」といった目的のもと設立されたWWFでしたが、活動をしていく中で、「野生生物を守るためには、自然環境全体の保護が必要である」と感じ、名称を「世界野生生物基金」から、「世界自然保護基金」に変更しました。

WWFのロゴ

(引用:https://www.wwf.or.jp/

WWFでは寄付金の60%以上を自然保護活動に使っており、信頼できる環境保全団体の1つとなっています。

また、オーストラリアの大火災の時などにも、緊急支援金などいち早く行動に取り組んでいました。

毎月定額の寄付をする会員になると年に4回地球のことを知れる会報が届くので、環境に対してなにか行動したい人は一度調べてみてください。

目標15「陸の豊かさも守ろう」の日本企業の取り組み3選

パルシステムグループ

パルシステムでは農薬削減や産地直結など生産過程から取り組みをしています。

他にも、廃棄物の発生を抑制するリユース、リデュース、リサイクルや環境負荷の少ない商品パッケージの開発も進めています。

日本航空株式会社

日本航空では客室とラウンジで提供する紙コップ・ペーパーハンドタオル・メニューカード・紙ストロー・SKYWARDなどの機内誌・お子さま用の木の玩具・紙おしぼりなど全てが認証製品になっており、今後すべてを認証製品に変更しようとしています。

また機内食はMSC認証とAsiaGAP認証の食材を使用したものに変更する運用体制も構築しているようです。

アート引越センター株式会社

アート引越センターではゴミをゼロにする取り組みや、輸送時のトラックにも環境に配慮された取り組みがなされています。

引っ越しの時に使う段ボールは再利用可能なものを使用し、食器などを包む際には紙資源を使わず梱包できる「エコ楽box」を開発するなどを試みている。

目標15「陸の豊かさも守ろう」の個人の取り組み3選

環境問題を知る

ネットの検索で環境に関して少し調べて知るだけでも今まで見えなかったものが見えてくることもあります。

環境問題を調べることでゴミの処理方法や環境に配慮した製品などを知ることが出来、周りに教えてあげたくなる豆知識になることもあります。

日本や世界ではどんなことが起きているのか調べてみてください。

▼SDGs 個人について詳しくはこちら
個人でできるSDGsの取り組みと求められる3つのこと|具体例・年齢別に解説

▼SDGs 日常生活について詳しくはこちら
《意外と知らない》日常生活でできるSDGs|具体的な取り組み〜日常生活編〜

ゴミの廃棄に気を付ける

ゴミの廃棄は重要な環境問題の1つです。

ポイ捨てなどをしないのはもちろんのこと、分別や3Rなどゴミから始められる取り組みはいくつもあります。

ゴミを捨てることで絶滅してしまう動植物を出さないためにも、ゴミの問題の意識を持ってみてください。

▼SDGs ゴミについて詳しくはこちら
ゴミ問題とSDGs|企業のゴミ問題への取り組み事例まで解説

地域の環境に対する取り組みに参加する

ゴミ拾いや植林、寄付などはさまざまな場所で開催されています。環境保全活動に参加することは環境を守る分かりやすい行動だと思います。

環境問題はすぐ効果を実感できない部分があるので、活動に参加することは実感が得られやすくやりがいも出やすいのではないでしょうか。

▼SDGs 環境省について詳しくはこちら
《徹底解説》SDGs×環境省|環境省の取り組みを紹介

おわりに

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」は世界中でさまざまな問題があります。

問題を少しずつ解決するために世界各国がそれぞれ助け合い、協力をすることで問題解決を目指しているのです。

私たち人間以外にも森で生きている生物もいて、自然によって生きていける人間もいます。自然を守ることは何万種類もの生き物を守ることにつながるんです。

私たちにできることは小さなことでもいつかは大きなことに繋がります。

少しだけでも意識して毎日を過ごしてみませんか。

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