ゴミ問題とSDGs|企業のゴミ問題への取り組み事例まで解説

#SDGs目標12#SDGs目標14#海洋 2021.11.01

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皆さんはゴミを捨てるときに分別することを意識していますか?

あまり意識していないという人もたくさんいると思います。

今まではあまり目に見えた影響が出てこなかったので、気にしていない人もいたと思いますが、昔から蓄積されてきたゴミの処理は現状追い付かないものとなっています。

今回はゴミ問題と対策について紹介していきます。

SDGsとゴミ問題の関係性

ゴミ問題とは

ゴミ問題とは、日常生活や経済活動、災害などに伴い発生したゴミ、廃棄物に関する問題のことを指します。
不法投棄などによる環境汚染や健康被害だけでなく、適切な処理をする場合でも、ごみの発生に焼却や最終処分場での埋め立てが追い付かなかったり、ごみの搬入や収集・処理施設の新増設に地元側が反対したりする場合もあり、ゴミ問題は深刻化しています。

では、その中でも世界で特に問題視されているゴミ問題を見ていきます。

参考:https://liberal-arts-guide.com/garbage-problems/#:~:text=%E3%82%B4%E3%83%9F%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E6%97%A5,%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

海洋を汚染するプラスチックゴミ問題

まずはプラスチックゴミの問題です。

代表的な弊害では、海に漂流していたプラスチックゴミを海洋生物たちが餌と勘違いして食べてしまい、死んでしまうというものがあります。

ウミガメの鼻にプラスチックのストローが刺さってしまっている写真が大規模にニュースに取り上げられるなど、この問題は世界全体が注目しているものです。

この問題は、海や川の付近でペットボトルやビニール袋などのプラスチック製品をポイ捨てしまうことで発生します。

ペットボトルを代表とするプラスチック製品は、ほかの物質よりも分解されにくいという性質を持っています。
下の図からも分かるように、ペットボトルが完全に分解されるまでには400年もの月日が必要なことが分かっています。

そのため、1度のポイ捨てが海の生態系を長い間にわたり、壊し続ける原因になるのです。

また、プラスチックにはマイクロプラスチックという種類のものがあり、これが海洋を汚染している直接的な原因とも言われています。

マイクロプラスチックとは、5㎜以下の微細なプラスチック粒子のことを指します。とても小さい粒なので、海洋生物が食べてしまうプラスチックのほとんどがこれにあたります。

このようにわたしたちの生活になくてはならないプラスチックにはここまで自然に影響してるのです。

海のゴミ問題について詳しくはこちら▼

ゴミ処理場の不足問題

現在、最も深刻とされているのは、ゴミを埋める場所が不足しているということです。

ゴミにもさまざまな種類がありますが、まず家庭から排出される粗大ゴミや不燃ゴミは粉々にしたあとに、鉄やアルミなどが回収されます。
回収したあと、残ったものを「不燃破砕残渣(ふねんはさいざんさ)」と呼びます。また、ゴミが燃えた後に燃え残った灰(焼却灰)と発生した排ガスが冷えたときに発生する灰(飛灰)を「焼却残渣」と呼んでいます。

これを最終処分場に埋めるのですが、その最終処分場にも限りがあります。

2020年に発表された最終処分場の残余年数は、約22年といわれています。

このままいくと22年後には、ゴミを埋める場所がなくなってしまい、街中にゴミがあふれかえってしまうかもしれません。

ゴミ問題と関係のあるSDGsの目標

ゴミ問題とSDGsの目標ではどの番号がかかわりが深いのでしょうか。
一番深く関係するのは、SDGs ゴール12の「つくる責任・つかう責任」です。

ゴミ問題とどこが関係するかというと、廃棄物処理です。

わたしたちが生活していくうえで、ものは消費され、いずれは廃棄物になってしまいます。

しかし、むやみやらと資源を消費すれば、それだけたくさんの廃棄物が生まれて、有限である資源はいつか枯渇してしまう事になります。

将来的に持続可能な社会を維持していくためには、資源消費や廃棄物の発生を抑制し、環境を考えた適切な廃棄物処理が必要不可欠です。

SDGs 目標12「つくる責任・つかう責任」の詳しい記事はこちら▼

日本で推進されるリサイクル

日本政府がゴミの削減のためにリサイクルに取り組んでいます。

日本で推進されるリサイクルについて紹介します。

3R「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」

3Rとは「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」の頭文字を取った言葉で、限りある資源の採取を抑えて環境負荷を減らした循環型社会を実現するための標語です。

プラスチックなどは捨ててしまえばただのごみとなり、環境に甚大な影響を及ぼします。しかし、分別し再利用すれば資源にもなります。この3Rはどれもプラスチックごみを出さないための工夫であり、これを意識することで海洋プラスチックごみ削減にもつながります。

この3つの行動はどれもちょっとしたことでできるものもあるので試してみてください。

具体例は以下の通りです。

「Reduce(リデュース)」
マイバックを持って買い物に行くことにする
詰め替え用製品や簡易包装の製品を選択する
使用頻度の少ないものは、レンタルやシェアリングシステムを利用する

「Reuse(リユース)」
リターナブル容器に入った製品を選択し、容器をリユース回収に出す
フリーマーケットアプリなどを活用し不用品の再利用に努める

「Recycle(リサイクル)」
リサイクル製品を積極的に利用する
資源ごみの効率的な分別回収を積極的に行う

個別リサイクル法

各家庭、個人がリサイクルに取り組んでいくことを定めた法律です。

それぞれ、
家電・食品・建設・自動車・小型家電と種類ごとにそれぞれの決まりが設けられています。

家電リサイクル法

家庭などで不要になったテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などを廃棄する際には、消費者・小売業者、製造業者の役割分担を明確にし、廃棄物の減量化やリサイクルを促進するものです。
消費者は処分する際に費用がかかります。

食品リサイクル法

廃棄される食品の発生抑制と減量化をすることで最終処分量を減少させるとともに、肥料などとしてリサイクルを図ることを目的としたものです。
事業者は食品を廃棄する際に注意しなければならない法令です。

建設リサイクル法

建築物などの解体に伴い、排出される特定建設資材の分別およびリサイクルを促進することを目的としたものです。

自動車リサイクル法

廃車となる自動車のリサイクル・適正処理をおこなうための新しいリサイクルシステムの構築を図るものです。
たいていは業者に処理を依頼することのほうが多く、その処分の費用や勢に関しては販売の際に徴収されていることが多くなっています。

小型家電リサイクル法

携帯電話、スマホ、ゲーム機などの小型電子機器の再資源化を促進する法律です。
これらも一般のごみと一緒に廃棄することはできません。

引用:https://www.env.go.jp/recycle/recycling/

企業のゴミ問題への取り組み3選

①スターバックス

スターバックスはアメリカのシアトルに本拠を置くコーヒーチェーンです。スターバックスが取り組んでいるのは、プラスチックゴミの削減です。2018年7月にスターバックスはプラスチック製ストローの使用について、2020年までに世界中の店舗で廃止することを発表しました。これは、微細なプラスチックごみによる環境汚染が問題となっていることを受けた対策になっています。

紙のストローはコストが高かったり、結局プラスチックのフタをつかっているという批判の声はありますが、、スターバックスのようなグローバル企業がプラスチックを廃止したり、再生可能素材に代替する動きが広まっていることは、より多くの人が取り組みに注目し、自然とゴミ問題に取り組む良いきっかけとなります。

②ウォルト・ディズニー・カンパニー

テーマパークやテレビ放送など、さまざまな分野で事業を展開する、ウォルトディズニーカンパニーもプラスチックゴミの削減に積極的な企業の1つです。

2018年の7月には、同社の施設で使用している使い捨てプラスチック製ストローとマドラーについて、2019年までに全世界で廃止することを発表しました。これによって、ディズニーは年間でプラスチック製ストローを1億7500万本、プラスチック製マドラー1300万本削減できるとしています。

③H&M

「H&M(エイチ・アンド・エム)」はスウェーデンに本拠地を置く、アパレルメーカー「エイチ・アンド・エムへネス・アンド・マウリッツ」展開するファッションブランドです。

世界中に店舗を持っている、いわゆる「ファストファッション」の代表格として知られています。日本での事業展開は、「エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社(H&Mジャパン)」が担っています。

H&Mもプラスチックゴミの削減に積極的な企業の一つです。2018年12月からプラスチック製のショッピングバッグを紙製に変更するとともに、有料化する取り組みを始めました。ショッピングの売上から生産コストを除いた余剰金は、NGOの「WWFジャパン」へ寄附され、日本周辺の海洋プラスチックゴミ汚染に対する取り組みに充てられています。

SDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

▼SDGsについて詳しくはこちら

最後に

今回はゴミ問題について紹介させていただきました。

ゴミ問題として注目を集めるのはやはり海洋プラスチックの問題ですが、そのほかにも近い将来絶対に向き合わなければならない問題も出てきています。

ゴミの分別を一人ひとりが心掛けるのは当たり前ですが、それ以上に環境に優しい素材などの普及していってほしいです。

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