日常生活の中で「パンフレット」「リーフレット」「書籍」といった言葉に触れる機会がありますが、みなさんはどういった違いがあるか分かりますか?
簡潔にお伝えすると、
パンフレット | 案内・説明・広告などを記載した仮とじの小冊子。 情報量は、リーフレットに比べ多く、書籍よりは少ない。 |
リーフレット | 宣伝・広告や案内・説明などのための、一枚刷りの印刷物。 情報量はパンフレットや書籍に比べて少ないが、安価で作成できるため、情報の更新が容易。 |
書籍 | 文章・絵画などを筆写または印刷した紙の束をしっかり綴 (と) じ合わせ、表紙をつけて保存しやすいように作ったもの。 |
【引用】goo
といった違いがあります。
この記事では、3つの中の「パンフレット」に注目し、SDGsに関するパンフレットにはどのようなものがあるのか、日本政府、企業、自治体に分けてご紹介します。
見出し
日本政府が出すパンフレット3選
外務省
外務省のパンフレットではSDGsとは何なのか、日本政府が行う国内のSDGsの取り組み、そして国際協力への取り組みが記載されています。
「SDGsの取り組みには興味があるけど、何から調べれば良いか分からない」という方も、このパンフレットを見れば分かる内容になっており、外務省ならではの、国際的な取り組みも描かれているため、国際的な取り組みに興味のある方におすすめです。
経済産業省
経済産業省のパンフレットでは、「SDGs経営」について記載されています。
昨今、投資家をはじめとしたステークホルダーに対して将来性を示すために、企業の経営でもSDGsが重要視されるようになってきました。
このパンフレットには、企業や投資家にとってなぜSDGsが重要なのかという問題提起から、SDGs経営で実践すべきことなどの解決策が記載されています。「SDGs経営って最近聞くけど、何から始めれば良いのか分からない」といった経営者に対して、第一歩を踏み出せるような情報が細かくまとめられています。興味のある方は見てみてください。
環境省
環境省のパンフレットでは、持続可能な企業になるためにはどうすべきかについて記載されています。
上記で取り上げた経済産業省のパンフレットでも、SDGs経営に関して記載されていますが、大きな違いはSDGs初心者向けかそうでないかにあります。
環境省のパンフレットには、SDGsとは何なのか、なぜSDGs経営が重要なのか、実際の企業の取り組みにはどのようなものがあるのかといった事例が記載されており、経済産業省のパンフレットに比べ、SDGs初心者向けの内容です。
まず、SDGsが何なのかから勉強したいという経営者、特に中小企業の経営者は環境省のパンフレットを見ることをおすすめします。
企業が出すパンフレット3選
株式会社JVCケンウッド
モビリティ&テレマティクスサービス分野などをはじめとした幅広い事業を展開する株式会社JVCケンウッドでは、グループ全従業員に対して、SDGsの目標を自分ごととして理解し、達成に向けてできることを考えてもらうため、パンフレットを配布しています。
パンフレットには、17個すべての目標やそれらに対する、できるモノ・コトが記載されており、SDGsを自分ごととして捉えるための内容です。
大建工業株式会社
素材、建材、エンジニアリング事業を行う大建工業株式会社のパンフレットには、16ページにわたって、SDGsとは何かから、実際に同社が誇るテクノロジーで取り組んでいる事例について紹介しています。
同社の取り組みがどのようなかたちでSDGsに貢献しているのかが分かりやすく記載されています。
明星産商株式会社
OEM(他者ブランド製品の製造)や業務用品の製造販売事業を行う明星産商株式会社では、同社のSDGsの取り組みを簡潔にまとめたパンフレットを公開しています。
環境保全、安全で健康的な職場作り、地域雇用の維持・促進、品質のたゆまない向上、製造技術革新の5つの分野において、SDGsのどの目標が当てはまるのかまでわかりやすくまとめられています。
自治体が出すパンフレット3選
神奈川県横浜市
2018年6月にSDGs未来都市として選定された神奈川県横浜市では、冊子や英語版を含め4種類のパンフレットを公開しています。
パンフレットには、どういった経緯で横浜市がSDGs未来都市に選定されることになったのか、横浜市の目指すビジョン、実際の事例を用いた取り組みまで16ページにわたって紹介されています。
福島県郡山市
2019年7月にSDGs未来都市として選定された福島県郡山市では、行政や郡山市の住民一人ひとりがSDGsの理解を深め、行動に繋げていくためのきっかけとしてパンフレットを作成しています。
具体的には、SDGsやSDGs未来都市の概要について、国内外のSDGsの動き、郡山市の取り組みや住民ができることなど幅広く紹介されています。
愛媛県松山市
2020年7月にSDGs未来都市として選定された愛媛県松山市では、安全で環境に優しい持続可能な「観光未来都市まつやま」を目指すべく、経済、社会、環境の3つの観点から見た松山市のSDGsの取り組みを紹介しています。
SDGs CONNECTでは、松山市にインタビューを行っています。併せてご覧ください。
まとめ
今回は、SDGsに関するパンフレットについて、日本政府、企業、自治体の3つに分けてご紹介しました。
パンフレットにすることで、視覚的に見やすく、読みやすくなり、人々の興味を引きながら情報を伝えることができますよね。
また、経済産業省や株式会社JVCケンウッドのように、限定した人に向けて発信できるのは、簡易的に製作ができるパンフレットならではのメリットではないでしょうか。
パンフレットを有効活用しながら、SDGsを自分ごととして、できることから取り組んでみませんか?
SDGsとは
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの目標ごとに解説記事を公開しています。
▼各目標の詳細は以下の画像をクリック
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