LGBTとセクシュアルマイノリティの種類とは?-LGBTの種類まで解説

#LGBT#LGBTQ#ジェンダー 2023.03.09

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LGBTの種類について知るにはどうすればよいでしょうか。

近年、LGBTへの認知や取り組みが増えてきています。しかし、認知が進むにつれてセクシュアルマイノリティの数も増え、わからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、LGBTの詳細や自分の性を調べる方法、セクシュアルマイノリティの種類を紹介していきます。

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【この記事でわかること】

セクシャルマイノリティを決める4つの要素

セクシュアルマイノリティは、「身体の性」「性自認」「性的指向」「性表現」の4つで決まります。自身のセクシュアルやLGBTを理解する上で大切になる要素です。

セクシュアルマイノリティを決める4つの要素を説明します。

身体の性

身体の性とは、生まれた時に身体の特徴から、「女性」「男性」に割り当てられる性別のことを言います。

性自認

性自認とは、自分の性別をどのように認識しているのかという要素です。

自分を男性と認識している、女性と認識している、どちらでもない人、考え中の人、どちらかの性に決めたくない人などさまざまです。

性的指向

性的指向とは、恋愛感情や性愛感情がどこに向いているかという要素です。

異性を好きになる人、同性を好きになる人、どちらの性も好きになる人、相手の性別にこだわらない人などさまざまです。

性表現

性表現とは、見た目や言動などであらわす性です。

見た目の男らしさ、女らしさ、自分をどう表現したいのかという要素です。例えば、服をメンズのものを選び、一人称が「俺」であれば、性表現は男性と言えます。

ストレートだけじゃない-セクシュアルマイノリティとは

ストレートとは、身体の性と自分が認識している性が一致していて、異性を性的指向にする人です。

ストレート以外にも、さまざまなセクシュアルマイノリティが存在します。どのようなセクシュアルマイノリティがあるのでしょうか。

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LGBTとは-簡単に説明

LGBTについて説明します。

LGBTとは、「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー」の頭文字を取った言葉です。

それぞれ性的指向や性自認が違います。レズビアンは「女性の同性愛者」、ゲイは「男性の同性愛者」、バイセクシュアルは「両性愛者」、トランスジェンダーは「心の性と身体の性が一致していない人」を指します。

LGBTだけじゃない-LGBTQ LGBTQ+ とは

LGBT以外にも、「LGBTQ」や「LGBTQ+」などが使われています。

LGBTQ

「LGBTQ」とは、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)にQ(クィア、クエスチョニング)をつけたしたものを指します。

「クエスチョニング」とは、自分の性自認や性的指向が定まっていない、または意図的に定めていないセクシュアルのことを言います。

「クィア」とは、かつてセクシュアルマイノリティの人を軽蔑するために使われた言葉でした。現在では、セクシュアルマイノリティ当事者がポジティブな意味で使っています。

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LGBTQ+

「LGBTQ+」は、「LGBT」以外の分類できない性別を含んでいることを表します。

世界中にはさまざま様々な人がいて、人の数だけセクシュアルがあります。現在表現されているLGBT以外にも表現出来ていないセクシュアルが存在するのです。

「LGBTQ+」という表現は、それらすべてを表現し、全てのセクシュアルマイノリティに配慮を示す表現です。

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LGBTQIA

「LGBTQIA」は、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア・クエスチョニング)にIA(インターセックス、アセクシュアル)が追加されたものを指します。

I(インターセックス)とは、染色体やホルモンの状態など、解剖学的な男性、女性と異なる先天的な状態の総称です。

例として、ターナー症候群という疾患があります。一般的に、女性の身体は「XX」という染色体で構成されていますが、染色体が「X」のみ、または全て欠けている疾患の総称です。これは、女性にのみ発症し、2500人に1人発症すると言われています。

つまり、インターセックスは性自認に関する問題ではなく、「身体のつくりや機能の一部が男性、女性と違う」ことを指す言葉です。

A(アセクシュアル)とは、他人に対して恋愛感情も性的感情も抱かないセクシュアルです。

LGBTQQIAAPPO2S

LGBTQQIAAPPO2Sは、これまで紹介したセクシュアルマイノリティの種類を示した言葉です。前述のとおり、セクシュアルの頭文字を取っています。

L(レズ) 性自認が女性で性的指向も女性である人。
G(ゲイ) 性自認が男性で性的指向も男性である人。
B(バイセクシュアル) 恋愛感情や性的指向が男女どちらにも向く人。
T(トランスジェンダー) 生まれたときに割り当てられた性別と、自分で認識している性が一致していない、自分の性に違和感を持っている人。
Q(クィア) 既存の性のカテゴリに当てはまらない人の総称。
Q(クエスチョニング、クエスチョン) 性自認を男性か女性か決めていない、またはどちらでもない人。自分の性をあえて決めていない人も含む。
I(インターセックス) 身体が男性、女性のどちらにも一致していない人。
A(アセクシュアル) 他者に恋愛感情も性的感情も抱かない人。
A(アライ) 自身は異性愛者でセクシュアルマイノリティに対して理解のある人。
P(パンセクシュアル) 相手の性別にこだわらず恋愛感情を抱く人。全性愛と言われる。
P(ポリアモラス) 全てのパートナーの同意の元、複数の人と恋愛関係を築く恋愛スタイル。
O(オムニセクシュアル) 相手の性を認識したうえで、性別関係なく恋愛感情を抱く。
2S(トゥー・スピリット) 北アメリカの先住民で使用されていた、男性と女性の性が同時にあると感じる人を指す言葉。

セクシュアルマイノリティは何種類あるのか

ここまでで紹介した通り、現段階でもセクシュアルは複数あり、分類できていないセクシュアルも存在します。

セクシュアルを決定する一つの方法として、性自認や性的指向から決定することがあります。しかし、自身の性を決定しない人もいます。今後、さらに別の性も増える可能性もあります。

性のあり方は人の数だけある-種類数は決定できない

身体の性や、心の性だけでもさまざまな種類が存在します。

既に分類されているセクシュアルは、特徴の一つと言えます。自分が「どのようなカテゴリーの存在であるか」客観的に見ることができる指標です。

セクシュアル全てを分類することは不可能です。大切なのは、自分のセクシュアルをどう感じているのかです。

セクシュアルマイノリティ一覧表

先に紹介した「LGBTQQIAAPPO2S」以外のセクシュアルを紹介します。

ポリセクシュアル 好きになる相手に、性別を条件としない人。
シスジェンダー 生まれもった性と性自認が一致している人。
スコリオセクシュアル シスジェンダーの人以外しか好きにならない人。
アブロセクシュアル 好きになる性が流動的で変化する人。
グレーセクシュアル 恋愛感情や性的感情が流動的で、他者に対して抱くときも抱かない時もある人。
ノンセクシュアル 他者に対して性的欲求は抱かないが、恋愛感情は抱く人。
デミセクシュアル 強い絆で結ばれている人のみに恋愛感情を抱く人。
デミロマンティック 強い絆で結ばれている人のみに性的欲求を抱く人。
リスロマンティック 自分自身は恋愛感情を抱くが、他者に恋愛感情を抱かれることを好まない人。
リスセクシュアル 恋愛感情はあるが、性的な感情を持たれることを好まない人。
サピオロマンティック 恋愛的な人に魅力を感じる人。
サピオセクシュアル 知性的な人に魅力を感じる人。
ガイネ/アンドロセクシュアル 身体的特徴に魅力を感じる人。
フレイセクシュアル 深い関係のない他者に魅力を感じる人。

 

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LGBT診断-自分の性を調べるには?

性自認チェックシートを知っていますか?

自身の性がどのセクシュアルに当てはまるのかわからない人向けに企業が作成したアンケート形式の診断です。

今回は診断のできるサイトを2つ紹介します。

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anone,

「anone,」では、66個の質問に答え自身のセクシュアルを診断するサイトです。

多くのセクシュアリティを網羅しているため、自分のことがとても分かりやすいです。セクシュアリティを知らない人でも、分かりやすい解説が書かれています。

▼サイトはこちら
セクシュアリティ分析|anone,

JobRainbow

JobRainbowが運営しているサイトで、質問に答えていくことで「性的指向、性自認、性表現」が分かります。質問は29個で、診断結果は詳しくみられるようになっています。

▼サイトはこちら
セクシュアリティ診断|JobRainbow

なぜこんなにも性の種類が増えたのか

これまでLGBTなどさまざまなセクシュアルを紹介してきました。しかし、なぜこれほど種類が増えたのでしょうか。

理由として、社会の理解が進みセクシャルマイノリティに該当するとカミングアウトする人が増えたと考えられます。

過去には、セクシュアルに対して批判的な意見や、嫌悪することがありました。セクシュアルをカミングアウトすることで、生きづらさを感じる人も少なくありません。

現代では、理解も進みセクシュアルマイノリティに協力的な人も増えました。LGBTとカミングアウトすることで性の種類が増えたと言えます。

さらに、思春期など自身のアイデンティティを模索する時期に「LGBT」という言葉や概念を知ることで、自身もセクシュアルマイノリティと自覚する人が増えています。

LGBTであるというはっきりとした区分をつけることは難しいですが、今後LGBTと回答する人は、さらに増えていくでしょう。

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日本で性が多様化した背景

性が多様化した理由として、LGBTの祭典「東京レインボープライド」というイベントがあります。

「東京レインボープライド」とは、セクシャルマイノリティの人々が「前向きに生活できる社会の実現」のために開催されたイベントです。

2012年から毎年、代々木公園で開催されています。毎年テーマが決められ、テーマに沿ったパレードが行われます。2023年4月開催のテーマは、「変わるまで、続ける -Press on till Japan changes.-」です。

このイベントを筆頭に、日本国内でLGBTに関するイベントが注目され、認知が広まりました。世の中に認知が広まることで、LGBT当事者もカミングアウトしやすくなります。

性の多様性は人間だけじゃない-他の生物の例も紹介

人間だけではなく他の動物の性も多様化している例があります。

アオウミガメの性別は、卵の外の気温で決まります。気温が高くなると、卵の中でメスに変化します。温度の変化によって性別が変わる特徴は、魚や爬虫類に見られる特徴です。

クマノミの性別も変化することで有名です。インド洋や太平洋で生まれるクマノミはオスのみです。そして、メス一匹を中心にして群れをつくります。しかし、そのメスが死んだりすると2番手のオスがメスに性転換します。

海の生き物は、天敵に狙われやすいため群れの中で性別を変え、生き残っているのです。

LGBTの旗にも種類がある

LGBTを象徴するレインボーフラッグは、一つだけではありません。異なるグループや、ジェンダーを持つ人同士が集まりそれぞれが考案してきました。

それぞれの旗の色や意味が異なります。グループを象徴する旗は大切な意味を込めてつくられています。

それでは、LGBTの旗について紹介します。

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ギルバートベイカープライドフラッグ

この旗は、レインボーフラッグの発案者である「ギルバート・ベイカー」さんが考案しました。それぞれの色には意味が込められています。

ピンク:セクシュアル 赤:人生 オレンジ:癒し 黄色:日光 緑:自然
ターコイズ:マジック 青:ハーモニー バイオレット:魂

それぞれの意味が重なり合うことで虹になる、という意味も込められています。

レインボープライドフラッグ

この旗は、ギルバートベイカーフラッグと違い、ピンクとターコイズが抜けて6色となっています。

1970年当時、ピンク色の生地を見つけるのが困難だったため外されました。また、1979年街中にレインボーフラッグを掲げたとき、街灯に重なって1色見えなくなってしまうことがありました。そのため、ターコイズが外されました。

現在は6色になっており、様々なグッズも展開されています。

レズビアンフラッグ

この旗は、2010年にナタリーさんが考案し、ブログにて世界に公開されました。

それぞれの色には意味が込められており、
暗いオレンジ:性不一致 オレンジ:独立心 明るいオレンジ:コミュニティ
白:女性であることへの独自の関係性 明るいピンク:平穏と平和
ピンク:愛とセックス 暗いピンク:女性らしさ

を表しています。

トランスジェンダーフラッグ

この旗は、1999年にトランスジェンダー女性のモニカ・ヘルムズさんが考案したものです。

彼女は、この旗で「自分の人生における正しさを見つけようとしている私たち」を象徴していると表現しています。

水色:男の子を象徴 ピンク:女の子を象徴 白:移行期で、ジェンダーのない人を象徴しています。

まとめ

LGBTの種類について紹介しました。

LGBTの浸透度は昔よりかなり増えています。それに伴ってLGBTの種類や、新たなセクシュアルも発見されます。今後もLGBTへの理解が重要です。

多様性のある社会になるように対応が大切です。

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