【必見】SDGs×スポーツ|2020オリンピックでも注目されるスポーツSDGsとは

#健康#感染症#技能#教育 2021.07.20

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新型コロナウィルスの脅威に侵され、最も影響受けたものの中の1つに「2020 東京オリンピック」があるのではないでしょうか。

オリンピック関連のニュースを毎日聞きますが、その中で「平和の祭典」という言葉を聞く機会も増えたのではないでしょうか?

実はオリンピックは「平和の祭典」とも呼ばれ、スポーツの大会としてだけではない顔を持っています。

オリンピックをはじめとして、近年、スポーツは健康・友好・教育などさまざまな面を持ったものに変化してきました。

今回は、SDGsとスポーツの関係を紹介していきたいと思います。

SDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

▼SDGsについて詳しくはこちら

SDGs達成のためのスポーツの重要性

『スポーツSDGs』の概要

スポーツは、平和と開発の目標達成に向けて前進するためのツールとしてSDGsの推進に不可欠なものとされています。

2000年にミレニアム開発目標(MDGs)が発足して以来、スポーツはMDGsの8つの目標(目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅・目標2:初等教育の完全普及の達成・目標3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上・目標4:乳幼児死亡率の削減・目標5:妊産婦の健康の改善・目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止・目標7:環境の持続可能性確保・目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進)それぞれを強化するうえで重要な役割を果たしてきており、この事実は数多くの総会決議でも認識されました。

MDGsからSDGsに移行した後も、スポーツが社会の進歩に果たす役割は以下のように重要なものになっています。

「スポーツもまた、持続可能な開発における重要な鍵となるものである。我々は、スポーツが寛容性と尊厳を促進することによる、開発および平和への寄与、また、健康、教育、社会包摂的目標への貢献と同様、女性や若者、個人やコミュニティの能力強化に寄与することを認識する。」

スポーツ庁とSDGs

スポーツ庁は、このSDGsの達成にスポーツで貢献しています。

スポーツ庁では、スポーツの持つ、人々を集める力や人々を巻き込む力を使って、SDGsの認知度向上、ひいては、社会におけるスポーツの価値のさらなる向上のために取り組んでいます。共通のハッシュタグ「#SportsSDGs」を付けて、「スポーツSDGs宣言」として、その内容を広めるように広報活動を行なっています。 

また、2021年夏に開催予定のオリンピックに関しても「Our Global Goals」と称して、さまざまな取り組みを行なっています。

参考:https://www.mext.go.jp/sports/

SDGs17の目標とスポーツSDGsの関わり

SDGsのそれぞれの目標とスポーツの関係性を紹介します。

スポーツは、幸せや、経済への参加、生産性、レジリエンスへとつながりうる、移転可能な社会面、雇用面、生活面でのスキルを教えたり、実践したりする手段として用いることができます。 

栄養と農業に関連するスポーツ・プログラムは、飢餓に取り組む食料プログラムや、この問題に関する教育を補完するうえで、適切な要素となりえます。対象者には、持続可能な食料生産やバランスの取れた食生活に取り組むよう、指導を行うことができます。 

運動とスポーツは、アクティブなライフスタイルや精神的な安寧の重要な要素です。非伝染性疾病などのリスク予防に貢献したり、性と生殖その他の健康問題に関する教育ツールとしての役割を果たしたりすることもできます。

体育とスポーツ活動は、就学年齢児童の正規教育システムにおける就学率や出席率、さらには成績を高めることができます。スポーツを中心とするプログラムは、初等・中等教育以後の学習機会や、職場や社会生活でも応用できるスキルの取得に向けた基盤にもなりえます。

スポーツを中心とする取り組みやプログラムが、女性と女児に社会進出を可能にする知識やスキルを身に着けさせる潜在的可能性を備えている場合、ジェンダーの平等と、その実現に向けた規範や意識の変革は、スポーツとの関連で進めることもできます。

スポーツは、水衛生の要件や管理に関するメッセージを発信するための効果的な教育基盤となりえます。スポーツを中心とするプログラムの活動と意図される成果を、水の利用可能性と関連づけることによって、この問題の改善を図ることもできます。 

スポーツのプログラムと活動を、省エネの話し合いと推進の場として利用すれば、エネルギー供給システムと、これに対するアクセスの改善をねらいとする取り組みを支援できます。

スポーツ産業・事業の生産、労働市場、職業訓練は、女性や障害者などの社会的弱者集団を含め、雇用可能性の向上と雇用増大の機会を提供します。この枠組みにおいて、スポーツはより幅広いコミュニティを動員し、スポーツ関連の経済活動を成長させる動機にもなります。 

レジリエンスと工業化のニーズは、災害後のスポーツ・娯楽用施設の再建など、関連の開発目標の達成をねらいとするスポーツ中心の取り組みによって、一部充足できます。スポーツはこれまで、開発に向けたその他従来型のツールを補完し、開発と平和を推進するための革新的な手段として認識されており、実際にもそのような形で利用されてきました。 

開発途上国におけるスポーツの振興と、スポーツを通じた開発は、途上国間および先進国との格差を縮めることに貢献します。スポーツは、その人気と好意度の高さにより、手を差し伸べることが難しい地域や人々の不平等に取り組むのに適したツールといえます。

 

スポーツにおける包摂と、スポーツを通じた包摂は、「開発と平和のためのスポーツ」の主なターゲットのひとつとなっています。気軽に利用できるスポーツ施設やサービスは、この目標の達成に資するだけでなく、他の方面での施策で包摂的かつレジリエントな手法を採用する際のグッドプラクティスの模範例にもなりえます。

スポーツ用品の生産と提供に持続可能な基準を取り入れれば、その他の産業の消費と生産のパターンで、さらに幅広く持続可能なアプローチを採用することに役立ちます。この目的を有するメッセージやキャンペーンは、スポーツ用品やサービス、イベントを通じて広めることができます。

 観光を伴う大型スポーツ・イベントをはじめとするスポーツ活動やプログラム、イベントでは、環境の持続可能性についての認識と知識を高めることをねらいとした要素を組み入れるとともに、気候課題への積極的な対応を進めることができます。また、被災者の間に絆と一体感を生み出すことで、災害後の復興プロセスを促進することも可能です。

 水上競技など、スポーツ活動と海洋とのつながりを活用すれば、スポーツだけでなく、その他の分野でも、海洋資源の保全と持続可能な利用を提唱できます。

スポーツは、陸上生態系の保全について教育し、これを提唱する基盤となりえます。屋外スポーツには、陸上生態系の持続可能で環境にやさしい利用を推進するセーフガードや活動、メッセージを取り入れることもできます。

 スポーツは復興後の社会再建や分裂したコミュニティの統合、戦争関連のトラウマからの立ち直りにも役立つことがあります。このようなプロセスでは、スポーツ関連のプログラムやイベントが、社会的に隔絶された集団に手を差し伸べ、交流のためのシナリオを提供することで、相互理解や和解、一体性、平和の文化を推進するためのコミュニケーション基盤の役割を果たすことができます。

スポーツは、ターゲットを絞った開発目標に現実味を与え、その実現に向けた具体的前進を達成するための効果的手段としての役割を果たします。スポーツ界は、このような活動の遂行その他を通じ、草の根からプロのレベル、また、民間から公共セクターに至るまで、スポーツを持続可能な開発に活用するという共通の目的を持つ多種多様なパートナーやステークホルダーの強力なネットワークを提供できます。

取り組む企業・団体

企業① ミズノ『ダイヤモンドスポーツ事業』

スポーツ関連のメーカーとして有名なミズノですが、その中でも特に野球を通じた社会貢献に力を入れている企業です。

元々ミズノの創業者である水野利八氏は野球を生涯の仕事にしようとミズノを創設しました。そのため野球関連の商品を多く取り扱っているのはもちろん、野球をする子どもたちが安全に楽しく野球ができるようにするための活動にも注力してきました。

この「ダイアモンドスポーツ事業」では、グローブなどの野球品を修理するワークショップの開催する他、野球のルールの改正やクラブの支援なども行っています。

特に近年では夏場の日差しから子どもを守るため練習や試合中に「白スパイク」を履くことを提案し、実際に2020年から高校野球で白スパイクが解禁されるといった改革も起こっています。

参考:https://corp.mizuno.com/jp/about/sdgs.aspx

企業② アディダス

アディダスでは、「スポーツには人生を変える力がある」という理念の下、「#海のために走ろう。」(RUN FOR THE OCEANS)と称し、2021年5月28日から6月8日の間、参加者が1km走るごとにペットボトル10本分相当の海洋プラスチック廃棄物をアディダスとパーレイが、離島や海岸、海沿いの地域で回収するという取り組みを行なっています。

ジョギングやウォーキング、車椅子での参加もカウントされ、ランニングという誰もが気軽に参加できるスポーツを通してサステナビリティに対する取り組みを顧客と共に拡げています。

この取り組みにはさまざまな団体が賛同しており、横浜F・マリノスやFIFAといったスポーツ団体から箱根駅伝で有名な青山学院大学もこの取り組みへの参加を表明しています。

参加方法は、上の図のようになっているので興味のある方はぜひ参加してみてください。

※併走やグループでの参加は避けた参加をお願いします。

参考:https://shop.adidas.jp/runfortheoceans/

企業③ 川崎ブレイブサンダース(B1チーム)

2020年9月にバスケットボールBリーグB1に所属する川崎ブレイブサンダースは、SDGsに取り組むプロジェクトとして「&ONE」(アンドワン)を発足しました。

このプロジェクトはSDGsの目標の中でも、「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長」をベースとして、「11.住み続けられるまちづくりを」へ発展させる形を取っていて、この3つの項目を対象とする。

プロジェクト名である「&ONE」は、バスケットボールの用語である「アンドワン」から来ていて、この用語の意味は、オフェンスがシュートモーションの間にディフェンスからファールを受け、かつそのシュートが決まったことを意味します。

つまり他者と向き合い共生・共栄していく姿勢を表すとともに、川崎ブレイブサンダースがバスケットボールをしっかりやって優勝することと同じぐらいの決意表明を表現しています。

具体的な取り組み内容としては、「ホームゲームを通じての働きがいの提供」を掲げており、試合会場で売られるグッズの提供を障がい者の方に作成してもらったり、試合前のショータイムのダンサーチームとして障がい者チームを採用するなど、障がい者支援に力を入れています。

参考:https://spofeeling.com/basketball_bleague_kawasaki_sdgs_20200916/

オリンピック×SDGs

「Our Global Goals」

オリンピック・パラリンピックは、4年に一度開催される世界一のスポーツイベントです。

オリンピックの精神は「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍など様々な違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」とされています。

特に東京2020オリンピックでは 「Be better, together/より良い未来へ、ともに進もう」というサステナビリティー原則に基づいて、持続可能な形での大会運営の確保、SDGsの達成に寄与することを狙いとしている点も大きく関わっています。

そのため、スポーツ庁とビル&メリンダ・ゲイツ財団が、スポーツの力を活用して、SDGs達成を目指すためのパートナーシップとして締結したのが「Our Global Goals(アワー・グローバル・ゴールズ)」です。

2019年に始動したこのプロジェクトは、SDGsの達成を目指すアンバサダーとして取り組むべく、国内外のアスリートに団結を呼びかけています。

これらのアスリートたちは、スポーツの力を活用して、SDGsの達成と東京2020のレガシー創出を目指し、日本と世界のNGOと協力しています。

参考:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/7263/

参考:https://newpeace.jp/news/our-global-goals-launch/

まとめ

今回はSDGとスポーツの関係性について学んできました。

SDGsの17の目標の内、スポーツはさまざまな項目に関わってくるものです。

人々の健康や住みやすい街作り、子どもへの教育など多くのことに関わっているスポーツは私たちがSDGsへの取り組みを始めるには1番身近なものかもしれません。

2021年は未曾有の環境下でのオリンピックが開催されますが、スポーツを通じてどうSDGsと関わっていくかを考えてみるのには最適かもしれません。

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