《徹底解説》SDGsワークショップとは|ワークショップに参加するメリットと実際のワークショップの紹介まで

#人材育成#企業#教育 2022.01.26

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コロナ禍になって以来、『ワークショップ』という言葉を聞く機会が増えたと感じている方も多いのではないでしょうか。

今や対面ではなく、オンラインで簡単に興味のあるワークショップに参加できる時代になりました。

SDGsに関するワークショップも数多く開催されています。さらには、需要の高まりからワークショップ開催をお手伝いするサービスも増えています。

今回は、SDGsに関するワークショップを紹介していきます。

ワークショップの2つの長所

ワークショップを通した学びには、本や講義で学ぶのとは違った長所があります。

SDGsのワークショップに興味がある皆さんに、まずはワークショップの長所を説明します。

①体験が伴う

ワークショップが講義型の学びや本と違う点として、自分の手を動かしながら学ぶ事ができるという点があります。

ただ話を聞くだけでなく、アクティビティや実践を通した五感を使った学びがあるので新しい発見や自分なりの理解を深めること、さらには当事者意識を持つことが可能です。

②能動的に動く必要がある

もう1つは、他の参加者とコミュニケーションを取る必要があるため能動的になるという点です。

1人で完結する学びと異なり自分の考えを持つ・自分の意見を積極的に出す事が求められるワークショップでは、受け身の学びではなく自ら「学ぼう」とする姿勢が生まれます。

(参考):https://news.mynavi.jp/article/20210607-1893473/#:~:text=%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6,%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%8B%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

組織や企業によるSDGsワークショップツール3選

ここでは、組織や企業が実際に運営しているSDGsのワークショップでよく使われているツールについて紹介していきます。

2030 SDGs

「2030 SDGs(ニイゼロサンゼロ エスディージーズ)」とは一般社団法人イマココラボと株式会社プロジェクトデザインが制作した、プレイを通して2030年までのSDGs達成への道のりを体験・学ぶ事ができるカードゲームです

制作源である一般社団法人イマココラボにはこのゲームのファシリテーターが在籍していて、全国で2030 SDGsを使ったワークショップを運営しています。

ゲームの基本的な構造として、参加者は最小5人から最大50人で2時間から3時間半でプレイ可能です。

2017年から2018年で参加者は5万人を超え、2019年にはニューヨークの国連本部でプレイされるなど話題性があるゲームです。

この際にも一般社団法人イマココラボが先導して、世界の要人に向けて開催されました。他にも、大企業などでも導入されており2030 SDGsの有用性がわかります。

(ゲームの様子)

https://www.youtube.com/watch?v=tuR6cymVW4k&feature=youtu.be

(参考):https://sdgs.media/blog/2173/#2030_SDGs1SDGs

https://imacocollabo.or.jp/blog/2030sdgs_un/

こちらの講座は、以下の方を対象にしています。

  • SDGsに興味・関心がある人
  • 環境問題に興味・関心がある人
  • 経済や地域の活性化に興味がある方
  • 新しいアイデアが欲しい方
  • 組織の理念を創出したい方
  • リーダーシップやキャリア教育に興味がある
  • 子供に安心して暮らせる社会を残したい方

(参考):https://www.future-creation-support.com/2030sdgs/

SDGs de 地方創生

「SDGs de 地方創生」は、2030SDGs(ニイゼロサンゼロエスディージーズ)の兄弟にあたるゲームです。

プレイ後に「行動変容を起こす」ことが目的なのは同じですが、最も大きな違いはSDGs de 地方創生のテーマは「国内」にあることです。

SDGs de 地方創生では、地方創生に実際に取り組む国内自治体を題材としています。つまり、1つひとつのテーマにモデルとなった自治体が存在しておりケーススタディのような形で学ぶ事が可能になっています。

<2030 SDGsとSDGs de 地方創生の違い>

さらにSDGs de 地方創生では、地方創生がうまくいっている自治体とうまくいかない自治体の間にある違いは何かを考え、地方創生を実践する上でのハードルや問題が生じている根本原因を体系的に理解することができます。国内のSDGsの取り組みに興味がある方には、最も有効的な学び方なのではないでしょうか。

SDGs de 地方創生は、特に以下の方を対象としています。

  • SDGsに興味・関心がある人
  • 環境問題に興味・関心がある人
  • 地方創生に興味がある方
  • SDGsの考えやCSRやCSVを企業に取り入れたい方
  • 新しいアイデアが欲しい方
  • 組織の理念を創出したい方
  • リーダーシップやキャリア教育に興味がある
  • ESDに興味がある方
  • 子供に安心して暮らせる社会を残したい方
  • 思いを持った方々と繋がりたい方
  • 自治体・NPO・まちづくり活動にSDGsを取り入れたい
  • まちづくりがしたい・している
  • 地域のプレイヤーの一体感や繋がりを創りたい
  • 総合計画・地域づくり協議会・まちづくりの例会に活用したい

(参考):https://sdgslocal.jp/cardgame/

     https://www.future-creation-support.com/sdgs-local/

THE SDGs Action card game 「X(クロス)」

THE SDGs Action card game 「X(クロス)」は、金沢工業大学のSDGsに対する教育の取り組みの一環です。

ホームページには、「日本語版」「英語版」「白山手取川ジオパーク版」(SDGs未来都市に選定されている石川県白山市の白山手取川ジオパークが有するSDGsに関する課題や魅力をもとに作成した白山市版のオリジナルカード)「SDGsイノベーション教育拠点校版」という4つのパターンが掲載されています。

このカードゲームでは、SDGs の17 個の目標に沿ったトレードオフの解消を目指します。トレードオフとは一方が得ようとすると、他方を犠牲にしなければならないというジレンマの関係のことを指し、それを考えることで環境・社会・経済がバランスよく成長する社会を作るアイデア考えることにつながります。

(参考):https://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/with-business/2020/3.html

THE SDGs Action card game 「X(クロス)」を使ったSDGsワークショップは、特に以下の方を対象としています。

  • SDGsに興味・関心がある方
  • 環境問題に興味・関心がある方
  • SDGsの考えやCSR やCSVを企業に取り入れたい方
  • 新しいアイデアが欲しい方
  • 組織の理念を創出したい方
  • リーダーシップやキャリア教育に興味がある方
  • ESDに興味がある方
  • 子供に安心して暮らせる社会を残したい方
  • 思いを持った方々と繋がりたい方
  • SDGsのアクションを考えたい
  • 新規事業開発・商品開発をしたい方

(参考):https://www.future-creation-support.com/sdgs-x/

SDGsワークショップ運営サポート団体3選

①JTB法人サービス

JTB法人サービスでは「Decade of Action」と称してJTBスタッフのファシリテートの元、多様なアクティビティを通したワークショップを中・高校生向けに提供しています。

ワークショップは大きく分けて2つのパートからできています。

Action1

SDGsの本質を知るワークショップ(50分)

このワークショップのために制作されたオリジナル動画の視聴や、個人ワーク、グループ内共有などの活動を通して、SDGsの本質について理解を深めるワークです。

このパートでは、SDGsとは?・なぜ、この世界にSDGsが必要なのか?という問いを中心にSDGsの広がりや世界中で起こっているSDGsに関する事象とその原因と繋がりについて考えます。

Action2

「2100年未来の天気予報」ワークショップ(50分)

気象庁が製作した「2100年未来の天気予報」ワークショップを題材に、気候変動がこれからの生活にどのように影響するのかをグループワークを通して考えるワークです。

このプログラムによって以下の3つの教育効果が期待できます

01 SDGsを学ぶことにより、探究学習の導入→課題の設定へとつなげることができます

02 学校行事の事前学習として実施することにより、現地での体験活動の学習効果(当事者意識)を高めることが可能です

03 社会課題や身の周りで起こっている出来事に対して、より “自分事”にするためのきっかけとなります

SDGsについて積極的に取り組むJTBの社員が学生向けに構成した講座となっています。

②Geems 

持続可能なビジネスの実現のために事業を行なっているGeemsでは、「ゲームや演習を取り入れて楽しめる」、そして「理論やフレームワークを使って自社・自分に最適な答えを見つける」をテーマにSDGs研修の提供を行なっています。

  • 知識の獲得に加え、自分ゴトとして「考える」「行動する」へつなぎます。
  • ゲームや演習、事例研究を通して楽しく、参加型で学びます。
  • 視野を広げ、企業や個人の新たな可能性を見出します。

研修のコンセプトは以上の3本の柱からなり、1日コースと2日コースがあります。

<1日コース> SDGsの理解を深め、新事業や業務革新へのヒントを獲得します。

テーマ プログラム内容
午前 ・SDGsの基本理解

・バックキャスト思考で描く未来像

・「世界の問題の実際」「自分との関係」の視点で身近な事例も交えて考え、「自分ごと」としての理解を深める。

・バックキャスト思考を使いながら、「非連続な2030年の未来像」を描く。

午後 ・SDGsアウトサイドインゲーム

・新結合で創造する事業アイディア

・新事業の創造をテーマにSDGsを楽しんで学ぶカードゲームを行う。

・「ゲームの学びを今後へどう活かすか」を振り返り、その後、新事業アイディアを考察、プランニングする。

<2日間コース>自社事業や業務に沿った内容でSDGsによる「革新と実践」を学ぶ

1日目 1日コースと同じ

2日目

テーマ プロジェクト内容
午前 ・SDGs視点による会社/自分の現状分析

・「SDGsとビジネスの実際」

(事例研究)

・チェックリストやSWOT分析などのツールで、会社と自分のSDGs視点による現状分析。

・グローバル企業やソーシャルビジネスの事例から「SDGsとビジネスの関係性」を議論、考察。

午後 ・自らの業界、事業、個人に関する2030年に向けた課題を設定する

・SDGsの5Pフレームワークで描く行動計画

・これまでの情報、思考、集合知を総括、自己目線のSDGs課題を設定。

・SDGsの基盤となる5Pを使ったフレームワークで行動計画を作成、宣言。

(参考):https://geems.net/workshop/sdgs/

③未来創造サポート 

ワークショップのデザイン・ファシリテーション・コーチング・コンサルティングを行っている未来創造サポートでは、ファシリテーター育成講座を含めて7つのSDGsに関するワークショップを提供しています。

上記で紹介した3つの講座に加えて、SDGsアウトサイドラインゲームとSDGsボードゲームを使ったワークショップとSDGsボードゲーム「Sustainable World BOARDGAME」のファシリテーター育成講座や子供と大人のSDGs学習ゲーム「Get The Point」ファシリテーター育成講座を提供しています。

参考:https://www.future-creation-support.com/sdgs-workshop/

最後に

アクティブラーニングの重要性が高まり、オンラインツールの進化も相まって「ワークショップ」は私たちの学びをより身近なものにするのではないでしょうか。

SDGsに興味を持っている皆さんも、知識のみでなくさまざまな視点を得る事ができるワークショップに挑戦してみませんか?

SDGsとは

SDGsは「<strong>Sustainable Development Goals」の略称</strong>です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、<strong>2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成</strong>されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

 

▼SDGsについて詳しくはこちら

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