SDGsがもたらすメリットとは?企業・個人が得られるメリットを紹介

#ESG#参画#持続可能 2022.03.08

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最近、SDGsの取り組みが国や政府だけでなく、民間企業やNPO法人、個人でも目立つようになりました。
しかし、SDGsは具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
なぜSDGsの取り組みを企業や個人で行う必要があるのか、SDGsに取り組むメリットは何なのか、具体的に解説していきます。

SDGsに取り組むべき理由

SDGsに取り組んで、どのようなメリットがあるのか気になる人は多いのではないでしょうか。以下で具体的に説明していきます。

国連が金融業界に対してESGを反映するよう提言

まず、金融業界が企業に投資する際、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」の略称である「ESG」を反映するよう国連が金融業界に提言したことが挙げられます。

つまり、企業の財務情報だけを見るのではなく、環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視すべきだという提言がされたのです。リーマンショック以降、サステナブルな投資=ESG投資という投資方法はリスクマネジメントの上でも重要であるという認識が生まれました。

SDGsに取り組むことは、ESG評価を上げることにも貢献し、結果として、投資家から経営資金を有利に調達することに繋がります。

社会課題に対する危機意識の高まり

SDGsは社会課題に対する危機意識の高まりから生まれました。
これからの地球では、格差を解消し資源を有効に活用しながら、いきいきと生活するための方法を見出さなければなりません。

SDGsでは、社会課題解決のための手段について書かれているのです。各個人が抱える課題について、解決の方向をSDGsの目標とすり合わせ、解決策を見出していくことが必要とされています。

民間企業、団体、個人が協力しなければ達成できない

SDGsは、先ほども述べたように、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。しかし、2030年までにSDGsを達成することは、国や企業による取り組みだけでは難しいのが現状です。

私たち個人の行動もとても重要で、一人ひとりが意識することで、SDGsの目標達成に近づきます。

SDGsが企業にもたらすメリット

SDGsが企業にもたらすメリットとして以下3つが挙げられます。

ビジネスチャンスが広がる

一つ目は、ビジネスチャンスが広がるという点です。SDGsに取り組むことにより、「新規事業やサービス、商品を生み出すキッカケ」や、「それぞれ異なる強みを持った企業間でのタッグを組む機会」が生まれ、ビジネスチャンスが広がります。

SDGsという共通の目的を企業間で持つことが出来るうえに、貧困や飢餓、環境問題など、今まで企業が取り組んで来なかった分野の取り組みを企業が行うためです。

実際、「SDGs」は世界共通の目標であるため、国内に留まらず世界の企業とタッグを組んだ事例もあります。
このように、SDGsに取り組むことでビジネスチャンスが広がり、企業の業績がよくなる可能性が高くなります。

企業のブランド向上

SDGsに企業が取り組むことで、企業のブランド価値を向上できます。

貧困や飢餓をなくすこと、質の高い教育を提供する、ジェンダー平等や持続可能なエネルギーの確保などの様々な目標をSDGsは掲げており、世界的にも大きな社会問題に対して、責任を果たす企業として認識されるためです。

また、世界から注目を集めているSDGsは、政府機関や自治体だけでなく、企業の取組にも大きな役割が期待されているため、社会の関心が高いことも企業価値やイメージの向上、ブランディングなどに影響を与える原因になります。

SDGsに取り組めば、多くのステークホルダーへ「〇〇社は信頼できる」という印象を与えられます。特に環境、社会、企業統治に配慮する企業へ行うESG投資の対象となった場合、上場企業であれば株価、ベンチャー企業であれば資金調達が有利になる可能性もあります。

一方で、SDGsに取り組んでいない企業は、社会課題に対して「無関心である」という印象を与える可能性があるため、そういった悪い印象を世間に与えてしまうと企業価値やブランド力を下げることになります。

SDGs経営は、自社だけの目先の利益を考えるのではなく社会、地球環境、そして自社も永続的に事業を営むための生存戦略なのです。

ミレニアル世代・Z世代の優秀な人材確保

ミレニアル世代とは1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代を指します。

SDGs経営を取り入れ発信することで、企業は人材を確保しやすくなります。

個人と企業の関係構築にしぼって目を向けると、SDGsは就職活動・転職活動をするミレニアル世代、Z世代において広く認知されています。それに伴い、企業の活動にも大きく影響を及ぼしています。

例えば、経済産業省の資料によると、ミレニアル世代は仕事上の利益のみならず、働く目的をよく考えており、社会課題の解決が企業選びにおいて重要な価値の1つになっています 。

企業がSDGs経営を取り入れているか、未来をどのように見ているかは、求職者が学生が企業を選ぶときのひとつのポイントになっているのです。

SDGsが個人にもたらすメリット

SDGsは企業だけでなく、個人の活動も必要です。2030年までにSDGsを達成することは、国や企業による取り組みだけでは難しいのが現状です。
一人ひとりがSDGsを意識することで、SDGsの目標達成に近づきます。

自分たちの子供や孫たちにより良い世界を残す

持続可能な社会を作ることで、結果的に子供や孫にとってより良い社会を残すことになります。]

いっぽう、今のままのライフスタイルを私たち人間が行っていると、今のような世界は続かず、持続可能な社会とはかけ離れてしまいます。そのため、「このままでは続かなくなってしまう世界を、地球全体で協力して続く世界に変えていこう」という考えのもとSDGsの活動を進めていくことが重要です。

政府や企業や大きな団体はSDGs活動の規模が大きいのに対して、個人での活動は意味がないと思われがちですが、SDGsの考え方を持つこと自体が一番重要なのです。

企業や個人との相互理解を図るツールになる

個人のメリットとして挙げられるのは、SDGsという共通認識を持つことで、コミュニケーションの幅が広がるということです。

SDGsでは、持続可能な地球社会の実現に向けた17の目標が掲げられていますが、どのようにしてそれらの目標を達成すべきかについての方法は定められていません。

裏を返せば、先進国も開発途上国も、国も地域も、そして市民も、あらゆる主体がSDGsの目標達成に向けて貢献できるということです。SDGsは誰一人残さず全員が対象となるので、互いの共通点や考え方の多様性に触れられて、相互理解が深まります。したがってSDGsが人と人とをつなぐコミュニケーションツールとなるのです。

まとめ

今回、SDGsに取り組むメリットを企業と個人の視点から解説しました。

企業がSDGsに取り組むメリットの1つ目は、SDGsという共通の目的を企業間で持つことが出来るうえに、貧困や飢餓、環境問題など、今まで企業が取り組んで来なかった分野の取り組みを企業が行うためビジネスチャンスが広がるということです。2つ目は、世界的にも大きな社会問題に対して、責任を果たす企業として認識されるため、企業のブランド力が向上するということです。

個人がSDGsに取り組むメリットの1つ目は、自分たちの子供や孫により良い世界を残すということです。2つ目は、SDGsという共通認識を持つため企業や個人との相互理解を図るツールになるということです。
SDGsに取り組み始めてからメリットを感じるまでには時間がかかるかもしれませんが、何よりもまず、取り組むことが一番重要です。この記事を読んだみなさんが、SDGsに取り組み、いずれメリットを感じられたら幸いです。

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