《徹底解説》日本と世界のSDGsの達成状況|世界から見た日本の達成度とSDGs先進国の取り組み

#SDGs目標12#SDGs目標13#SDGs目標14#SDGs目標15#SDGs目標17 2021.04.05

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【更新日:2021年9月11日 by 森あゆみ

今、SDGsの17のそれぞれの目標達成のために、SDGs取り組む企業、個人が増加し、SDGsのさまざまな活動がメディアでも取り上げられるようになりました。

SDGsへの注目が高まる中、私たち一人ひとりがSDGsの目標達成状況を理解し、行動に反映させていくことが重要です。

今回は、世界と日本のSDGsの達成状況を解説し、SDGsの達成度が高い「SDGs先進国」の取り組みも取り上げていきます。

SDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

 

 

▼SDGsについて詳しくはこちら

海外のSDGsの達成状況

世界全体のSDGsの達成状況

国連は「持続可能な開発目標(SDGs)報告」として、各目標ごとの世界の達成状況を発表しています。

このように新型コロナウィルス以前の状況と現状、またそれによる影響の3項目に分けて世界のSDGsの状況を解説しています。

下記のリンクからSDGsの目標全ての現状を見ることができるのでご覧ください。

▼「持続可能な開発目標(SDGs)報告」をご覧になりたい方はこちらから

SDGs報告2020 | 国連広報センター (unic.or.jp)

世界全体のSDGsの達成度ランキング

世界のSDGsの達成状況をランキングにしたものが以下のものです。

上位10カ国を表示していますが、これらの国にはほとんど入れ替わりがないのが現状です。

1位 スウェーデン 84.72
2位 デンマーク 84.56
3位 フィンランド 83.77
4位 フランス 81.13
5位 ドイツ 80.77
6位 ノルウェー 80.76
7位 オーストリア 80.70
8位 チェコ 80.58
9位 オランダ 80.37
10位 エストニア 80.06

(参考:Sustainable Development Report – Sustainable Development Report (sdgindex.org)

主要先進国のSDGs達成状況

下のグラフは主要先進国のSDGs達成度のスコアの推移を表したものです。

2020年の段階でアメリカの達成率が最も低くなっています。

フランスとドイツは達成度のランキングでも4位と5位を獲得するなど、比較的先進的な活動が行われていますが、それ以外の国は達成度のスコアで80を下回っており、取り組みに遅れが生じていることが分かります。

(出典:SDGs達成度世界ランキング、2020年日本は17位 – 一般社団法人 英語4技能・探究学習推進協会 (ESIBLA)

日本のSDGsの達成状況

世界から見た日本の達成度

先程、世界の上位10カ国を紹介しましたが、残念ながら日本は載っていませんでした。

では、日本のSDGs達成度は何位なのでしょうか?

順位 国名 スコア
1位 スウェーデン 84.72
2位 デンマーク 84.56
3位 フィンランド 83.77
4位 フランス 81.13
5位 ドイツ 80.77
6位 ノルウェー 80.76
7位 オーストリア 80.70
8位 チェコ 80.58
9位 オランダ 80.37
10位 エストニア 80.06
11位 ベルギー 79.96
12位 スロバキア 79.80
13位 イギリス 79.79
14位 アイルランド 79.38
15位 スイス 79.35
16位 ニュージーランド 79.20
17位 日本 79.17
18位 ベラルーシ 78.76
19位 クロアチア 78.40
20位 大韓民国 78.34

日本は17位にランクインしています。

徐々に取り組みの達成度は上がってきていますが、1位のスウェーデンと比べるとまだかなりの差があります。

(参考:Sustainable Development Report – Sustainable Development Report (sdgindex.org)

ゴールごとの達成状況

2020年に発表された、日本のSDGsへの取り組みの中で特に課題が残る項目として

SDGs 12「つくる責任 つかう責任」

SDGs 13「気候変動に具体的な対策を」

SDGs 14「海の豊かさを守ろう」

SDGs 15「陸の豊かさも守ろう」

SDGs 17「パートナーシップで目標を達成しよう」

が挙げられました。

国としてはまだまだ目標ごとに達成状況に偏りがあるのが現状です。

日本が最も達成度が低かったのは目標12「つくる責任 つかう責任」です。

目標12の日本の順位は156か国中128位でした。この目標は日本だけでなく、ドイツ130位、フランス133位、カナダ137位、イギリス139位、アメリカ153位と、先進国の多くは100位以下という結果が出ています。

日本においては、資源生産性の向上の問題や食品ロスの問題が大きく、改善が見られないという現状があります。

(参考:SDGs(持続可能な開発目標)の日本の目標達成状況と課題 – 一般社団法人 英語4技能・探究学習推進協会 (ESIBLA)

SDGs先進国とは

SDGs先進国とは、SDGsのゴール達成に向けて国をあげて取り組んでいる国のことです。

このあとに紹介する北欧3カ国(デンマーク・スウェーデン・フィンランド)が世界的に有名で、世界SDGs達成度ランキングでは、2017年の調査開始以来この3ヵ国が常に上位をキープしています。

この国々がなぜSDGsの達成度が高いのか、どのような取り組みをしているのかをご紹介します。

SDGs先進国の取り組み① スウェーデン

スウェーデンは2003年にSwedish Policy for Grobal Developmentという法律を作りました。この法律では、「政府のすべての政策領域はSDGsに適合すること」が求められています。

この法律に基づき、政府が187の行政機関と約60の国営企業がSDGsの取り組みの報告を政府に出すことを義務付けるなど、本気でSDGsの達成に向けて取り組んでいます。

また、民間の企業や都市、著名人、政治家など個人の活動が盛んで、情報発信にも力をいれています。スウェーデン全体で「世界のSDGsのリーダー的存在であり続けたい」という想いがあると言えます。

具体的な取り組みの1つとして「大臣のジェンダーレス化」があげられます。

スウェーデン政府における大臣のおよそ半数が女性であり、さらに「男女平等大臣」という役職も設けられています。

国会議員の中にはLGBTであることを公言している人もおり、LGBTに対する偏見が生まれないよう、同性カップルを扱った話題が教育カリキュラムに組み込まれています。

(参考:スウェーデンでSDGsへの取り組みが進んでいる理由とは?|イーズ 未来共創フォーラム (es-inc.jp)

(参考:スウェーデンの女性国会議員とマイノリティー議員(女性の眼から見たスウェーデンの市民社会⑥) – アリア&アカデミア 小林範子サイト (kobayashi-noriko.com)

(参考:SDGs世界ランキング1位 スウェーデンの取り組みとは | レナジーオンライン (renergy-online.com)

SDGs先進国の取り組み② デンマーク

デンマークは特に「食品ロス」の問題に力を入れています。

その取り組みの1つが「賞味期限と消費期限の書き方キャンペーン」です。

この取り組みはデンマーク政府がセリーナ・ユールさんという女性と「Too Good To Go」という、余剰食品をスマートフォンのアプリを介して低価格で提供するサービスを提供する女性たちと協力して行われました。

具体的には賞味期限表示の横に「多くの場合、賞味期限が過ぎてもおいしく食べることができます」と併記するというものです。

このキャンペーンには15社の食品メーカーが賛同し、食品のパッケージが新しく切り替わるタイミングで、賞味期限の横に「賞味期限が過ぎても多くの場合おいしく食べられます」という表示を入れることに成功しました。

(参考:SDGs世界ランキング1位デンマーク 企業と行政は何にどう取り組んでいるか:SDGs世界レポ(1)(井出留美) – 個人 – Yahoo!ニュース

SDGs先進国の取り組み③ フィンランド

フィンランドのSDGsへの取り組みとして特徴的なのは、行政が中心となって持続可能な社会構築への取り組みを進める中、企業や個人にもSDGsの考え方がかなり浸透してきていることです。

フィンランドでは「持続可能な開発に関する国家委員会」が設置されるなど、国としても持続可能な社会を活発に推進しています。「コミットメント2050」というシステムを利用することで、企業や個人など社会を担うさまざまなアクターが持続可能性を推進する行動を目標化することもでき、SDGsの概念はかなり一般的なものとなっています。

中でも先進的な取り組みの1つとして首都ヘルシンキが行っているサステイナビリティに焦点を当てた観光の促進があります。

ヘルシンキの観光情報を紹介するウェブサイトには、「サステイナビリティ」に焦点を当てた情報を発信するページが設けられています。このページを活用することで市民や観光客は、どの施設がサステイナビリティの基準を満たしているのか知ったり、ヘルシンキでのサステイナブルな1日の過ごし方について情報を得たりすることができます。政府が中心になって積極的にSDGsの情報発信を続けることで、人々にとってもSDGsの考え方が身近なものとなってきているのです。

(参考:https://www.sitoumus2050.fi – Sitoumus2050

(参考:| My Helsinki

(参考:SDGsへの世界の取り組み方は?ランキング上位国の取り組み事例を紹介 | 株式会社ソフィア (sofia-inc.com)

まとめ

今回はSDGsの達成状況について日本と世界、両方の観点から見てみました。

日本は海外と比べるとまだまだSDGsの達成状況が遅れていることが分かったのではないでしょうか?

日本の達成状況を変えていくにはまず「現状を知る」ということが大切です。

SDGs CONNECTでは各目標ごとに詳しく解説した記事も投稿しているのでぜひあわせて見てみてください。

 

▼SDGsについて詳しくはこちら

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