皆さんはSDGs研修というものをご存じでしょうか?
何かを学ぶと聞くと分厚い本や資料を見ながら、講師の方のお話を座って長時間聞くと考える方もいると思います。
今回ご紹介するのは、社会人の基礎的素養になりつつあるSDGsを理解するということの意味とSDGsを理解するためのSDGs研修プログラムについてご紹介させていただきます。
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SDGs研修とは?
SDGs研修とは、SDGsの基礎知識を学び、組織にとってのSDGsの重要性を理解するためのプログラムです。
グループワークを通し、自社における課題の洗い出しや施策の検討、SDGsの各目標と自社の事業との関連性を考えていきます。
さらに、ゴール達成までの目標管理・進捗管理までを各社でできることを目標としています。
SDGs研修は、運営している会社によってことなりますが、その企業の要望を聞いてプログラムを作成しています。
現在はコロナウイルスの関係でテレワークが増加していることから、SDGs研修はオンラインにも対応している場合も多いです。
企業がSDGs研修に取り組むべき理由
企業がSDGs研修に取り組むべき理由は、単に「人材育成」につながるだけでなく、SDGsという壮大な取り組みと自身を取り巻く環境のつながりについて意識するきっかけとなって、将来的に自社の成長に繋がる人材が生まれる可能性があります。
「未来へのつながり」を育てていくことが、SDGsの取り組みのベースとなっています。
SDGsは壮大な目標であり、社員一人一人が理解を深めることは簡単なことではありません。しかし、研修を通して、SDGsへの理解が深まれば、企業取り組みに納得して、将来的に目指す企業の形やビジネスチャンスを理解してくれる人材が増えていきます。
企業がSDGsに取り組むためには社員のSDGsへの理解が必須
現代では、SDGsに取り組むこと自体がビジネスチャンスになりえるとされ、SDGsへの取り組みを積極的に開示することで、ステークホルダー(利害関係者)との関係性も強化することができるなど、企業がSDGsに取り組むメリットは数多く存在します。
投資においても、世界中で「ESG投資」が注目されています。
環境(environment)・社会(social)・企業統治(governance)の取り組みに配慮する企業に優先的に投資を行う今の時代では、SDGsの取り組みそのものが評価される時代となっています。
SDGsが重要視されてる今、企業としてSDGsに取り組むためには社員がSDGsの基礎知識やSDGsに取り組むことで得られるメリットについて、しっかりと理解する必要があります。
そのために効果的なのが、SDGsの基礎知識を学び、「自分ごと」として捉える思考を身につけることができるSDGs研修です。
SDGs研修を行うことで「人材育成」に繋がるだけでなく、SDGsという国連が掲げた目標と自身を取り巻く環境のつながりを考え、自社の事業にSDGsを落とし込む思考性を持つことが出来れば、将来的に自社を成長させる人材を生み出すことも可能です。
SDGsを理解している人材の重要性|ニーズ拡大
SDGsを理解している人材が、社内にいることでどのような効果があるのでしょうか。
SDGsを理解した若い人材を育成することは、企業の将来的な利益獲得につながります。
将来的な利益としては、取引先の企業とより深いつながりを獲得できるという点があげられます。
取引先がSDGsに取り組んでいる場合は、その取り組みについての意見交換や情報共有ができます。このつながりは重要で、新たな学びの機会やビジネスチャンスにもつながる可能性があります。
また、SDGsを理解した人材を育てることで、外部講師を呼ばずに社内でSDGs研修を実施できるようになります。
社内におけるSDGsの普及スピードが早くなり、より効率的にSDGsを理解した人材を育成することができます。
SDGs研修におすすめのプログラム3選
SDGs研修プログラムの具体例
- 事例1 講義形式
大学の講義のように、大きな会場に集められ、SDGsの基本知識を対面形式で学ぶものです。
この形式のメリットは、目的や状況にあわせて自由にカスタマイズすることができ、汎用性が高い点があげられます。
対面講義のため、質疑応答の時間で直接質問をすることも出来るため理解が深まりやすい形式です。
- 事例2 オンライン開催 SDGsビジネス実践セミナー
オンライン開催でzoomなどのオンライン会議ツールを使用します。
対象者は、すでにSDGsにおいて基本的な理解をしている人で、具体的な取り組み方法を学びたい方です。セミナーの流れは入門セミナー、実践セミナー前編、実践セミナー後編の3回です。
この形式のメリットは、オンライン開催なので場所を問わず、自分の好きな場所でリラックスして参加することが可能です。
- 事例3 SDGs eラーニング
これは全社的に短期間でSDGs基礎知識を浸透させたい企業向けです。
ビジネスパーソンに必要なSDGsの基礎知識が学べるサービスで、契約後30日間で音声解説付きスライドと動画が視聴できるサービスです。
SDGsの基礎知識を全社に浸透させたいが、社員数が多い・働き方が多様などの理由で、研修の実施が困難だったり、研修費用を抑えたい企業向けです。
この形式のメリットは、PCやタブレット、スマートフォンなどのコンテンツで視聴できるので、場所と時間を問わず視聴できます。自分のペースで学べるという点もポイントです。
SDGsについて学ぶ方法|2選
上述では、SDGsを学ぶための研修について紹介しましたが、個人で手軽に学べる方法も紹介させていただきます。
書籍を活用する
最近はSDGsについてわかりやすくまとめた書籍が数多く出版されています。
おすすめの初心者向け書籍を紹介します。
60分でわかるSDGs超入門
フルカラーで書かれており、文字だけ羅列されている本ではなく絵や図も多く、初心者向けの書籍となっています。
▼以下のURLから購入できます。
▼SDGsを学べる書籍や漫画について詳しく知りたい方はこちら
ボードゲームを活用
SDGsボードゲームは、書籍や講義形式よりも実践的に楽しく学ぶことが出来る点が特徴です。
今回は、Sustainable World BOARD GAMEを紹介します。
このSDGsボードゲームは、SDGsに関する取り組み事例を分かりやすく、かつ楽しみながら学ぶツールとして、未来技術推進協会に所属するエンジニアが開発したオリジナルボードゲームです。
ルールは、プレイヤーは年間予算やSDGs達成期限の2030年までという限られた時間の中で、SDGsの達成(スコアボードがあり各目標のスコアを10にする)と自己成長(各プレイヤーがランクアップ)の2つのゴールを目指すというものです。
各スコアは目標に関するミッションカードを実施することであげることができます。
▼興味のある方は以下のURLに概要があるのでご覧ください。
https://future-tech-association.org/sdgs-activity/
▼SDGsを楽しく学べるゲームについて詳しく知りたい方はこちら
最後に
今回はSDGs研修についてご紹介しました。
これからの社会ではSDGsを理解しているということが大前提な社会になっていくと感じます。SDGsを理解している人はビジネスを制するということが予想できるので、今からでもその対策として本を読んでみたり、自分の会社にSDGs研修を提案するなどアクションを起こして欲しいです。
私の願いは、SDGsに取り組む企業が増えていって2030年よりも前に目標を達成してほしいです。そのためにわたしもSDGsの勉強をさらにしていきたいです。
SDGsとは?
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。
▼各目標の詳細は以下の画像をクリック
▼SDGsについて詳しくはこちら