LGBTとダイバーシティ-定義や種類、注目されている理由も紹介

#LGBTQ#ジェンダー#ダイバーシティ 2023.05.10

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LGBTやダイバーシティという言葉を知っていますでしょうか。

「LGBT」とはセクシュアルマイノリティを示す言葉ですが、一方でダイバーシティを直訳すると「多様性」を意味します。この二つの言葉にはどんな関係があるのでしょうか。

今回は、LGBTとダイバーシティについて定義や種類を紹介するとともに、注目されている理由やダイバーシティ企業についても紹介します。

【この記事でわかること】

LGBTとは-日本の現状についても解説

日本のLGBTの現状は非常に厳しいものです。
「LGBT」という言葉は現代の社会では認知されていますが、その内容についての認知はされているのでしょうか ?

ここでは、LGBTの日本の現状について紹介します。

LGBTとは-それぞれの頭文字が意味するものとは

LGBTの頭文字が意味するものは性的指向や性自認です。
レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字を合わせたものが、LGBTとなります。

レズビアン(Lesbian)
レズビアンとは、恋愛感情や性的指向が女性であり、性自認が女性である人を表します。日本語では女性同性愛者とも表現します。
ゲイ(Gay)
ゲイとは、恋愛感情や性的指向が男性であり、性自認が男性である人を表します。日本語では男性同性愛者とも表現します。
「ゲイ」は過去に「ホモ」と表現される事がありました。しかし、「ホモ」は差別的用語として使われる場合が多かったため、現在では「ゲイ」と表現されています。
バイセクシュアル(Bisexual)
バイセクシュアルとは、恋愛対象が男性にも女性にも向いている人を表します。両性愛者とも表現します。バイセクシャルの特徴は、男性性、女性性の両方の魅力に惹かれると言う点です。例を紹介すると、「男性らしい筋肉質な肉体」に惹かれると共に「女性らしい柔らかな曲線」に惹かれるということになります。
トランスジェンダー(Transgender)
トランスジェンダーとは、心とからだの性が一致しない人を表します。からだの性と心の性に違和感を感じる人や、心の性を自分の性として生きていきたいと望む人がいます。
トランスジェンダーは性同一性障害と間違われる場合があります。トランスジェンダーと性同一性障害についての違いについては下記の記事で解説しております。ぜひご覧ください。
▼トランスジェンダーと性同一性障害についての違いについて
LGBTQQIAAPPO2Sとは-性別診断サイト、相談窓口、私たちにできることも紹介

▼関連記事
LGBTの人が困ること14選-現状から解決策まで徹底解説

日本(大阪市)でのLGBTの割合調査

大阪市の2019年の調査によると、日本(大阪市)のLGBTの割合は3~8%です。そのうち、3.3%は「レズビアン」、「ゲイ」、「バイセクシュアル」、「トランスジェンダー」の合計割合であり、残りの5.2%は性別を「決めたくない・決めていない」と回答した人です。

▼関連記事
LGBTQのQとは-クエスチョニングとクィアの意味とは

ダイバーシティとは

皆様は「ダイバーシティ」をご存じでしょうか?
ダイバーシティをまだ認知していない方も、少なからずいるとは思います。

ここではダイバーシティがどのようなものなのかを説明します。

ダイバーシティの日本語訳「多様性」

ダイバーシティを日本語訳すると「多様性」を表します。
ダイバーシティとは、「人種・年齢・性別・能力・価値観」などのさまざまな違いを持った人々が組織や集団において共存している状態を表します。

現代社会において、ダイバーシティは国際的に重要視されており、厚生労働省や経済産業省なども国として取り組んでいます。

厚生労働省では、「職場におけるダイバーシティ推進事業」の具体的な活動として、「多様な人材が活躍できる職場環境事例集〜性的マイノリティに関する取り組み事例〜」を作成し、性的指向や性自認 について理解を求めています。

経済産業省では、「ダイバーシティ経営の推進」として、「多様な人材を活かし、その能力が最大限に発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」を目指しています。
具体的な例としては、「子育て中の社員でもリーダーになれる、”ブランドオーナー製”の導入」、「男性も女性も平等に仕事ができる環境づくりのために、女性の意見も取り入れた化粧品の商品開発」など、性別による職場での差別等をなくす活動をしています。

▼参考
職場におけるダイバーシティ推進事業について|厚生労働省
ダイバーシティ経営の推進 (METI/経済産業省)

ビジネス用語として使われる「ダイバーシティ」

ダイバーシティはビジネス用語としても使われています。
ダイバーシティをビジネスの面で使う場合は大きく2つあります。「ダイバーシティマネジメント」「ダイバーシティ&インクルージョン」です。この2つについては後述します。

多様性を大事にしている企業は年々増加傾向にあり、その増加傾向に比例し、ダイバーシティはビジネス用語として使われる場合が増えています。

ダイバーシティビジネスではLGBTの方だけでなく、国籍や人種・民族などにも対応しており、幅広くグローバルな社会を尊重していると言えます。

ダイバーシティマネジメントとは

「ダイバーシティマネジメント」は、人材が持つ多様性を活かし、自社の事業を強化することで企業を成長させることをいいます。

ダイバーシティの表現では、「多様性を受け入れる」を表していましたが、ダイバーシティマネジメントでは「多様性を活かす」といった次のステップに進んでいることが表されています。
ダイバーシティマネジメントには様々なメリットが存在します。

ダイバーシティマネジメントのメリットとして、

  1. 人材の定着
  2. 従業員の成長
  3. 企業評価の向上

が挙げられます。
それぞれのメリットについて詳しく触れていきます。

1.人材の定着

組織内で多様性を推奨することで、個性や事情などを抱えた人材が働きやすく、居心地の良い環境を作ることができます。
職場環境がよければ離職意欲は少なくなり、組織内でのモチベーションアップにもつなげることができます。

2.従業員の成長

ダイバーシティマネジメントを導入することで、組織内で様々な人と交流することができます。
仕事面でお互いに協力し、人としてもお互いの理解をすることで組織内で成長をすることができます。

3.企業評価の向上

ダイバーシティマネジメントは企業評価の向上につなげることができます。
組織内での従業員の満足度や、評価を上げることで、外部にもその活動が評価されるケースがあります。

上記の3点がメリットですが、お互いがうまくコミュニケーションを取ることができれば企業にとっては素晴らしい人材活用となります。

▼参考
ダイバーシティマネジメントとは?導入メリット、デメリットを紹介 | ブログ | ハタラクカルテ | 組織サーベイ・組織改善ツール

ダイバーシティ&インクルージョンとは

「ダイバーシティシティ&インクルージョン」は「ダイバーシティ」のビジネス用語として使われています。

ダイバーシティ&インクルージョンは「人材の多様性を認め受け入れて生かすこと」を表します。ちなみに「インクルージョン」の日本語訳は「個々の”違い”を受け入れ、認め合い、活かしていく」と訳されます。

「ダイバーシティ&インクルージョン」という言葉を使う場面としては「副業や兼業の許可」「出産や子育てをしやすい環境づくり」が挙げられています。

「ダイバーシティ&インクルージョン」の例として、女性の活躍推進、LGBTへの理解促進、多様な働き方制度の整備などが挙げられています。

具体的な例として、

  • LGBTのイベントに企業として参加・支援をすること
  • LGBTの方に対しての差別の禁止を社内規定やポリシーに明記すること
  • LGBTの方のための相談窓口を設けること

が挙げられます。

▼参考
ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味と具体例、メリットを解説

ダイバーシティとLGBT の関係性-共通点と違い

ここでは、「ダイバーシティとLGBTの関係性、共通点と違い」について解説します。

LGBTの多様性は性的指向や性自認に関する身分の多様性を表しています。
それに比べ、ダイバーシティの多様性はライフスタイルや文化、国籍などの社会的多様性を表します。

また、LGBTとダイバーシティの違いについても紹介します。
LGBTは性的マイノリティに焦点を当てており、ダイバーシティはLGBTを含んだあらゆる種類の多様性
を合わせたものとなっています。

ダイバーシティの種類3選

ダイバーシティは「多様性」を意味しているため、LGBTだけでなく、年齢や人種、国籍など、ダイバーシティの種類は多岐にわたります。
その中でも、今回は3つのテーマに集中して説明していきたいと思います。

性自認・性的指向

1つ目のダイバーシティとして性自認や性的指向の活動について紹介します。
実際にダイバーシティで性自認や性的指向を推進している具体例について解説していきます。

性の多様性で悩んでいる人はどの年代の人でも居ます。
その中でも、性の多様性を学校のホームページで認知してもらうために取り組んでいる学校があります。
「学校法人立命館」の学校ホームページでは、「誰もが安心して過ごすことができる環境づくり」の取り組みとして、学校内での考え方を表明しています。

また、性の多様性に関する用語集をサイト内に提示することで、具体的に行動に移すための意識をすることができる環境を作ることができています。
性の多様性についての認知度は高いものの行動に移すことができている割合は低い中、立命館のような行動に移すための前向きな姿勢があるのは社会で評価されるべき活動だと言えます。

▼関連記事
LGBTとスポーツの関係性-問題点や選手事例、日本の現状まで紹介

▼「誰もが安心して過ごすことができる環境づくり~学校法人立命館~」
性の多様性に関する基本的考え方 | ダイバーシティ&インクルージョン

人種

 

ダイバーシティについての活動紹介2つ目は「人種」についてです。
LGBTの人だけでなく、人種によって不遇な対応をされている人も存在します。

人種によって不遇な対応をされている人々は、「特定の国の出身者であること、その子孫であることによって差別されること」「受けられる教育機会の差による生涯収入の格差が生まれてしまうこと」など、多様性の理解や対応が乏しいために人種による格差や差別等が起きてしまっているのが現状です。

人種や出身を活かした採用もダイバーシティの取り組みの1つです。そのような採用を「特定技能雇用」といいます。
ただ、ダイバーシティを取り入れた「特定技能雇用」についての調査では、既に採用している(2.4%)、検討している(34.0%)、よく知らない(18.4%)、検討していない(45.2%)

と、既に採用しているのは100社あたり2社、検討している(理解している)のは100社あたり34社と、約3分の1しか、人種や出身をダイバーシティで取り組むことをしていません。
多様性の種類にあった解決策を見つけ、行動することが大切です。

▼参考
ダイバーシティ(多様性)とは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

年齢

ダイバーシティについての活動紹介3つ目は「年齢」です。
年齢の違いを理由に不遇な思いをする場合もあります。

年齢の違いにおいて職場内での不適切な表現や言動、行動が起きています。

例えば、「俺が若い時は○○だったのになぁ」や「言葉にしなくてもわかるだろう」といった世代の違いを理由に不快にさせてしまう言動も存在しています。

自分の価値観を押し付ける「シニア/ミドル世代」に若手世代の人は遠慮しがちになってしまいます。
年齢の多様性を理解してお互いが働きやすい職場環境を構築していく事が大切です。

▼参考
職場でのハラスメント対策について

ダイバーシティが注目されている理由3選

ダイバーシティについて

ダイバーシティは現代社会で、いろいろな視点から注目されています。
ここでは、なぜダイバーシティが注目されているのか、その理由について紹介していきます。

企業の成長

ダイバーシティは「企業の成長」という役割でも注目されています。
ここでは企業の成長とダイバーシティの関係性について紹介します。

ダイバーシティを意識すると企業が成長するのはなぜでしょうか。
それは、ダイバーシティ経営の考え方の一つである、「多数派の意見に多様な視点を加え、新しいアイデアを生み出す」という考え方が関係していると言えます。

例えば、会議で全員が1つの意見に賛成してしまった場合、その意見以外の視点ではどういう考え方になるのかがわからないまま確定してしまいます。
新しい意見を出せる人材がいることで、さまざまな視点から考え、良い刺激を与え合える環境になると言えます。
これは、より多くの人の視点で、なおかつ幅広い考え方で議論する事ができるという事です。

ダイバーシティを意識することで企業が成長するのにはこういった背景があります。

▼関連記事
LGBTビジネスの現状と課題

▼参考
ダイバーシティとは?企業の成長につながる多様な人材の活用法

多様な価値観や視点を得られる

ダイバーシティが注目されている理由の2つ目は「多様な価値観や視点を得られる」です。

近年では国内、海外問わず「多様な価値観や視点を踏まえた商品開発」が求められます。

多様な価値観を取り入れている商品の具体例として、日産自動車の「ノート」が挙げられます。
日産自動車は、1999年にフランス・ルノーと提携したことをきっかけにダイバーシティ推進の取り組みを始めました。
ハイブリッド車・ノートの開発の際に、女性顧客に着眼点を置き、商品企画責任者に女性を採用しました。
その結果、女性顧客のニーズを満たすことに成功し、「日産自動車のハイブリッド車・ノートシリーズ」は2022年で1番売れた電動車となりました。

このように、女性の意見も取り入れた商品開発をすることで、幅広い層から支持を得ることができたのです。

社会問題の解決

ダイバーシティが注目されている理由は「社会問題の解決」にもあります。
ダイバーシティの考え方を意識することで解決できる社会問題の具体例を2つ解説していきます。

1.SDGsへの貢献

ダイバーシティの考え方は、SDGsに大きく貢献できます。
例えば、「10.人や国の不平等をなくそう」は、さまざまな視点から物事を見ることで、解決案を見出すことができると思います。
相手の立場に立って、何が問題なのかを考えることで他の項目についても解決に向かう事ができます。

2.年々加速する少子高齢化

年々加速する少子高齢化は、重要な社会問題として取り上げられることが多くあります。
少子高齢化に対して、高齢者の方が社会で活躍できる場を作ることも大切なことだと思います。

そこで、高齢者の方が活躍できる場所として、「ダイバーシティ経営」の存在があります。
ダイバーシティ経営では、先述した「多数派の意見に多様な視点を加え、新しいアイデアを生み出す」という考え方だけでなく、「多様性のある人々が活躍できる場所を設ける」という考え方も重要なポイントだと言えます。

高齢者の方が実際に活躍する場所は求人サイトでも募集されています。
今回は求人サイト「バイトル」を見ていきます。

求人サイト「バイトル」では、エリアや都道府県別に求人を検索する事ができ、高齢者の方でも活躍する場所を簡単に探す事ができます。
求人募集としては、ホテルの客室清掃や飲食店の調理、託児所のスタッフ等の職種があります。

また、過去に取得した資格やスキルを活かす事ができるのもメリットの1つだと言えます。
資格がなくてもできる職種もありますが、保育士や看護師など、過去に取得した資格を活かすことができる職種もあります。

ぜひ、自分の活躍する場所を、求人サイト「バイトル」で探してみてはいかがでしょうか。

▼関連記事
LGBTのトイレのマークについて考える-オールジェンダートイレの提案や導入事例も紹介

▼高齢者の方の求人探し「バイトル」はこちら
シニア(60代~)歓迎のバイト・アルバイト・パートの求人・仕事情報

ダイバーシティ企業になるためには

ダイバーシティについて

ここでは、企業単位でダイバーシティに取り組んでいる、「ダイバーシティ企業」になるためにはどのような活動をするべきなのかについてを紹介していきます。

LGBTに配慮する

ダイバーシティ企業では、LGBTの方への配慮がなされています。
ここでは、ダイバーシティ企業になるためにLGBTの方に対してどのような配慮をすればよいのかを解説していきます。

1.社内規定の見直し

大手グループ会社では、社内規定の見直しをしています。
主に同性パートナーの登録、社内の福利厚生についての規定を重視しています。

LGBTの方が過ごしやすい環境づくりを企業全体で行うというのはダイバーシティ企業として必須の項目です。

2.LGBTに関する社内研修の実施

LGBT社内研修について

LGBTに関する社内研修の実施はLGBTの方への理解をする大切な機会です。
ここでは、LGBTに関する社内研修はどのようなものなのかを紹介します。

LGBTについての社内研修では理解を深め、受け入れる体制を準備し、どのような対応が正しいのかを根本的に考える事ができます。
また、LGBTの方への理解だけでなく、対応を行うまでを研修として1つのセットとなっています。
これは、LGBTに対しての理解はしているものの行動できていないという問題点を克服できます。
LGBTについての社内研修は働きやすい環境づくりに繋がっており、当事者のモチベーション維持にも繋がっている取り組みです。

▼参考
LGBT研修【セクシャルマイノリティの理解を深める】

▼関連記事
LGBTに関する日本の取り組み7選-海外と比較しながら徹底解説-

専門に相談する-NPO法人「虹色ダイバーシティ」の紹介

NPO法人「虹色ダイバーシティ」はLGBT等と性的マイノリティとその家族、アライの尊厳を守り、誰ひとり取り残さない社会の実現を目標に掲げた認定NPO法人です。

ここでは、「虹色ダイバーシティ」がどのような活動をしているのか2つ紹介します。

アライ
アライとは、性的マイノリティの人たちを理解し、支援する人のことを指します。
アライ本人は性的マイノリティを持っていません。

 

1.LGBTQ研修・コンサルティング

「虹色ダイバーシティ」では、「LGBTQの方についての研修」を活動の一環として行っています。
社内での対面研修はもちろん、オンラインでも研修を行っており、「多様性」に対応していると言えます。

また、「虹色ダイバーシティ」では、300社以上も社内研修をしてきた実績があり、専門知識や講師の方が充実しています。
研修だけでなく、その後のフォローアップも整備されており、制度の設計などのLGBTの方への施策整備に支援をしていただけます。
研修をしてきた職種に関しても小売業からサービス業、運輸業など、幅広い職種に対応しています。

ぜひ、研修を受けて性的マイノリティの方についての理解を深めていきましょう。

2.イベント・交流

虹色ダイバーシティの取り組みとしてイベントに出店することや交流をすることでLGBTの方への理解を深めようと活動をしています。
「東京レインボープライド」というイベントではLGBT当事者の方と企業の担当者の方がお互いにメッセージを交換する、「メッセージフォト撮影会」を実施しています。

この撮影会はお互いが伝えたい声をメッセージボードに書き出し、写真を撮ることでLGBT当事者の方への理解を発信するという活動です。
昨今ではSNSが普及しており、LGBT当事者の方に対する理解を効果的に発信することが求められています。

企業と当事者がお互いを理解し合う姿を発信することで当事者と企業だけでなく、イベントの来場者の方もLGBTについての理解をする事ができます。

経済産業省のダイバーシティ企業100選を参考にする

ダイバーシティ企業100選は経済産業省が行っている表彰活動です。
ダイバーシティ推進を経営効果に結びつけている企業の先駆的な活動を幅広い層に紹介することでダイバーシティの認知を深めるとともにダイバーシティ活動の活発化を推進するという取り組みです。

これまでの表彰された事例としては、経営トップの情報開示や対話を強化すること、ひとりひとりが活躍できる環境整備などが挙げられています。
ひとりひとりが活躍できる環境整備では、「社員満足度の調査」をすることで社員の働きやすい環境づくりを目指しているという点が表彰されるきっかけになっています。

ぜひダイバーシティ企業100選を参考にしてみてください。

▼参考
新・ダイバーシティ経営企業100選

ダイバーシティ企業2選

ダイバーシティについて

ここではどのようなダイバーシティ企業があるのか、その取り組み内容についてを紹介します。

株式会社ベネッセホールディングス

株式会社ベネッセホールディングスでは、障がい者の雇用促進、シニアの活躍推進、女性の活躍推進をダイバーシティ企業の目標として取り組んでいます。

それぞれの目標を達成するために、社内研修の実施や定年を65歳まで延長、ブログなどでの情報発信をしています。

ブログでの情報発信では、株式会社ベネッセホールディングスが運営している老人ホームの入居者のホームブログが発信されています。
老人ホーム内での和染めやおはぎ作り等のイベントの様子をブログにまとめ、入居者の方が活躍している様子を発信しています。

▼関連記事
LGBTの人向けの商品5選-商品販売のメリットと売り場の工夫も紹介 | SDGs CONNECT

▼参考記事
ダイバーシティ推進に取り組む企業事例を紹介!次の時代に求められる経営とは?

株式会社ZOZO

インターネットショッピングサイト「ZOZOTOWN」などを運営している「株式会社ZOZO」では、ワークライフバランスと企業の活性化を目標に、「6時間労働制」を導入しました。この制度がダイバーシティへ繋がっています。

社内で朝9時から午後3時までの6時間制を取り入れることにより、育児中の女性社員でも時短勤務や早退をする必要がなく、ストレスフリーに働くことのできる環境を実現することが可能になりました。

6時間制という勤務体系を活かし、空いた時間で資格の取得や、コミュニケーション能力の向上をすることもできます。
また、社内では自発的に手話を習っている社員も多いため、障がい者の方へのフォローアップやコミュニケーションをするという体制も確立されています。

▼関連記事
LGBTフレンドリーな企業の取り組み6選-業界別の取り組み事例も紹介 | SDGs CONNECT

私たちにできること-ダイバーシティを実現するために

私たちがダイバーシティを実現するためにできることは「自分の身の回りにある多様性に触れ、視野を広げること」が大切です。

自分とは違う価値観や立場の存在を知ることが意識改革につながり、ダイバーシティの輪を広げていくことになります。

ぜひ、物事をいろいろな視点から観察してみてください。

▼関連記事
ALLY(アライ)とは?-LGBTを理解・支援するALLYにできることや活動事例を紹介

まとめ

ダイバーシティ、LGBTについて新しく知ったことはありましたでしょうか?

ダイバーシティを実現するためには自分の考えだけでなく、いろいろな視点があることを意識するのが大切です。

ダイバーシティを意識する人が増えればさまざまな悩みを抱えた人が過ごしやすい社会になります。

また、LGBTはダイバーシティの1つです。

まずはダイバーシティ、LGBTについて理解をし、一緒に取り組んでいきましょう。

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