LGBTQのQとは-クエスチョニングとクィアの意味とは

##性・生殖#LGBTQ#ジェンダー 2023.02.14

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LGBTQのQとはどのような性的マイノリティを表しているでしょうか。

LGBTについての理解は深まってきていますが、その他にも性的マイノリティを表すワードとしてLGBTQやLGBTQ+があります。

今回はLGBTに加えて、「Q」の意味やその他のマイノリティについて紹介します。

【この記事でわかること】

LGBTとは-簡単に分かりやすく説明

LGBTとは1つの意味を持つ言葉ではなく、意味の違う4つのアルファベットの頭文字をとったものです。

4つの頭文字はそれぞれ異なる「性」のあり方を表しています。

セクシャルマイノリティを決める要素

セクシュアルマイノリティを決める要素を4つ紹介します。

身体の性

身体の性とは性器などの身体的特徴に基づく性別を表した言葉です。

性自認

性自認とは自身の性をどのように捉えるかを表した言葉です。

性器などの身体的特徴に基づく性別とは違うこともあります。

性的指向

性的指向とは、どの性別の人に性的に惹かれるかということを表した言葉です。

性的指向が異性の人を「異性愛者」、性的指向が同性の人を「同性愛者」と呼びます。

性表現

性表現とは、言動や見た目などで表現する性を表した言葉です。

・「私はトランスジェンダー女性です。」と言う
・メンズの服を着る
・女子トイレに入る

これらの言動は全て性表現です。

▼参考
性表現とは?LGBTを知るための基本概念【オススメブランドも紹介!】

LGBTの意味と定義-それぞれの頭文字について

LGBTのそれぞれの頭文字の意味を紹介します。

Lesbian(レズビアン)

レズビアンとは、性自認が女性で性的指向も女性であるセクシュアルマイノリティのことです。

Gay(ゲイ)

ゲイとは、性自認が男性で性的指向も男性であるセクシュアルマイノリティのことです。

海外では同性愛者をまとめて「ゲイ」と表現することもあります。

Bisexual(バイセクシュアル)

バイセクシュアルとは、男性と女性の両方に恋愛感情や性的欲求を抱くセクシュアルマイノリティのことです。日本語では「両性愛者」と表記されることもあります。

バイセクシュアルは男性と女性の両方に性愛感情が向く人を意味するため、レズビアンやゲイと違い本人の性別は関係ありません。

▼参考
バイセクシャルの意味と特徴とは?パンセクシャルとの違いも解説

Transgender(トランスジェンダー)

トランスジェンダーとは、身体の性と性自認が異なる状態を指す言葉です。

日本では医学用語の「性同一性障害」と混同されることもありますが、トランスジェンダーとは性別に違和感をもつ人々のことを表します。

このように、それぞれの性の対象や性の不一致をまとめてLGBTと呼んでいるのです。

性自認と身体的特徴としての性が一致せず違和感を感じている人や、男性でも女性でもないと感じている人もいるのが現状です。

▼参考
あなたは「LGBT」という言葉を知っていますか?
▼関連記事
LGBTの人が抱えている悩みとは?-お悩み例や相談先も網羅

▼SDGs目標1について詳しくはこちら

LGBTQのQとは?-Qの意味について説明

LGBTQと呼ばれるようになった理由に加え、LGBTQの「Q」について詳しく紹介します。

「LGBT」ではなくなった理由

以前までは、性的マイノリティの人のことをLGBTと表現していました。

しかし、レズビアンやゲイ、バイセクシュアルやトランスジェンダー以外の性的マイノリティを表す言葉が必要になったことでLGBTQやLGBTQ+と表現されるようになりました。

LGBTQはいつから登場したのか

2006年にモントリオール宣言が採択されてからLGBTという言葉が用いられるようになりました。

その後、LGBTだけではセクシュアルマイノリティを表現しきれなくなり、LGBTQと言われるようになりました。

▼参考
LGBT|日本女性学習財団|キーワード・用語解説

Questioning(クエスチョニング)とは

クエスチョニングとは、自分のセクシュアリティを定義していない人を指す言葉です。

自身のセクシュアリティを定義しない理由は人によって違います。

・レズビアンやゲイなどの既存のセクシュアリティの中にしっくりくるものがない
・自分のセクシュアリティを1つに決定することができない
・そもそも自分のセクシュアリティを決めつけたくない

クエスチョニングという言葉から「?(クエスチョン)」を思い浮かべる人も多いでしょう。

クエスチョニングの人の中には自身のセクシュアリティに疑問を感じている人が多いことも特徴的です。

しかし、自分のセクシュアリティを決定せず、あえてクエスチョニングの立場をとる人もいます。

▼参考
「LGBTQ」の「Q」とは? 「クエスチョニング」と「クィア」の意味を紹介

▼関連記事
海外のLGBT教育5選-フィンランド・スウェーデン他、日本との比較も紹介

Queer(クィア )とは

クィアとは性的マイノリティを包括的に表す言葉です。

欧米では馴染みのある言葉ですが、日本ではあまり知られていないのが現状です。

クィアは性的マイノリティに理解がなかった時代に「変態」の意味合いを持って、ゲイを侮辱する言葉として用いられていました。

しかし、今では性的マイノリティの人があえて自身を指す言葉として使うようになりました。

LGBTでは定義されない人に加え、ゲイやレズビアンもあえて「クィア」と名乗る場合があります。

▼関連記事
LGBT教育に必要な取り組み5選-現在の問題点と海外の取り組みも紹介

Queer(クィア )の事例-エズラ・ミラーさん

クィアを公言している著名人の1人として、アメリカ人俳優のエズラ・ミラーさんを紹介します。

ミラーさんは雑誌の取材で自身がクィアだと発表しました。

ジェンダーが男性か女性しかないことに疑問を持ち、1人の人間として肯定的に生きるべきだと主張しました。

▼参考
LGBTQ+のQとは?【実はよく知らないクエスチョニング・クィア】

▼関連記事
LGBT教育に必要な取り組み5選-現在の問題点と海外の取り組みも紹介

LGBTQ+とは-マイノリティの種類は多数

LGBTQ以外の性的マイノリティをLGBTQ+と表現することがあります。

今回はLGBTQ以外の性的マイノリティを3つ紹介します。

アセクシュアル

アセクシュアルとは、他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かないセクシュアリティのことを表しています。

英語圏では、他者に対して性的魅力を感じない人のことをアセクシュアル、他者に対して恋愛感情を抱かない人のことをアロマンティックと表現します。

さらに、性的欲求と恋愛感情の両方を抱かない人を「アロマンティック・アセクシュアル」と言います。

一方、日本では「恋愛感情の有無」によって分類されています。

恋愛感情も性的欲求もない人をアセクシュアル、恋愛感情はあっても性的欲求がない人をノンセクシュアルというように区別しています。

▼参考
アセクシュアル(Aセクシュアル・エイセクシュアル)とは?【恋愛はしない?】

パンセクシュアル

パンセクシュアルとは、相手の性のあり方に関係なく人を愛するセクシュアリティです。オムニセクシュアルや全性愛と表現することもあります。

パンセクシュアルの人は男性か女性という2つの性別だけでなく、Xジェンダー(中性)の人なども含めた「あらゆる性のあり方の人」に惹かれます。

バイセクシュアルと混同されがちですが、好きになる条件に性別が関わる人がバイセクシュアルで、そうでない人がパンセクシュアルです。

また、ポリセクシュアルは複数のセクシュアリティを好きになるセクシュアリティを指しており、混同しないよう注意する必要があります。

▼参考
パンセクシュアルとは?【当事者監修】

ジェンダーフルイド

ジェンダーフルイドとは、性自認が一定ではなく、流動的に変わる人を指します。つまり、女性や男性、ゲイやレズビアンなどあらゆる性の立場を取る人を表現しています。

ノンバイナリーはジェンダーフルイドと区別が難しいと言われていますが、ノンバイナリーは性自認が流動する人ではなく、自身が男性か女性かを区別できない人を表しています。

▼参考
ジェンダーフルイドとは?ノンバイナリーとの違いは?

LGBTQの人たちの悩み

LGBTQの人たちの悩みの1つとして「他人に受け入れられないのではないか」ということが挙げられます。

・身体的な性は男性だけど女性が着るような可愛い洋服を着たい
・男性だけど男性に恋愛感情を抱く
・自分の性別がわからなくなってしまう

LGBTQの人の中には、友人や家族に話すと変な目で見られるのではないか、嫌われてしまうのではないかといった気持ちになり、なかなかカミングアウトできない人もいるのです。。

セクシュアルマイノリティへの理解を深めることでLGBTQの人が過ごしやすい社会を作る必要があります。

LGBTQ診断-自分の性を知るには

自分のあり方を調べるためにLGBT診断というものがあります。

様々な種類の診断がありますが、今回はJobRainbowのセクシュアリティ診断を紹介します。

この診断では、性自認、性表現、性的指向、恋愛指向の4つの指標から自分のセクシュアリティを判定することができます。

▼詳しくはこちら
セクシュアリティ(LGBTQ+)診断 – JobRainbow

性が多様化した理由

性が多様化した理由に加え、人間以外の性の多様化についても紹介します。

なぜセクシュアルマイノリティが増加したか

セクシュアルマイノリティの人は本当に増加しているのでしょうか?

複数の団体が行ったLGBTの割合の調査結果によると、LGBTと答える人の割合は年々増加していることがわかります。

セクシュアルマイノリティが増加した理由には、LGBTに対する理解が進み、自分がLGBTであることをカミングアウトしやすくなったことが挙げられます。

性の多様化は人間だけじゃない-1500種の生物で同性愛が確認

性の多様化は人間に限った話ではありません。

研究によると約1500種もの生物で同性愛が確認されています。

例えば、バンドウイルカの多くはバイセクシュアルで、中には同性のイルカ同士で長期的な関係を築くこともあります。

▼参考
自然界ではクィアは当たり前 展示会で見る性の多様性

まとめ

LGBTQの「Q」について正しく理解することはできましたでしょうか。

ご紹介したようにLGBTQの人は十数人に一人の割合で存在します。もしかしたら自分の周りにも性的マイノリティの人がいるかもしれないですね。

また、「クエスチョニング」や「クィア」の他にもLGBTQでは表現しきれないマイノリティが数多く存在しています。その他のマイノリティについてもぜひ調べてみてください。

LGBTQ+の人が生活しやすい社会にするために、性的マイノリティへの理解を深める必要があります。

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