環境省がフードドライブ推進に向けた検証を開始|神戸市、ダイエー、サカイ引越センターなどと連携

#SDGs目標2 2021.04.21

この記事をSNSでシェア!

【更新日:2021年4月21日 by 佐野 太一

引用:環境省報道発表資料

環境省は4月16日、フードドライブ推進のために神戸市、ダイエー、サカイ引越センターと連携し、食品を回収拠点からフードバンクなどへ運搬する際に発生する課題について検証すると発表した。

フードドライブとは、主に家庭や事業所で余った食品を集め、福祉団体やフードバンクに寄付する取り組みのこと。活動の広がりは、食べ物に困っている人の生活援助だけでなく、フードロス削減にも繋がる。

一方で、提供された食品の運搬方法や運搬費用がこれまで課題とされており、持続可能な実施に向けた仕組みの整備が求められている。

フードロス問題・フードバンクについて詳しく解説した記事はこちら。

◎実証の概要

引用:環境省報道発表資料

4月19日から25日までの7日間、神戸市内のダイエー4店舗において回収された食品をサカイ引越センターの支援で店舗からフードバンクなどへ運搬する実証を行い、効率的な運搬方法や課題について検証する。

実施店舗は、ダイエー名谷店、イオンフードスタイル板宿店、グルメシティ小束山店、イオンフードスタイル神戸学園店の4店舗。回収された食品は、認定NPO法人のフードバンク関西に引き渡される予定だ。

今回の実証に協力する店舗は、それぞれ2019年よりフードドライブを実施してきた。現在137店舗でフードドライブに取り組むダイエーは、2021年度中に取り組みを全店に展開することを目標としている。

国民の15.6%が相対的貧困層とされている日本にとって、SDGsゴール2「飢餓をゼロに」は決して“遠くの国”で取り組むべき課題というわけではない。フードドライブをはじめとした身近にある取り組みについては、一人ひとりがしっかりと理解しておく必要がある。

この記事をSNSでシェア!

  • ランキング

    新着記事

    アシックスの新しいランニングシューズNIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)

    SDGsの基礎知識

    食品ロスとは?原因や日本と世界の現状、家庭でできる対策を紹介

    もっとみる

    おすすめ

    サステナブルジュエリーブランド「cofl by 4℃」から初のプラチナ&K18ジュエリーが登場|4℃

    トヨタ傘下の870億円投資ファンド、自動配送を手がける米ニューロに出資|地域配送の効率化に向けた開発を加速

    18年度食品ロスは前年度比2%減で600万トン|推計始まった12年度以降で過去最少

    スポーツイベントとして国内初となる「サーキュラリティ評価」の結果を楽天が発表

    「持続可能な開発のための教育(ESD)」、自治体や企業でも展開|日本発の理念を世界に発信