リスキリングの補助金・助成金6選-政府や自治体の支援策を紹介

#SDGs目標8#ビジネス#働きがい 2024.02.05

この記事をSNSでシェア!

 

リスキリングをして、キャリアアップにつなげたいと考えている人は年々増えているのではないでしょうか。

しかし、リスキリングには教材や試験、講座の受講など多額のお金がかかってしまいます。そこで重要になってくるのが政府や自治体による補助金や助成金です。

今回は、リスキリングのための補助金や助成金、支援策について紹介します。

【この記事でわかること】

リスキリングとは

リスキリングとは、業務上で必要とされる新しい知識やスキルを学ぶことを指します。

近年、技術革新やビジネスモデルの変化が加速しています。その結果、特にITやDX分野では従来のスキルや知識では対応できなくなる業務や職種が増えています。そのため、これらの知識を習得し、仕事に備える必要があるのです。

また、少子高齢化や人口減少により、労働力の確保が難しくなることも予想されます。そのため、企業は従業員のスキルアップやキャリアアップを支援し、人材の流出を防ぐ必要があります。

▼関連記事
リスキリングの内容とは?-資格や補助金、従業員への支援内容も紹介

リスキリングのための補助金・助成金の注意点2選

リスキリングのための補助金や助成金を申請する際に注意すべき点を2つ紹介します。

支給対象となる条件を満たしているか確認する

リスキリング補助金や助成金を利用するためには、それぞれの支給対象となる条件を満たす必要があります。これらの条件は、補助金や助成金の目的によって大きく異なります。

例えば、「教育訓練給付金」は、次のような条件を満たす必要があります。

  1. 雇用保険に加入していること
  2. 職業訓練に参加すること
  3. 職業訓練が終了後も引き続き雇用保険に加入していること

また、「とやま人材リスキリング補助金」には、以下のような条件が設けられています。

  1. 富山県内で事業を行う中小企業であること
  2. リスキリングを目指す特定の人材を雇用していること
  3. 特定のリスキリング教育プログラムを利用すること

このように補助金・助成金ごとに条件が設けられているため、自身の状況や目指すリスキリングが該当するかどうかを確認する必要があるのです。

申請期限や手続きを把握する

リスキリングの補助金・助成金は、スキルアップやキャリアアップに役立つ制度です。しかし、申請には期限があり、手続きも必要なので注意が必要です。

各補助金・助成金には、申請期限が設けられています。一般的に年度末、もしくは事業計画の開始前までと定められています。期限を過ぎてしまうと、要件を満たしていても申請することができないため注意が必要です。

また、申請のための手続きは補助金・助成金ごとに異なります。申請書類の準備や証明書の取得、具体的な申請方法など、各補助金・助成金の公式ウェブサイトや窓口で確認しましょう。

政府による個人向けの補助金・助成金3選

政府による個人向けの補助金や助成金を3つ紹介します。

教育訓練給付金-厚生労働省

厚生労働省が提供する「教育訓練給付金」は、リスキリングを目指す労働者に対する経済的支援の1つです。スキルアップを目指して職業訓練を受けている労働者や、雇用保険加入者が対象となります。

給付金の額は職業訓練の内容や期間によって変わります。

職業訓練の種類 給付率
基礎的な技能取得 最大2/3
高度な技能取得 最大4/5
特定の資格取得 全額

申請は訓練期間の開始前に必要となります。厚生労働省の公式ウェブサイトや各都道府県労働局、ハローワークで詳細な申請方法や必要書類を確認するようにしましょう。

▼関連記事
リスキリングをして転職を成功させるためには-使える補助金も紹介

母子(父子)家庭自立支援給付金-こども家庭庁

「母子(父子)家庭自立支援給付金」は、こども家庭庁が提供する補助金です。この制度は、離婚や配偶者の死などで1人で子を育てる「母子または父子家庭」の保護者が、新たな技術や知識を習得し、より良い職に就くための支援を目指しています。

例えば、専門的な職業訓練や学校教育への参加費用、通学費用、子どもの保育費などが対象です。補助金額は申請者の収入や家庭状況により異なるため、詳細はこども家庭庁の公式サイトをご確認ください。

また、申請は基本的に母子・父子家庭の保護者が行うことになりますが、必要な書類や申請方法は自治体によって異なります。そのため、事前に各自治体の窓口にて確認してから申請する必要があります。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業-経済産業省

AIやIoTの進化により、労働市場は急速に変化しています。このような変化に対応するためには自身のスキルセットをアップデートし、新たな分野への転職やキャリアアップを図ることが求められています。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、このようなニーズに応えるために在職者が自らのスキルアップやキャリアアップを図るための支援事業です。この事業では、以下の3つのサービスを提供しています。

  • キャリア相談
  • リスキリング
  • 転職支援

民間の専門家に対して、自分のキャリアについて相談することができます。相談内容は自分の強みや弱み、将来のキャリアビジョンなど多岐にわたります。キャリアコンサルタントが、一人ひとりの状況や希望に合わせて、最適なアドバイスを行います。

また、在職者が新たなスキルを習得するための講座を受講することも可能です。講座の内容はITやデータサイエンス、AIなど多くの分野に対応しています。さらに、転職活動のサポートを受けることもできます。履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、多くのサポートを受けられるのです。

▼関連記事
人的資本経営に必要な取り組みとは-成功した企業事例も紹介

自治体による個人向けの補助金・助成金3選

自治体による個人向けの補助金や助成金を3つ紹介します。

とやま人材リスキリング補助金-富山県

富山県が提供する「とやま人材リスキリング補助金」は、県内の事業者が従業員に対して行うリスキリングの支援策です

対象者は中小企業の経営者や従業員の中で、新たな技能や知識を身につけることで事業の成長や自身のキャリアアップを目指す方です。補助上限額は年間40万円で、研修費や受講費用などのリスキリングに関わる費用が対象です。

金沢市大学連携リスキリング促進助成金-石川県

金沢市が提供する「金沢市大学連携リスキリング促進助成金」は、市民が自身のスキルアップのために大学等の教育機関で学習を行う際の費用を補助する制度です。

金沢市在住の18歳以上で、リスキリングを目指して大学などの教育機関の講座に受講登録をしている方が対象です。受講料の一部(最大50万円まで)の補助が受けられます。

DXリスキリング助成金-東京都

東京都は中小企業のデジタル化を推進するため、リスキリングを支援する「DXリスキリング助成金」の制度を設けています。この制度は、東京都内の中小企業や個人事業主が従業員に対して、デジタル化に向けたリスキリング教育研修の一部を補助するものです。

この制度は、要件を満たす都内の中小企業か個人事業主が利用することができます。

業種分類 資本金の額または出資の額 常時使用する従業員数
小売業・飲食店 5,000万円以下 50人以下
サービス業 5,000万円以下 100人以下
卸売業 1億円以下 100人以下
上記以外の産業 3億円以下 300人以下

▼関連記事
DX時代のリスキリングとは-DX人材の役割や何を学ぶべきかを徹底解説

リスキリング支援策2選-個人事業主も受講可能な講座も紹介

個人事業主の方も利用できるリスキリング支援を2つ紹介します。

マナビDX

DXの推進が急がれる中、デジタル人材の育成が重要課題となっています。このような状況を踏まえて、経済産業省はデジタルスキルを身につけるための講座を紹介するポータルサイト「マナビDX(デラックス)」を2022年3月に開設しました。

マナビDXには企業や団体、個人が主催する様々な講座が掲載されています。講座のレベルは、初心者向けから上級者向けまで幅広く用意されています。また、ITエンジニア向けの講座だけでなく、ビジネスパーソン向けの講座も充実しています。さらに、マナビDXには受講費用の補助を受けられる講座も掲載されています。

UTokyo OpenCourseWare

東京大学は2003年に「UTokyo OpenCourseWare」というサイトを開設し、東京大学の正規講義の講義資料や講義映像を無償で公開しています。

UTokyo OpenCourseWareには、文系から理系まで幅広い分野の講義が掲載されています。講義のレベルは初心者向けから上級者向けのものまで用意されており、誰でも自分のレベルに合わせて学習を進めることができます。

講義のパソコンやスマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスから視聴することができます。そのため、忙しい個人事業主の方も受講しやすいことが特徴です。

まとめ

今回は、リスキリングのための補助金や助成金を6つ紹介しました。これらの制度を活用することで、リスキリングの際に経済的な負担を減らすことができます。

しかし、補助金や助成金の種類によって対象者や支給条件が異なるため、自身の状況に最も適したものを選んで利用することが必要です。また、一部の制度は申請期限が定められているため、必要な手続きを確認し、期限内に申請するようにしましょう。

リスキリングは自分自身の可能性を広げる大切なステップです。資金面でのサポートを活用し、輝かしい未来に向けて一歩ずつ進んでいきましょう。

この記事をSNSでシェア!

  • ランキング

    《実は存在した?》SDGs18番目のゴールの噂|都市伝説と実際のゴール

    新着記事

    アシックスの新しいランニングシューズNIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)

    SDGsの基礎知識

    食品ロスとは?原因や日本と世界の現状、家庭でできる対策を紹介

    もっとみる

    おすすめ

    《SDGsは無意味?》SDGsが批判を受ける理由|本当に意味のあるSDGs活動を行なうためには

    ESG格付け(レーティング)とは?評価機関の一覧や金融庁の対策も紹介