ESG投資の種類を徹底解説ー適当な銘柄の選定へー

#ESG#持続可能 2022.04.01

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ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素を参考にした企業価値に対する考え方です。

近年、世界全体で多くの企業がESGに関する取り組みを行っており、ビジネスにおいて、非常に重視されるようになっています。

今回は、ESGの種類などの基礎知識とともに投資を行う際の銘柄の選定方法をご紹介していきたいと思います。

ESG投資とは

ESG投資の概要

ESG投資とは、投資家の間で注目を集めている投資で環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)という3つのポイントを参考にした「ESG」の観点から企業を評価し、投資先を選定していく投資のことです。

ESG投資のメリットとデメリット

ESG投資には、メリットデメリットがあり、両面を十分に理解した上で検討することが重要になります。
ここでは、それぞれ2点ずつあげて解説していきたいと思います。

ESG投資の2つのメリット

メリット①:社会に貢献できる

そもそもESG投資とは、社会課題へ積極的な取り組みを行っている企業に対して投資を行うことであるため、投資を行うことで問題解決へ向けて社会に貢献できます。
社会課題については幅広く、例えば、地球温暖化や気候変動、マイクロプラスチックなどの環境問題、LGBTや人種差別、貧富の格差などの社会問題、その他、性差別や労働問題など様々な問題に対してそれぞれの企業が取り組みを行っており、投資を行うことでその取り組みの推進の後押しをすることができます。

メリット②:長期的な利益が見込める

上記の通り、ESGへの取り組みを行っている企業へ投資することは長期的な利益に繋がると考えられています。
その理由としては、機関投資家が投資をする可能性が高く、長期的に安定した資金を得る可能性が高い企業であると推測されるためです。長期的に資産価値の変動があまり発生しないため、長期的な視点でリスクが低い投資先であると考えられるためです。

ESG投資の2つのデメリット

デメリット①:短期的な利益は見込めない

長期的な利益が見込める一方で、短期的な利益が見込めないのがESG投資のデメリットの1つです。
社会課題解決への貢献も考慮された投資であるため、短期的なリターンが少ないケースが多くなります。
低リスクであるがゆえに、短期的に大きな利益を得ることも難しくなっています。

デメリット②:どのように投資先を選べば良いかわかりにくい

ESG投資は、歴史がまだ浅くしっかりとした評価基準が決まっていません。
そのためどのような観点で評価し、投資先を選定すれば良いかがわかりにくくなってしまっています。
そのため、グリーンウォッシュなどの問題も発生しているのが現状です。

ESG投資の種類|7種

ESG投資は7種あり、世界のESG投資額の統計を集計しているGSIAが制定したものです。7種は、それぞれ異なる方法を取っているため、簡単にまとめていきます。

①ネガティブスクリーニング

ネガティブスクリーニングは、7種の中で最も古くから行われている方法で、多くの国で普及しています。
武器やギャンブル、アルコールやたばこ、原子力発電、化石燃料、ポルノなどの​​環境問題や社会問題に悪影響を及ぼすような特定の事業から収益をあげる企業を投資先から除外する方法です。

②ESGインテグレーション

ESGインテグレーションは、財務情報やビジネスモデルだけで評価するのではなく、非財務情報も含めて分析する方法で、企業全体から銘柄評価を行います。

③エンゲージメント

エンゲージメントは、株主が議決権を行使して、意見することで、株主の立場から企業に対して、ESGへの取り組みを働きかける方法です。

④国際規範に基づくスクリーニング

国際規範に基づくスクリーニングは、国際規範として制定されている人権侵害、環境汚染など一定の基準を満たしていない企業を投資対象から除外する方法です。

⑤ポジティブスクリーニング

ポジティブスクリーニングは、投資を検討している企業の中でESG関連の評価が相対的に高い企業に投資を行う方法です。

⑥サステナブル・テーマ投資

サステナブル・テーマ投資は、持続可能な社会の構築のために行う投資のことで、社会課題へ貢献することができるテーマで取り組みを行っている企業に投資をする方法です。

⑦インパクト・コミュニティ投資

インパクト・コミュニティ投資は、従来の財務的リターンに加えて、社会や環境に貢献する技術や開発、サービスを行っている企業へ投資を行い、社会や環境へのポジティブなインパクトを目指すような方法のことです。

銘柄を選定する際にしておくべき5つのポイント

このように、ESG投資にはさまざまな種類があり、始めようと思ってもどのように企業・銘柄を選定していけば良いかわからない方も多いと思います。
そこで、5つのポイントで選定方法を簡単にご紹介したいと思います。

ポイント① ESG投資の目的を明確化する

まず、なぜESG投資を行いたいのか、目的を明確化する必要があります。
社会課題に貢献しながら投資がしたいという目的があったとしても、具体的にどのような社会課題に貢献していきたいのか、絞っていくことが必要になります。
目的の具体的な詳細が明確化されていないと投資先が選定しにくくなってしまいます。

ポイント② 企業のESGに関する情報を確認

2つ目のポイントは、企業のESGに関する情報を確認することです。
具体的な目的にあった投資先を探すために、企業のESGに対する取り組みを調べ、さまざまな方向から情報を整理することで、投資先の候補を絞ることができます。
また、機関投資家の間で注目されている企業の情報を確認することで何が注目されているのか自身の投資の際のヒントに繋がると思います。

ポイント③ 目論見書など第三者のコンテンツをもとに情報を確認

企業自身が発信している情報だけでなく、目論見書など第三者的な視点での情報を参考にすることも大切です。
1つのコンテンツのみで判断を行うと偏った見方になってしまうため、多角的な視点で企業の取り組みを評価することが重要になってきます。

ポイント④ GPIFが採用するESG指数のETFを参考にする

ETFとは、上場投資信託のことです。
ETFを参考にすることで、どのような企業が上場するのかなどがわかり、構成比率の高い企業は投資先として有力になると思います。

ポイント⑤ 投資商品の特徴を理解する

投資商品にはそれぞれ特徴があります。
主な投資商品としては、投資信託・株式・債券があります。

投資信託は、資金をプロの投資家に運用してもらう方法です。
資産運用やESG投資に関しての知識がなく、初めて行うような場合であっても安心して投資が行える方法だと思います。
株式投資は、ESGへの取り組みが盛んな企業を選定して、投資を行う方法です。
債券は、基本的に定期的な利息が得られ、元本も返ってくるような確かな利益が見込める投資です。
そのほかにもクラウドファンディングなどの方法もあるため、どの方法が自分にとってベストであるか特徴を理解し、選ぶことが重要です。

まとめ

このようにESG投資は、特に社会課題へ自分自身が貢献できる貴重な機会となる部分で、非常に魅力的な投資だと思います。

主に、ESG投資の種類や投資商品など十分にそれぞれの特性を理解した上で、より多くの人がESG投資を行うことで持続可能な社会の構築へ繋がります。

ぜひ検討の際に参考になればと思います。

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