企業のSDGs活動例19選|個人でできる活動10選も紹介

#企業支援#取り組み#活動 2022.01.25

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【更新日:2022年2月3日 by 大田守真

近年話題になっているSDGsですが、「SDGsのために企業がどんな活動をしているのかよくわからない」「実際にSDGsの活動に参加してみたい!」「自社でSDGsに貢献したい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

SDGsへの注目が高まるに連れ、日本国内だけでなく世界中で、SDGsの達成のための活動が繰り広げられています。

今回は日本や世界のSDGs達成のための活動や、参加方法までわかりやすく解説していきます。

見出し

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

▼SDGsについて詳しくはこちら

SDGs達成に向けた企業の活動例

SDGs達成に向けた活動を行っている企業は数多く存在し、自社プロダクトの循環化や地域、国外での活動で貢献している企業をいくつかご紹介します。

貧困ゼロへ向けた活動(SDGs目標:1)

無電化地域にあかりを届ける|パナソニック

引用:Panasonic

パナソニックは、製品や技術、モノづくりで培ったノウハウやリソースを活かし、貧困解消につながる活動に取り組んでいます。同社は無電化地域にあかりを届けることで、教育、医療、経済、安全などの課題解決を目指し、2013年から2018年にかけて10万台以上のソーラーランタンを寄贈してきました。

また、農村地域で雇用を創出し、子どもが売られない世界をつくる「かものはしプロジェクト」にも貢献しています。

あかりを届けることで、すべての人に健康と福祉、教育、ジェンダー平等を提供し、貧困をなくす取り組みを推進しています。

(参照:10万台の寄贈達成、そしてその先へ|Panasonic Global

飢餓をゼロに向けた活動(SDGs目標:2)

フェアトレードで農家に生活を守る|小川珈琲

引用:小川珈琲

小川珈琲株式会社では、SDGsの目標2に関して3つの取り組みを行っています。

01

【フェアトレード】
生産者がきちんと生活できるよう、公正な価格で取引を行う国際的な取り組み

02

【有機JAS認証の取得】
農林水産省が認証する化学肥料などを使わずルールに基づいた生産

03

【オランウータンコーヒーの販売】
自然環境保護や現地の生産者の生活を豊かにする取り組み

 

コーヒーの生産国のほとんどは開発途上国といわれる国々であり、 コーヒー豆の価格は国際市場で決められます。しかし、業者との交渉の手だても持っていない立場の弱い生産者は、生産コストを下回る価格で売らざるを得ない状況に追い込まれてしまうこともあります。

生産や生活に必要な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされている場合があります。

その状況を打破するために、単に市場価格で買い付けるのではなく、農家の生活が成り立つように考慮したフェア(公正)な価格で取引しています。

(参照:小川珈琲 SDGs宣言|小川珈琲

健康と福祉に向けた活動(SDGs目標:3)

環境への配慮を取り入れる|ライオン

引用:LION

オーラルケアを通して社会・環境問題に取り組む活動を行っているライオン。

経済的困窮仮定で育った子供たちは、そうでない子供たちと比べ、他者から褒められる体験や大人とのコミュニケーション、ライフスキルの獲得体験などのあらゆる「体験」が不足しています。ライオンはそんな子供たちの貧困と虫歯の関連性に着目し、生きていくために必要な「食べる」ことと親和性の高い「歯磨き」に着目しており、『おくちからだプロジェクト』を推進しています。

また、ライオンのハミガキの香料には、「労働者の人権を守っている」「環境に悪影響を与える肥料を使用しない」などの持続可能な条件や生産条件を満たした「認証農家」の数を2022年までに約5倍に増やす活動を行っています。

(参照:インクルーシブ・オーラルケア|サステナビリティ|ライオン株式会社

質の高い教育をみんなへ向けた活動(SDGs目標:4)

子供が自ら考え、伝え合う力を育む教育を|広告小学校(電通)

広告小学校は、電通社員の「広告会社として社会貢献できないか」と2006年にスタートした、CM作りで「伝える」を学ぶ電通がサポートしている小学校です。

自分の伝えたいことをうまく伝えることに留まらず、自ら深く考え、違う価値観を持つ他者との対話を通じて情報を共有し、相互理解を深めながら合意形成や課題解決できることを推進している文部科学省に則り、子どもたちに、自分自身を見つめ、考えを伝え合うことの楽しさを知ってもらうことを目指しています。

(参照:広告小学校とは|広告小学校

ジェンダー平等に向けた活動(SDGs目標:5)

女性活躍推進に取り組む|佐川急便株式会社

佐川急便では、管理職に占める女性の割合10%以上を目指す、男性の育児休業取得率を30%以上にするなど、従業員の多様性を積極的に取り入れる活動を行っています。

特に女性の貢献度向上をはかるとともに、グループの企業文化の変革および業界の地位向上を目指しています。

(参照:女性活躍推進に関する行動計画|SAGAWA

安全な水とトイレを世界中へ向けた活動(SDGs目標:6)

水の適正管理と水リスク対策|明治ホールディングス株式会社

明治ホールディングスは国内外の事業所における取水・排水のデータ取得と開示をしています。計画的に節水に配慮した設備を導入し、水使用量の削減に努めています。

また、日本国内において法令に定められた基準よりも、独自に更に厳しい排水に関する自主基準を設定し、水質汚濁防止に取り組んでいます。排水による影響を減らすために、排水負荷の大きい工場やプロセスでは活性汚泥処理法やメタン発酵処理法などの環境技術を用いた処理設備を設置し、排水を制御しています。

そして、水使用に関する生産への影響を把握するために、国内外の全ての生産系事業所が位置する地域の水リスクを評価しています。世界資源研究所(WRI)が発表した国際的な水リスク評価ツールである「AQUEDUCT」を使用し、水リスクが高いと評価された地域については、現地へのヒアリングなどを通じて情報を収集し、具体的な対策を検討しています。

(参照:サステナビリティ|株式会社 明治

▼明治ホールディングスのインタビュー記事はこちら

脱炭素化に向けた活動(SDGs目標:7)

 脱炭素社会実現へ|三井不動産グループ

三井不動産では、同社グループ全体の温室効果ガス排出量を2023年までに40%削減(2019年度比)、2050年までにネットゼロを新しい目標とし、活動しています。

2030年度に向けた取り組みを着実に実行。さらに、2050年度の脱炭素社会実現に向けた行動を推進する。

【行動計画】

01
新築・既存物件における環境性能向上
02
物件共用部・自社利用部の電力グリーン化
03
入居企業・購入者の皆様へのグリーン化メニューの提供
04
再生可能エネルギーの安定的な確保
05
建築時のCO2排出量削減に向けた取り組み
その他の取り組み
・森林活用
・外部認証の取得
・オープンイノベーション
・街づくりにおける取り組み
・社内体制の整備

 

同社グループでは、2008年からNPO法人救援医療センターを通して、世界中の難民や被災者に衣料品を寄贈する取り組みなども行っています。

(参照:脱炭素社会への取り組み|三井不動産

 働きがいと経済成長へ向けた活動(SDGs目標:8)

 同一労働・同一賃金で正社員の待遇を保証|イケア・ジャパン株式会社

イケア・ジャパン株式会社では、「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンを掲げており、2014年9月から全ての従業員に「同一労働・同一賃金」を適用し、「正社員」の待遇を保障する画期的な人事制度を導入しています。

この人事制度では「ライフパズル」という考え方を大切にしており、“すべての雇用者の正社員化”にすることで男女を問わず、キャリアの途中で子供を育てたり、介護をしたり、あるいは勉強をしに学校へ戻ったりという選択を可能にしました。

(参照:イケア・ジャパン株式会社|働きがいのある会社(Great Place to Work® Institute Japan))

産業と技術革新の基盤づくりへ向けた活動(SDGs目標:9)

ヒューマノイドロボットで社会の手助けを|トヨタ自動車株式会社

大手自動車メーカーであるトヨタは、自動車の排気ガスが地球温暖化に影響することを受け、先進的に電気自動車の開発を行い、特許実施権を取得しました。

電動車をより多くの地域で普及させるため、車両電動化技術の特許を無償で共有したり、自動車の安全性を追求するために使われるバーチャル人体モデルTHUMSのデータも無償で共有し、全世界の誰でもアクセスができるようにしました。

自動車を作るだけでなく、根本的な人の移動を助けるためにヒューマノイドロボットの開発を手がけています。高齢化社会での介護に携わる人の代わりや、災害時の救急隊の代わりなどの場面でロボットが役立つでしょう。そして人は、ロボットの技術向上や、人材育成に集中することができます。

(参照:なぜトヨタ自動車はヒューマノイドロボットを開発するのか|コーポレート|グローバルニュースルーム

人や国の不平等を無くすための活動(SDGs目標:10)

 D&I推進で平等を|JALグループ

JALグループは、「D&I推進」という取り組みを行っています。

例えば、LGBTQへの理解を促進するために異性と法律上の結婚している社員(およびその配偶者と家族)に適用する制度を、会社の定める同性パートナー登録を行った社員(およびそのパートナーと家族)にも同様に適用する制度を導入しています。

また、女性リーダーの育成と輩出にも力を入れています。JALグループは「2023年度末までに管理職女性比率20%、2030年度末までに30%以上を達成する」という数値目標を掲げていますが、2020年3月末現在の女性管理職比率は18.4%と着実に増加しています。

(参照:D&I推進|サステナビリティ|JAL企業サイト

住み続けられる街づくりへ向けた活動(SDGs目標:11)

 オープンイノベーションを推進|日立製作所

日立製作所では、デジタルイノベーションを加速するLumadaにより、時間、エネルギー、コストを削減するオープンイノベーションを推進しています。

ビッグデータ、AI、ブロックチェーンなどにかかわる技術開発を推進し、Fintechをはじめとする金融イノベーションに積極的に取り組んでいます。顧客のみならず、その先の利用者にとっても、より効率的で、コンパクトかつ安全な金融ネットワークを創出することを目標としています。

(参照:事業戦略で貢献する目標:サステナビリティ|日立

 廃棄ゼロに向けた活動(SDGs目標:12)

 ごみゼロの引っ越しを目指す|アート引越センター株式会社

アート引越センターでは、引っ越しの際に梱包資材を減らし、梱包の際に紙資源を使わずに安全に梱包可能な「エコ楽ボックス」の開発をするなど、資源の節約に徹底しています。

また、アートグループ各社では従業員にエコバックを配布しており、普段からエコバックを携帯、利用することを推進しています。社員一人ひとりがレジ袋を使用しない意識をもって行動し、積極的に地球環境に配慮した活動に取り組むことを目的とし、海洋プラスチックごみなどのプラスチックの削減を目指しています。

(参照:アートのSDGs|引っ越しはアート引っ越しセンター

▼アート引越しセンター株式会社のインタビュー記事はこちら

 プラスチックの廃棄をゼロへ|グンゼ株式会社

インナーを中心とした繊維製品メーカーとして日本を代表するグンゼは、プラスチックの廃棄ゼロを目指した取り組みを進めています。

2024年、基幹工場である守山工場を資源循環型工場(サーキュラーファクトリー※1)とし、廃プラを出さないゼロ・エミッション※2 を実現を目指します。

※1 サーキュラーファクトリー
従来の「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」という直線型システムのなかで活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる工場の仕組み。

※2 ゼロ・エミッション
ある産業から出た廃棄物を別の産業が再利用することで最終的に埋め立て処分する廃棄物の量をゼロに近づける。

他にも、グンゼでは「フードロス削減」のために食材の鮮度を保持する鮮度保持フィルムや、ペットボトルのリサイクルにより「石油化学原料使用料削減」にも取り組んでいます。

(参照:資源の効率化:資源循環型工場|プラスチックカンパニー|グンゼ株式会社

 プラスチック容器の完全リサイクル化を目指す|花王

引用:花王

花王は大手消費財化学メーカーであり、プラスチックボトルなどに使われるプラスチックの使用量を、内容物の濃縮化による容器の小型化や薄型化をし削減、詰め替えによる本体容器の再利用など、環境負荷低減に取り組んできました。

最近では、プラスチックボトル自体を無くすという新発想のフィルム容器を開発しました。

(参照:花王|プラスチック容器の完全リサイクルをめざして

 気候変動に具体的な対策へ向けた活動(SDGs目標:13)

 環境への配慮を取り入れる|ダイキン工業

空調機器には、室内機と室外機の間で熱を運ぶための「冷媒」が使われています。現在多くの先進国の主力の冷媒である「HFC」は、オゾン層破壊係数はゼロですが、大気に排出されると地球温暖化に影響します。

ダイキンはエアコンおよび冷媒メーカーの責任として、ライフサイクルで冷媒の大気への放出を防止する活動にも取り組んでいます。

ダイキンは、現行冷媒に比べて地球温暖化への影響が小さい「次世代冷媒」を用いた空調機の実用化を加速させています。また、冷媒の直接的な温暖化影響だけでなく、その冷媒を用いた空調機の使用時のエネルギー効率などライフサイクル全体での影響を考慮する取り組みをしています。

(参照:冷媒の環境負荷低減|気候変動への対応|ダイキン工業株式会社

 海の豊かさを守る活動(SDGs目標:14)

 海洋浮遊ゴミ回収機SEABINで海を綺麗に|株式会社SUSTAINABLE JAPAN

株式会社SUSTAINABLE JAPANでは海洋ゴミ回収機SEABINの販売・リースを行なっています。そして、企業の要の事業ともいえる「SEABIN」は漁港、マリーナ、ヨットクラブ、溜池、湖および穏やかな環境で利用可能な水中に設置するよう設計された「ゴミ箱」です。

SEABINは、装置に水を送り込むことによりゴミ箱として機能し浮遊するゴミ、マイクロプラスチックまでも回収可能です。

1日最大20kgの浮遊ゴミを回収し2 mmまでのマイクロプラスチックを年間1.4トン(天候とゴミの量に応じて)を回収できます。ゴミのスキマーとして機能することで、汚染された有機物から水をきれいにすることもできます。また世界中のほとんどのマリーナで使用されている石油ベースの表面油などを吸収できる油吸収パッドが装備されています。

(参照:Seabin(シービン)|株式会社SUSTANABLE JAPAN|環境保護に…

 森林保全へ向けた活動(SDGs目標15)

 環境への配慮を取り入れる|ネピア

引用:nepia

「生活品質」「社会品質」のほか、環境への配慮を取り入れた「環境品質」の追及を掲げているのが王子ネピアです。

2011年より、ネピアは紙を作る企業の責任として、森を守り森を育てる紙FSC認証紙を採用しています。国内外で45万haの王子の森など、王子グループとして積極的に森のリサイクルに努めています。

さらに、2017年からは世界最大規模の自然保護団体、WWFジャパン(世界自然保護基金)とライセンス契約を結び、FSC認証紙の普及促進をアピールしています。

ネピアはこれら以外にも、2008年からトイレットロールやティッシュの売り上げの一部で、東ティモールで活動するユニセフの活動を支援し、現地でのトイレづくりや屋外排泄根絶を目指すプログラムにも貢献しています

(参照:森を守る紙を選ぼう!|nepia

平和と公正に向けた活動(SDGs目標:16)

人身取引を未然に防ぐ|JALグループ

JALグループは、あらゆる人々に対する人権尊重の責任を果たすため、「JALグループ人権方針」を制定しています。平和で公正な社会をつくっていくためには国連や各国の政府に頼るだけでなく、一企業として人権を尊重していく考え方が重要です。

JALグループは、国際人権章典や国際労働機関の「労働における基本的減速および権利に関する宣言」、国連の「グローバル・コンパクト10原則」など、国際的に承認された人権絵への支持を「JAPグループ人権方針」で公表しています。

またJALグループは、重大な人権侵害の1つの人身取引を課題しし、航空機を用いた人身取引を防止するために、人身取引が疑われる場合は関係当局に通報する業務手段を整えるなど、自社の事業が人権侵害を助長することがないようにガバナンスを整えていることも特徴です。その他、苦情窓口の設置や外国籍労働者が活躍できる環境の整備、英国現代奴隷法への対応など、 SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」に対して明確な方針を表明しています。

(参照:SDGs達成に向けた取り組み|サステナビリティ|JAL企業グループ

パートナーシップで目標達成に向けた活動(SDGs目標:17)

発達障害・グレーゾーンに強い就労移行支援|株式会社Kaien

株式会社Kaienでは就業支援や学習支援の現場では、常にご家族、医療機関、教育機関、行政、福祉、一般企業との連携によりサービスの改善を図っており、セミナーや合同イベントなども頻繁に企画しています。

そして、パートナーシップ制度を設け、全国の企業・団体がKaienのノウハウを活用し、ひとりでも多くの発達障害者が有意義な人生を送る一助となるよう、サービスを展開しています。

(参照:KaienはSDGs達成に参画しています-コープレートサイト:株式会社Kaien

▼活動事例について詳しくはこちら

SDGs達成のために活躍する活動家

SDGs達成のために活躍する3人の活動家をご紹介します。

露木 志奈

露木志奈(つゆき しいな)氏

全国の学校での講演会や、自身のブランドで環境にも肌にも優しいコスメの販売を行っています。

2001年横浜生まれ、中華街育ち。15歳まで日本の公立学校に通い、高校3年間を「世界一エコな学校」と言われるインドネシアの「Green School Bali」で過ごす。

2018年にCOP24(気候変動枠組条約締約国会議) in Poland、2019年にCOP25 in Spainに参加。

2019年9月、慶應義塾大学環境情報学部に入学。現在、気候変動の問題を中高生に伝えるため大学を休学し、環境活動家として活動している。

2021年9月22日、美作市スポーツ医療看護専門学校でSDGsについてオンライン講義を行う。

▼露木志奈さんのインタビュー記事はこちら

薗田綾子

薗田綾子(そのだ あやこ)氏
株式会社クレアン代表取締役、NPO法人サステナビリティ日本フォーラム事務局長

1988年、クレアンを設立。その後、NPO法人サステナビリティ日本フォーラム事務局長や、一般財団法人みらいRITA代表理事など、数々の職務に努めながら、現在、サステナブルな社会実現をミッションとし、企業が果たす役割CSR(企業の社会的責任)に関連するサービスを提供。

大和証券グループ本社、住友林業、味の素などの約300社のCSRコンサルティングやCSR報告書の企画制作を提供。NPO法人サステナビリティ日本フォーラム事務局長、NPO法人社会的責任フォーラム理事などを務める。

これらの事業を通して企業の活動をサスティナブルな方向に転換し、SDGs推進に尽力している。

グレタ・トゥーンベリ

グレタ・トゥーンベリ氏(本名:グレータ・エルンマン・トゥーンベリ)
2003年生まれのスウェーデンの環境活動家。

2018年にたった1人で始めた「気候のための学校ストライキ」の活動は、多くの若者たちが賛同し世界に拡散される。

2019年、ニューヨーク国連本部で開催された国連気候変動サミットでは、各国のリーダーを前に、地球温暖化に真剣に取り組んでいない大人たちを叱責する「怒りのスピーチ」を行い、大きな反響を呼んだ。

グレタ氏の訴える環境問題への対策は、葛藤を抱えながらも運動を続け、世界の人たちを巻き込むムーブメントを起こした。

SDGsのために個人でもできる活動10選

  1. 節電・節水を心掛ける
  2. マイバックやマイボトルを活用する
  3. フードロスを減らす
  4. 再利用・リサイクルを積極的に行う
  5. できるだけ公共交通機関を利用する
  6. 家事を平等に分担する
  7. 災害に対する備えをしておく
  8. 認証マーク入りの商品を購入する
  9. フェアトレード商品を購入する
  10. 持続可能なエネルギーを使う

 ①節電・節水を心掛ける

節電・節水はだれでもすぐに実践できることで、SDGs目標13の達成に繋がる活動です。

電気や水は、作られてから私たちが使うまでにたくさんのエネルギーが消費され、その際に多くの温室効果ガスが排出され、地球温暖化の原因となっています。

 ②マイバックやマイボトルを活用する

日々の買い物などはレジ袋をなるべく使用せず、マイバックやマイボトルを使用しましょう。

2016年1月に発表された世界経済フォーラムの報告書によると、世界のプラスチック生産量は1964〜2014年の50年間で20倍以上に増えており、さらに今後20年間で倍増すると予想されています。

プラスチックごみによる海洋汚染問題が特に深刻です。

マイバックやマイボトルを活用することで、プラスチックごみの削減に繋がり、SDGs目標12や目標14の達成に貢献できます。

③フードロスを減らす

食材や食品は、食べ切れる量だけを買うようにして、できるだけフードロスを減らすように心掛けましょう。

農林水産省によると、2018年には日本だけで年間600万トンになっています。

これを1人あたりで考えると、毎日茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じ量となり、その重大さが分かります。

フードロスを減らすことでSDGs目標12の達成に繋がります。

④再利用・リサイクルを積極的に行う

ごみを減らし、再利用やリサイクルを行うこともとても重要です。

しっかりとごみを分別し、ごみを減らすことで、焼却処分による環境への悪影響を軽減することができます。

再利用・リサイクルは、SDGs目標13や14、15の達成に繋がります。

 ⑤できるだけ公共交通機関を利用する

電車やバスなどの公共交通機関は、一度にたくさんの人を乗せて移動することができます。

そのため、一人ひとりが車を使って移動するのと比べて一人当たりの温室効果ガスの排出量が少なくなります。

どうしても自家用車を使わなくてはいけない時以外は、できるだけ公共交通機関や自転車を利用し、車を利用する場合も環境にやさしい電気自動車などの利用で温室効果ガスの低減に貢献し、SDGs目標13の達成に繋げましょう。

⑥家事を平等に分担する

日本では昔から「夫が外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方があり、現在もこの考えを持っている人は少なくありません。これはSDGs目標5のジェンダー問題において日本は世界的に遅れていると言われています。

もちろんこの考え方が悪いというわけではなく、昔からの日本らしさでもあります。そのため、もし家庭内でジェンダー平等を考えるのであれば、家庭内で協力し合って平等に家事を分担することが理想です。

 ⑦災害に対する備えをしておく

SDGs目標11では、災害などがあっても早く回復できる街づくりなどの住み続けられるまちづくりに着目しています。

この目標に対して個人が出来ることは、災害に対する備えをすることです。

2050年までの間で、近い将来大きな災害が起こるとも多く言われています。各家庭での避難先や緊急連絡先の確認、非常食の準備など、十分な備えをしておくことで、SDGs目標11達成だけでなく自分たちの命を守ることに繋がります。

 ⑧認証マーク入りの商品を購入する

認証マークとは、地球環境や労働環境に配慮して作られた製品・サービスに付与されるモノです。

認証マークには、

・天然の水産物のみに付けられるMSC認証

・労働者と地域社会にも配慮した養殖業を認証したASC認証

・環境や地域社会に配慮して適切に管理された森林から作られた製品に付けられるFSC認証

があります。

認証マークが付いた商品を積極的に購入することでも、SDGs目標14や目標15達成に繋がります。

⑨フェアトレード商品を購入する

コーヒーやチョコレートの多くは人件費や原料の安価な開発途上国で作られています。

コーヒーやチョコレートに限らず、非常に安く生産されているものはたくさん存在しており、適切な価格が生産者に支払われていないケースが多く発生しており、大きな問題となっています。

フェアトレードは開発途上国で作られたものや原料を適正な価格で買い、生産者の労働環境や生活を改善するために作られた「公平・公正な貿易」です。

⑩持続可能なエネルギーを使う

日本の主なエネルギー源は、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料であり、これらはいつか尽きてしまいます。

この「資源枯渇問題」に対する対策として期待されているのが、再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・バイオマスなどの資源が無くならないとされているエネルギーで、温室効果ガスを排出しないという特徴もあります。

近年ではこの再生可能エネルギーを利用している自動車や電力会社が増えており、その電力会社と契約することでSDGs目標7や13の達成に繋がります。

 企業がSDGsの活動をはじめる3つのステップ

ステップ1. SDGsを理解する

活動を始める前に、SDGsとは何なのか、どのような目標があるのかを社内全体でしっかりと理解していくことが大切です。

SDGsの根本を理解することで、どうしてSDGsに取り組むのか、やるべきことはなにかも明確になっていきます。

ステップ2. 自社の取り組みをSDGsで考える

自社の取組とSDGsの関係について、経営陣だけでなく、授業員も含めてと一緒に考えましょう。

自分たちに何が出来るのか、どの様な課題を解決できるのか、優先課題を踏まえ、目標を設定します。

ステップ3. 取り組み内容をまとめ、アクションを始める

ステップ2で集まった考えを元に自社のSDGsの取り組みをまとめ、具体的なアイデアを検討し、アクションを始めていきます。

そして、SDGsへのコミットメントを社内および社外に公表し、社員のモチベーションを高めるとともにSDGsに関する土台を構築しましょう。

SDGsのターゲット12.6には「持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する」と、企業の発信が求められています。SDGsの発信には投資家だけではなく、最近では消費者も期待しています。

しっかりと順序を踏むことで、自社の事業活動における社会性について理解するとともに、SDGsを自分ごととして捉えることができます。

そしてその結果、SDGsが表面的な道具や、社員さんを置き去りにした取り組みではなく、社内には働きがいが溢れ、経営そのものを変革していくことができるようになります。

個人でもSDGsの活動を支援出来る

SDGsへの貢献は、上記で記した具体的な活動だけでなく、「支援」といった形でも貢献できます。

寄付・募金

SDGsを達成するために私たちが出来る支援として、寄付・募金をするという方法があります。

世界では、難民・貧困・医療・教育などの多様な分野においての支援や保護活動が行われています。

このような活動を行っている団体は、活動資金の確保が活動の継続に大きく関わってきます。支援活動を今後さらに発展させていくためには、私たち一人ひとりの支援が必要です。

ボランティア活動

ボランティア活動には様々な種類があり、地域、海辺のゴミ拾いといった身近なところから、海外派遣など、海外での支援活動に参加することも出来ます。

ボランティア活動は、すべての活動がSDGsに関して大きな貢献をしています。

ボランティア参加を求めている団体に参加の申し込みをするのが主流なため、まずはネットや街中で活動を募集している団体を探してみると良いでしょう。

SDGsについて情報発信

寄付や募金、ボランティア活動以外にも、情報発信をすることでもSDGs達成を支援できます。

環境活動家のように何かの分野で既に活動している方であれば、企業や学校での講演を行ったり、インフルエンサーであればSNSでSDGs達成への活動を呼びかけるなど、メディアを通して支援していく方法もあります。

 さいごに

今回はSDGs達成のために企業で取り組まれている活動を主にご紹介させていただくとともに、個人で出来るSDGs達成のための活動や支援、そのやり方までを紹介させていただきました。

世界が抱えている問題は意外と身近に存在し、企業や個人に限らず、いつでもどこでも問題解決に繋がるアクションを起こすことができます。

自分には関係ないとは思わず、これらの問題を自分ごとに考え、まずは小さなことからでも実践してみましょう。

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