SDGsはいつから始まった?-現状から達成に向けて必要なことを解説します

#SDGs#SDGs取り組み#脱炭素(カーボンニュートラル 2022.09.05

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最近SDGsという言葉を聞く機会が多くなり、意味を知っている人も多いと思います。
そのSDGsはなぜこんなにも騒がれるようになったのか、いつから始まったかご存じでしょうか。
今回は、SDGsが始まった背景から現状、そして達成に向けて必要なことを解説します!

SDGsはいつから始まった?

まずは、SDGsはいつから始まったのか歴史を振り返りながらお伝えしていきます。

そもそもSDGsとは?何を目指しているのか

SDGsとは、17の目標とそれを細分化した169のターゲットにより構成されています。
これは、現在の状態のままの世界では、長期的に持続することは難しいとした認識に基づいており、全ての国がその目標達成へ向けた取り組みの対象となっています。
また、それぞれの目標達成は2030年までとしています。

SDGsが始まった背景

SDGsは、2012年にリオデジャネイロで行われた国連持続可能な開発会議で議論がスタートしました。その目的としては、気候変動への対策や格差是正などの課題を解決し、持続可能な社会を目指すことでした。

SDGsが誕生する以前には、MDGs(ミレニアム開発目標)というものがありました。
これは、人間の尊厳を奪う貧困へのグローバルな取り組みとして2000年に開始され、2015年までを目標にしたもので、SDGsの前のフェーズであるとされています。

MDGsは、8つの目標と20のターゲットから構成されており、2015年時点で歴史上最も成功した貧困撲滅のための取り組みであったとされる一方で、課題も残りました。例えば、南アジアとサブサハラでさらなる改善を目指す必要があったり、開発という点にスポットを当てすぎてしまい、開発と対になっているはずの環境面がおろそかになってしまっていたりといった点が課題として新たに取り上げられました。

そこでSDGsは、MDGsで浮き彫りになった課題である環境、社会、経済に配慮した取り組みを目標にしています。

MDGsについて詳しくはこちら>>

SDGsの現状|達成することはできるのか

世界の現状

SDGsの世界の現状としては、あまり良い状態とは言えないようです。
特に、気候変動に対する対策が不十分であり、地球温暖化の進行が食い止められていません。
各国の達成度について、Sustainable Development Reportのランキングによると、欧州が上位にランクインしており、下位にはアフリカ諸国が並んでいます。

しかし、ランキングの上位国であっても、今後さらに取り組みを加速していくことが要されています。
日本と世界のSDGs達成状況について詳しくはこちら>>

日本の現状

日本の状況も決して良くありません。
日本は、同ランキングにおいて18位を獲得しています。

しかし、達成度の低い項目も多く、例えば性別による労働格差が改善されていないというジェンダーの問題などが指摘されています。
この状態が続くと目標達成は厳しいため、現状を改善していく必要があります。

日本の達成状況についてはこちら>>

これからSDGs達成までに求められること

現状では、SDGsを達成することが難しい状態ですが、達成するために必要なことは一体何でしょうか。

世界課題:気候変動への取り組み

気候変動は世界全体で深刻な問題として話題になっており、なかなか改善に至っていない課題です。
この状況を解決するためには、温室効果ガスの削減を義務付けたり、再生可能エネルギーを利用したりなどを推進する必要があります。
また、家庭におけるエネルギーの使用の削減や車を使用しないようにする、エコバッグの持参など個人での取り組みも現在より加速させる必要があります。

日本課題:ジェンダーへの取り組み

日本において、特に問題視されているのがジェンダーに関する問題です。
海外と比較して、日本のジェンダーの問題は未だに深刻なままです。
この問題の改善には、企業における女性の活躍推進や育休制度の拡充といった対策の推進が必要になります。

上記の課題を含むSDGsの諸問題の解決に共通する必要なことは何でしょうか。
現在、多くの人々がSDGsに対する解決策は、国や企業が取り組むものであるという意識を強く持っており、個人個人で取り組みを講じるという意識があまりありません。
そのため、人任せになってしまい、なかなか目標達成に近づかない状態が続いています。
しかし、全世界の一人一人がSDGsに貢献できることを理解し、意識を持つことで目標達成へ近づくことができます。
さらに、SDGsを達成するためには、SDGsとは何か、また、どのような取り組みが行われているのか現状や課題などの理解を行うこともカギとなっていきます。
理解を深めることで、今度は自分がどのように目標達成ヘ向けて絡んでいけるのか考えることができるようになると思います。

日本で広まっているSDGsの取り組み

企業での取り組み

企業では、その事業形態に合わせつつ、さまざまな工夫をこらしながら取り組みを行っています。

例えば、パナソニックでは「かものはしプロジェクト」と題して、取り組みを講じています。
この取り組みは、SDGs目標1の「貧困をなくそう」を達成するため、子供が売られない世界を作ることを目的に農村地域での雇用を創出しています。
子供が売られる原因である親の経済面を支援するために、雑貨屋で雇ったり、警察による取り締まりの強化に貢献しています。

学校での取り組み

教育現場では、SDGsに関する教育を取り入れています。
日本で取り入れられるようになったのは、つい最近のことで、小学校は2020年度から、中学校は2021年度から、高校は​2022年度から「新学習指導要領」が導入され、その中に「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されています。
これらは、文部科学省のESDと題し、教育にSDGsを盛り込む方針によるものであり、現在積極的に導入を促しています。

個人の取り組み

個人の取り組みは、日常生活を送る中でさまざまな場面で行うことができます。
例えば、紙や水、電気等の資源の無駄遣いをやめ、節約することやワケあり品の購入、リサイクル可能な品物の購入などを行い、廃棄物の削減に貢献するなどさまざまな取り組みが行えます。

個人でできることについて詳しくはこちら>>

まとめ

このように、SDGsにはまだまだ課題が残されており、2030年に目標を達成するためには今から急速に改善へ向けた取り組みを進めていく必要があります。
そのためには、一人一人が意識を高く持ち、積極的に課題に貢献していく姿勢が必要となります。
ぜひ、この記事の読者の皆様には日常生活の中で少しでも貢献できるような選択をしていただけたらと思います。

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