【更新日:2021年4月9日 by 佐野 太一】
環境省は4月8日、「地球規模生物多様性概況第5版(GBO5)」の日本語版を作成し、公式ウェブサイトに掲載した。
GBO5は、各国から提出された国別報告書、IPBESアセスメントなどの生物多様性に関する研究成果やデータをもとに「生物多様性戦略計画2011-2020」及び「愛知目標(COP10で採択された生物の多様性を維持するための目標)」の達成状況について分析した報告書。
この報告書の英語版は2020年9月に公表されており、生物多様性に関する議論を行う際の基礎資料として活用されている。
GBO5の主なポイントは以下の通り。
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2021年10月には、第15回生物多様性条約締約国会議 (CBD-COP-15)が中国・昆明市で開催される予定だ。GBO5の日本語版が公表されたことで、同会議に向けた日本国内の生物多様性を維持するための議論や、具体的な対策を策定する動きがより活発になるかもしれない。
なお、SDGsでは、ゴール14「海の豊かさを守ろう」・ゴール15「陸の豊かさも守ろう」として生物多様性を維持しつつ、それを持続可能な形で活用することが掲げられている。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。