トヨタの未来都市「ウーブン・シティ」の建設が開始|新技術実用化に向けた実証実験の舞台に

#SDGs目標11 2021.02.24

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【更新日:2021年2月24日 by 佐野 太一

引用:トヨタイムズ

トヨタ自動車とトヨタグループでモビリティ開発を担うウーブン・プラネット・ホールディングスは2021年2月23日、静岡県裾野市で「Woven City(ウーブン・シティ)」の建設を開始した。

ウーブン・シティは技術開発のための実験都市。トヨタは、自動車会社からモビリティカンパニーへの変革に向けて、自動運転車、パーソナルモビリティ、ロボット、人工知能(AI)技術などを用いたスマートシティの実現を目指す。

地上には自動運転モビリティ専用、歩行者専用などの道を網の目のように並べ、地下には物資運搬用の道を設置する。最初は高齢者や子育て世代の家族、発明家を中心に360人程度の住民を集め、将来的にはトヨタの従業員を含む2,000人以上の住民が暮らす街にする構想だ。

実証都市での取り組みは他業種と連携しながら進める方針を掲げている。これまでにおよそ3000の個人・法人からパートナーへの応募があったという。


引用:ウーブン・シティ公式サイト

社長の豊田章男氏は地鎮祭のスピーチで、「『ヒト中心の街』、『実証実験の街』、『未完成の街』がウーブン・シティのブレない軸です。多くの仲間とともに、多様性をもった人々が幸せに暮らすことができる未来を創造することに挑戦いたします」と語った。

まちづくり計画としてスソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ構想(SDCC構想)を掲げる裾野市の高村謙二市長は、「ウーブン・シティには世界中から選りすぐりの研究者や技術者が集まります。市民の皆さんと、そのようなクリエイティブな人たちとの交流によって、グローバル人材の育成が進んでいくよう期待しています」とコメントしている。

SDCC構想について詳しくはこちら

少子高齢化が急速に進み、各地域におけるインフラの持続可能性が疑問視されている日本。最新技術を実用化するための実証実験が積極的に行われるようになれば、こうした社会課題を解決できる具体的施策が見えてくるかもしれない。

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