【更新日:2021年2月25日 by 佐野 太一】
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の橋本聖子会長は2月24日、国際オリンピック委員会(IOC)理事会にオンラインで出席し、会長就任のあいさつを行った。
理事会ではコロナ対策、ジェンダー平等の推進、史上初の大会延期という経験を踏まえた「東京モデル」の継承といった3つの重点施策について報告。組織委内に武藤敏郎事務総長直轄の「ジェンダー平等推進チーム」を発足することも明らかにした。
ジェンダー平等推進チームは、小谷実可子スポーツディレクターをヘッドとする。アドバイザーやアスリート委員会などから助言を受けながら、透明性を重視した活動を展開する予定だ。チームメンバーやアドバイザーの選任作業を早急に進める。
橋本聖子新会長からフォロワーのみなさまへメッセージが届きました🎙️#Tokyo2020 開催に向けて一丸となって取り組んでまいります。https://t.co/ccdIRqevfV pic.twitter.com/8q6e7u2vsd
— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) February 24, 2021
また、3月25日に福島県からスタートし、47都道府県を繋ぐ聖火リレーについては、新型コロナウイルス対策ガイドライン作成をはじめとした万全な対策を講じながら進めていく方針も伝えた。「希望の道を、つなごう。」というコンセプト体現を目指し、予定通りにリレーをスタートする構えだ。
橋本会長は「大会までの限られた時間の中でも、今回の取り組みをしっかり進め、後に振り返った時に、その後の日本が大きく変わる転換点だったと言われるよう尽力します」とコメントした。
森喜朗元会長の女性蔑視発言に端を発する騒動を受け、日本のジェンダー平等推進において大きな役割を担うことになった東京オリンピック。SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の達成に向けた動きに影響を及ぼす組織委の動向は、引き続き注視する必要がある。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。