【更新日:2021年8月17日 by 佐野 太一】
学情は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した調査の結果を公表した。
SDGsの認知度は95.9%だった。また、9割以上の学生が「SDGsに取り組む企業は好感が持てる」と回答。7割以上の学生がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」ことが明らかになった。
調査概要は以下の通り。
・調査対象:「あさがくナビ2023」へのサイト来訪者 ・調査方法:Web上でのアンケート ・調査期間:2021年6月25日~2021年7月29日 ・有効回答数:936名 |
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SDGsの認知率は95.9%。20代社会人より20.4ポイント高い結果に
SDGsについて「言葉も意味も知っている」とした回答は78.4%だった。「言葉は知っている」の回答(17.5%)も合わせると、95.9%が「SDGs」を認知していることになる。
20代社会人を対象にした調査では「言葉も意味も知っている」が48.5%、「言葉は知っている」が27.0%で、2023年卒学生の認知率は20代社会人よりも20.4ポイント高い結果となった。
普段の生活で「SDGsについて意識する」と回答した学生が54.1%と半数を超えた。意識している行動としては、「エコバックを利用する」「マイボトルを持ち歩く」「野菜は皮まで食べる」「食品ロスを防ぐ」「エアコンの温度を高めに設定する」など、環境に配慮する行動が多く挙げられた。
SDGsに取り組む企業に「好感が持てる」と回答した学生が93.2%
SDGsに取り組む企業に持つ印象について、「好感が持てる」の回答は65.7%、「どちらかと言えば好感が持てる」の回答は27.5%だった。9割超の学生がSDGsに取り組む企業にポジティブな印象を持っている。
また、企業が取り組んでいるとより好感が持てるSDGsのテーマは、「ジェンダーの平等」が56.5%で最多だった。次いで、「持続可能なまちづくりと地域社会」が47.6%、「不公平をなくす」が44.3%と続いた。
なお、SDGsに関する取り組みを就職活動において「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した学生は57.6%となっており、約6割に迫る結果となった。
7割以上の学生が、企業がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」と回答
就職活動で企業がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」と回答した学生は34.9%、「どちらかと言えば志望度が上がる」と回答した学生は39.0%だった。7割以上の学生がSDGsに取り組んでいることを知ると「志望度が上がる」と考えているようだ。
志望度が上がると回答した学生からは、「社会貢献性の高い仕事をしたい」「社会貢献と利益の追求を両立している企業は、就職先として魅力を感じる」「SDGsに取り組んでいない企業は、今後成長を続けていくことが難しいと思う」といった声が挙がっている。
SDGs目標8「働きがいも 経済成長も」では、「働きがいのある人間らしい仕事」を意味するディーセントワークの実現が重視されている。働きやすい企業を見定める指標として企業のSDGsへの取り組みを重視する学生は、今後ますます増えていくかもしれない。
【参照ページ】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000748.000013485.html,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000747.000013485.html
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。