【更新日:2021年2月19日 by 佐野 太一】
ソフトウェア開発会社のサイボウズが日本経済新聞朝刊(2月18日)に掲載した広告が話題を呼んでいる。
「多様性に関するお詫び」と題された広告で同社は、取締役3人が”おじさん”であることを”お詫び”し、次期取締役候補を社内で募集していることを報告。株主会議の開催を周知して締めくくった。
広告掲載時点ではすでに17名の候補者が名乗りを上げている。昨年入社したばかりの社員、5名の女性社員、サンフランシスコに在住する2名の社員など、多様性が認められる顔ぶれが揃ったという。
引用:日本経済新聞朝刊(2月18日)
サイボウズは、2021年版日本における「働きがいのある会社」ランキング(Great Place to Work Institute Japan)の中規模部門で2位に選出された。「100人100通りの働き方」の実現を目指しており、社長の青野慶久氏自身が3度の育児休暇を取得するなど、先進的な働き方への取り組みで知られている。
2017年9月にも日経新聞に「働き方改革に関するお詫び」と題した広告を掲載したほか、新宿駅などで「アリとキリギリス」のアニメを放映し、働き方改革について考えさせられるテーマを発信したサイボウズ。今後もウィットに富んだ手法で、社会への問題提起を続けてくれるに違いない。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。