【更新日:2021年7月12日 by 佐野 太一】
福岡県は7月6日、福岡県リサイクル総合研究事業化センターと「廃棄太陽光パネルスマート回収システム」を開発したと発表した。
同県によると、廃棄太陽光パネルを効率的に回収し、リサイクルするシステムが実用化されるのは全国初。
太陽光パネルの寿命は通常20~30年。現在はパネルの多くが埋め立て処理に回されており、リサイクルにつなげる仕組みが必要とされていた。
グリーンエネルギーに注目が集まり、太陽光発電の導入が加速する中、福岡県内のピーク時(2036年)の年間排出量は1万トンを超えると予想されている。
◎システムを活用した廃棄太陽光パネルの回収方法
メンテナンス業者、収集運搬業者、リサイクル業者が廃棄太陽光パネルの情報(保管量、保管場所、種類)をクラウドシステム上で共有し、回収ルートの最適化を図る。
収集運搬業者が各メンテナンス業者を効率的に回って廃棄太陽光パネルを回収し、回収された廃棄太陽光パネルは、リサイクル業者で適正にリサイクルされる。
ステークホルダーにとってのメリットは以下の通り。
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なお、福岡県は、この回収システムについて「県内外を問わず多くの関係者に、本システムをご利用いただきたい」としている。
SDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」では、「2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる」ことがターゲット7.2として掲げられている。再エネの活用はもちろん、それを持続的に利用できる仕組みづくりも必要だ。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。