【更新日:2023年3月20日 by 中安淳平】
株式会社朝日新聞出版は、昨年12月から、トヨタ自動車株式会社、伊沢拓司さん率いる東大発の知識集団「QuizKnock」とタッグを組み、地球環境の未来について考える「カーボンニュートラルのサバイバル」プロジェクトに取り組んできた。炭素社会を目指す取り組みとして、温室効果ガスの排出量と吸収・除去する量を合わせて、プラスマイナスゼロにする「カーボンニュートラル」が注目されている。今回はトヨタ自動車の協賛のもと、 朝日新聞出版とQuizKnockが協力し、「カーボンニュートラル」を子どもたちが正しく理解し、今日からできる取り組みを考えるきっかけを作ることを目的に、ICTを活用した環境教育に取り組んでいる洗足学園小学校の5年生に向けて実施し、ダイジェスト動画を公開した。
授業の様子
まずはじめに、朝日新聞出版「ジュニアエラ」「AERA with Kids」編集長 鈴木顕が子どもたちに、カーボンニュートラルを学ぶことの意義と、社会全体で取り組むことの重要性を説明し、今回の出張授業を通じて、今からできることを考えてみてほしい、と語りかた。
続いて、QuizKnockの伊沢さん、ふくらPさんがサプライズ登場し、子どもたちからは驚きの声と歓声が上がった。
授業は、カーボンニュートラルに関するクイズを鈴木が出題、子どもたちがタブレット端末から回答し、QuizKnockの二人が解説するという形式で進んだ。「カーボンニュートラル」の意味を選ぶクイズでは、ほとんどの子どもたちが正解して、QuizKnockの二人を驚かせた。「電動車」の種類を選ぶクイズでは、示された4つの選択肢、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池自動車(水素自動車)のすべてが正解。カーボンニュートラルを目指す取り組みの一つとして、様々な種類の電動車があることを学んだ。
授業の後半では、「カーボンニュートラルを実現するために、今からできること」をテーマに、グループワークが行われた。伊沢さんとふくらPさんは各班を周り、声をかけてサポート。グループのイチオシ案を発表するプレゼンテーションでは、コロナ禍で学校生活の必需品となった水筒について「夏は大きいものを持っていき、(冬は)保温性がある水筒を選ぶ」という案や、小学生らしい「鉛筆が短くなったら、キャップをつけて使う」といったアイデア、「エアコンを使わないように、服で調整する」など実用的な提案も出された。
授業の最後には、子どもたちからQuizKnockへの質問コーナーが。「幼少期(の環境問題)はどうでしたか」という質問には伊沢さんが、「自分が子どもの頃は、カーボンニュートラルという言葉自体が無かった。僕たち以上にみんなの方が、環境に関する知識が多いので、世の中を良くしていってほしい」と答えた。
授業の締めくくりには、ふくらPさんが「今回の授業で学んだことを覚えて、今日からできることを実践してほしい」、伊沢さんが「今はカーボンニュートラルが世の中に出てきたばかり。みんなが大人になるころには、もっと重要視されているはず。今のうちに勉強しておけば、色んな可能性が開けてくるので、環境についてこれからももっと学んでほしい」と子どもたちに呼びかけた。
SDGs connectディレクター。企業のSDGsを通した素敵な取り組みを分かりやすく発信していきたいと思います!