JICA、廃棄プラスチックを無くす国際アライアンスとの連携を開始|国際協力によるプラスチック廃棄物管理体制の構築へ

#SDGs目標11#SDGs目標12#SDGs目標14 2021.03.17

この記事をSNSでシェア!

【更新日:2021年3月17日 by 佐野 太一

引用:SALT.の写真AC

国際協力機構(JICA)は3月15日、廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス(AEPW)と連携協力覚書を締結した。

AEPWは、廃棄プラスチック問題の解決に取り組むため、世界中の政府機関、環境・経済開発NGO及び市民社会と連携する国際的な非営利団体。JICAとAEPWは以下の取り組みを通じて、持続可能なプラスチック廃棄物管理体制の構築を図る。

  1. 世界的な廃棄プラスチック問題に関する意識啓発や理解促進
  2. 地域レベルの廃棄物管理に関する改善策の検討及び支援
  3. 循環型経済に関する戦略立案、知見や好事例の共有

JICAは、インドでの絵本を用いた3R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))啓発活動をはじめ、技術協力や民間連携などさまざまな形で廃棄プラスチック問題の解決にこれまで取り組んできた。

天野雄介理事は今回の署名式で、「多くの開発途上国では、依然として廃棄プラスチック対策に必要な技術や資金が不足しています。今回の覚書締結が、AEPWとの間での実りある協力につながることを期待します」と述べた。

AEPWの代表兼最高経営責任者(CEO)を務めるジェイコブ・デュエル氏は、「このパートナーシップにより、AEPWは特にアジア太平洋地域において、開発途上国の経済的・社会的発展にJICAの取り組みを活用することとなります。JICAとの協力を通じて、これらの国々における廃棄プラスチック管理の革新的でインパクトある解決策を模索していきたいと考えています」とコメントしている。

特に海に流れ出たプラスチックごみは国境を越えた課題となっており、解決には1カ国にとどまらない地球規模でのプラスチック廃棄物の管理体制が必要不可欠だ。資本力や技術力が不足している開発途上国に対する積極的な支援が、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」においても重要なファクターとなるだろう。

目標14について詳しく解説した記事はこちら。

この記事をSNSでシェア!

  • ランキング

    《あなたは正解できる?》SDGsを目標別のクイズで学ぼう!SDGsクイズ

    「SDGsは胡散臭い」と言われる5つの理由【解説】|原因から解決法まで徹底解説

    日本のLGBTの割合は人口の約10%-高校生での割合や海外との比較も紹介

    新着記事

    省エネからSDGsへ|ブロンコビリーが取り組むサステナブルな取り組み

    SDGsの基礎知識

    食品ロスとは?原因や日本と世界の現状、家庭でできる対策を紹介

    もっとみる

    おすすめ

    JSTの研究開発センターがSDGs達成に向けた研究を支援|「社会的孤立・孤独の解決」をキーワードに募集枠を拡大

    民法の条文が児童虐待を正当化?|日本ユニセフ、「懲戒権」の規定削除を要求

    東京・大田区「BIGFUN平和島」で体験型教育イベント「キッズフリマ」を4月22日(土)・23日(日)に開催!

    「2030年度までに温室効果ガス削減46%」経済界が賛同|経団連、日商が意見を表明

    ラグジュアリーファッションのシェアリングプラットフォーム「HIVE Collective」シードラウンドで約1.2億円の資金調達を実施

    ららぽーと×大妻女子大学×アダストリア「Sustainable Fashion Week」開催!