【更新日:2021年6月7日 by 佐野 太一】
引用:RISTEX公式サイト
社会技術研究開発センター(RISTEX)は5月20日、「社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築」を目的とする研究開発案の募集を開始した。
RISTEXは、科学技術振興機構(JST)の一組織として研究者と社会の問題解決に取り組むステークホルダーが協働するためのネットワーク構築を支援し、自然科学だけでなく人文・社会科学の知識も活用した研究開発に取り組む組織。
これまで科学的知見を活用してSDGsに貢献するべく、取り組むべき社会問題の調査分析・課題の抽出、有識者へのインタビューなど、事業の具体化に向けた検討を行ってきた。
2019年度からは「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(SOLVE for SDGs)」を実施しており、今回、「社会的孤立・孤独の解決」をキーワードとした募集枠を新設した。
具体的には、人口減少・少子高齢化、経済変動、新興感染症による影響など、さまざまな社会構造の変化を踏まえて社会的孤立・孤独のメカニズムを検証し、予防につなげる提案を募集している。
なお、RISTEXは「ウィズコロナ・ポストコロナの社会における望ましいつながりやネットワークの在り方を追求し、これを積極的に構築していく必要がある」とし、2021年度はすべての提案について新型コロナウイルス感染症の社会的影響を踏まえることを求めている。
◎新規枠「社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築」概要
RISTEXによる提案募集の詳細はこちらパンデミックや災害によって命や生活が脅かされるリスクが高いのは、社会的に孤立していることによって相互扶助による恩恵を受けられない人々だ。SDGsゴール11「住み続けられるまちづくりを」では、包摂的かつ持続可能な都市化の推進が重視されている。誰一人として取り残さないまちづくりが、テクノロジーによって実現されることに期待したい。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。