【更新日:2023年1月13日 by 三浦莉奈】
楽天グループ株式会社(以下:楽天)は、有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コートで開催された「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2022」(以下:楽天オープン2022)にてスポーツイベントとして国内初の「サーキュラリティ評価」*として、資源の調達から廃棄までの「サーキュラリティ」(循環性)の評価結果を発表した。
サーキュラリティ評価:WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)および30のグローバル企業により策定された、企業の取り組みの「サーキュラリティ」(循環性)を測定・自己評価するフレームワーク。
「楽天オープン2022」のサステナビリティに対する取り組み
楽天は、大会運営における環境負荷を下げ、豊かな自然の中でスポーツを楽しめる環境を創りたいと考え、資源循環に関する知見や実績、資源循環プラットフォーム「POOL」の開発・運営など、先進的な取り組みを続けているレコテック株式会社(以下:レコテック)と協力し、地球環境課題に向き合うさまざまな取り組みを実施した。
「楽天オープン2022」では、ごみ分別BOX「ECO STATION by Rakuten」を会場内に設置し、本イベントから発生する廃棄物を5種類(①可燃②ペットボトル③ペットボトルキャップ④生ごみ⑤お弁当袋)に分別した。また、レコテックが開発した資源循環プラットフォーム「POOL」 を活用してイベントにおける資源の調達から廃棄までを可視化し、分析することで、イベントのサーキュラリティ(循環性)の評価を行った。その結果、排出された資源の循環性を示す「サーキュラーアウトフロー率」は60%となった。大会運営のために投入された資源の循環性を示す「サーキュラーインフロー率」は36%で、これらの各要素を考慮した「マテリアル・サーキュラリティ率」は48%となった。また、これらの取り組みを行わなかった場合と比較すると、35,709 kg のCO2削減につながることが分かった。
楽天は、今後もすべての人々にとって持続可能な未来に向けた取り組みを推進することを目標としている。そのため次回の運営時には、リユース資材の使用拡大、リサイクル材を使った資材への切り替え、持続可能な手法で生産された木材や食材の調達など、「サーキュラーインフロー率」を引き上げる活動に積極的に取り組みを行う。そしてより高い水準の「マテリアル・サーキュラリティ率」を目指している。また、今後はテニスだけでなくさまざまな大会の会場で、より質の高い資源の循環を目指している。
SDGsコネクトインタビューユニットライター。大学では大きなくくりで性について勉強しています。人の熱量をそのままに記事を発信していきたいです。好きなものはピンクと美しいもの。