TBMが提供するLIMEX、統合報告書に採用

2022.02.01

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【更新日:2022年2月1日 by 大田守真

株式会社TBMは、企業のディスクロージャーやIRを支援する株式会社プロネクサスの「統合報告書(PRONEXUS REPORT2021)」に、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」が採用されたことを発表した。

LIMEX Sheetは、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用している自社製造拠点である宮城県の「白石工場」と「多賀城工場」で製造されており、紙と比較すると製造時に必要とされる水資源を約97%削減(※1) することが可能となっている。

原料に木材パルプを使用せず、ESG経営を推進する企業の統合報告書やサステナビリティレポートなどに数多く採用されている。

プロネクサスは、社会と共生する視点をもつことを経営理念に定め、それに基づいた環境保全活動を推進している。

今後、プロネクサスはクライアント向けのサービスにおいてもLIMEX Sheetの取扱を開始し、上場企業を中心に、LIMEX Sheetを使用した統合報告書やIR関連の印刷物等の案内を開始していく予定。

(※1 )参考のための計算値であり、保証値ではないため、製品ごとの処方や製造条件、データ取得状況等に応じて、数値変更の可能性がある。

 

■ LIMEX Sheetの特長

LIMEX Sheetは、溶融状態の複合体であるLIMEX(炭酸カルシウムなど、無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材)をTダイから押出し、シート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造する。

【特徴 1】 水や森林資源の使用量削減に貢献

LIMEX Sheetは紙と比較し、製造時に必要とされる水資源をほぼ使用せず、製品の原料に木材パルプを使用しないため、森林資源の保全にも貢献できる。

【特徴 2】 価格安定性と価格優位性

主原料である石灰石は国内自給率が100%で地球上に非常に豊富に存在する資源のため、価格の変動(ボラティリティ)が少なく、安定した価格での提供が可能。耐久性や耐水性を付加した紙や統合報告書等の印刷物に使用されるアート紙やコート紙等と比べても価格的な競争力を有している。

【特徴 3】  優れた耐久性と耐水性

LIMEX Sheet は紙と比較し、耐久性と耐水性に優れているため、ラミネート加工等を必要とせず、それらの機能が求められる野外で利用するポスターや、繰り返し使用するメニュー表等の利用に適している。

【特徴 4】 高級感のある上質な質感

LIMEX Sheetは、色の再現性に優れており、マットで上質な質感が特徴。統合報告書等に使用することで、コーポレートイメージの向上に貢献する。

【特徴 5】 リサイクル性能、容易に多様な再資源化が可能

LIMEX Sheetは、製造過程で生じる端材や使用済みのLIMEX Sheet製品を回収し、再資源化するマテリアルリサイクルが可能。

今後、既存のリサイクル設備や今秋竣工予定の横須賀リサイクルプラントをLIMEXの資源循環のプラットフォームとして活用して、文具や日用品、物流・建築資材等、多様な射出成形品の再生利用の普及に取り組んでいく予定。

 

<リサイクルについて>

LIMEXは、無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアルのJSA規格(JSA-S1008)の対象素材であり、LIMEXの主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用が可能であるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化が可能。

これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEXのマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施している。

<石灰石について>

LIMEXの主原料である石灰石は、資源輸入国である日本においても自給率100%、地球上に非常に豊富に存在する資源。

石灰石は石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階のCO2排出量を約50分の1に抑えることができ、焼却時のCO2排出量を約58%削減できる。

 

▼TBMインタビュー記事はこちら

 

▼脱炭素についてはこちら

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