省エネからSDGsへ|ブロンコビリーが取り組むサステナブルな取り組み

#環境配慮型店舗 2024.04.16

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皆さんはコンビニエンスストアや飲食店で環境配慮型の店舗が増えてきているのをご存知でしょうか。ステーキハウスなどのレストラン事業で知られる株式会社ブロンコビリーも例外ではなく、環境配慮モデル店舗をリニューアルオープンさせました。

今回は同社の店舗開発統括部 部長の伊藤義徳さんに環境配慮モデル店舗やマングローブ植樹活動についてお話を伺いました。

省エネからのスタートだった

ーー自己紹介をお願いいたします

伊藤:株式会社ブロンコビリーで店舗開発統括部の部長をしております伊藤義徳と申します。弊社には新卒で入社し、27年務めてまいりました。店長、エリアマネージャーを経て30歳頃に店舗開発部に異動となり、現在まで店舗の出店や建築、既存店の設備メンテナンスなどの仕事をしております。

ーー会社としてサステナビリティに力を入れられていこうとなったきっかけや経緯はどのようなところにあったのでしょうか

伊藤:環境のところに会社として着手していこうとなったのは、2008年に省エネ法改正により「ベンチマーク制度(業種・分野ごとにエネルギー消費原単位の目標を設定し、省エネの取り組みに関する自社のポジションを確認してもらい、更なる省エネ取り組みを促すことが目的)」がスタートしたのがきっかけです。

世の中的にも省エネへの注目が集まっていた中、我々も何かできないかということで、空調機や冷蔵庫を省エネタイプに切り替え、照明をLEDに変えるなど、設備投資に力を入れました。

SDGsやサステナビリティという形で推進をし始めたのは、2023年に昭和橋店の環境配慮モデル店舗へのリニューアルからになります。上場企業なので投資家の方からのお問い合わせも多くなったこともあり、会社として本格的にサステナビリティを推進していこうと、同業他社さんもやられている「サステナ店舗」へのリニューアルやサステナビリティページの作成などを行いました。

ーーSDGsとして取り組みを始められたのはいつ頃からで、どのような体制で行っているのでしょうか

伊藤:環境配慮モデル店舗としてリニューアルしたのが2023年の2月なんですが、その1年半前に各部署から代表者が集まって、社内でSDGsプロジェクトが発足しました。

体制としては、サステナビリティの委員会や部署を設置しているわけではなく、取り組みごとにプロジェクトとして立ち上がってから内容について話し合うといった形になります。今回は環境配慮モデル店舗ということで実行の部分は店舗開発統括部が担当しました。

店舗として持続可能か否か

ーー環境配慮モデル店舗へのリニューアルをする店舗を昭和橋店に選ばれた理由はどこになりますか

伊藤:昭和橋店を選んだ理由は「老朽化」と「黎明期を支えた思いやりのある店舗」だったからです。

昭和橋店はブロンコビリーの中でも最も古い店舗であり、オープン以降、常連のお客様たちに愛されながら、親子3代で通っていただける繁盛店としてブロンコビリーを黎明期から支えている象徴的な店舗でした。しかし、近年は雨漏りなどの施設の老朽化に加え、設備的にもエネルギーを沢山使っている店舗だったため、改修や建て替えを検討していました。

そのタイミングと同時期に、環境配慮モデル店舗の話が社内であがり、ブロンコビリーの象徴であった店舗を今後のロールモデルとなるような店舗にできればということで、昭和橋店に決まりました。

ーー今回の店舗リニューアルにあたって、意識した点やはどこですか

伊藤:意識した点は「店舗にかかわる全ての人にとって恩恵のあるお店にすること」と「店舗や企業としての持続可能性」です。

環境にいいお店にしたからといって、お客様や働く従業員が過ごしにくい空間となっては意味がありません。そのため厨房機器などは省エネ電気機器にする一方で、空調は以前の店舗のものより良いものにし、夏でも冬でも過ごしやすい空間にすることを意識しました。また、実は新しい昭和橋店は木造建築の建物なんですが、一部国産材、県産材を使用することで地産地消を実現させました。木造建築により、建設時のCO2排出量を削減するとともに、木材も地産地消することによって、日本や愛知県の森林を少しでも守っていければと思います。

持続可能性というのは「投資した分を回収できるか」といった観点になります。今回は太陽光パネルを設置することでグリーン電力として店舗で発電できるので、電気代が削減できます。SDGsの取り組みをしていても、その取り組みによってビジネス的なメリットがなければ企業にとって持続可能ではありませんよね。

「森」になるまで続けていきたい

ーーその他にSDGsやサステナビリティに関する取り組みは行われていますか

伊藤:「マングローブの植樹活動」があります。2008年から毎年沖縄県石垣島で行われています。

取り組みを始めた背景としては、2007年に上場という大きな目標を達成した創業者の竹市が「上場企業として世の中の役に立てる企業になるため、社会貢献活動をしたい。」と考えていた際に、石垣島での護岸工事の際に伐採されたマングローブの森を取り戻そうと植樹活動を行なっていた「八重山ライオンズクラブ」様をご紹介していただいたといった形でした。

ーーマングローブ植樹活動の概要について教えてください。

伊藤:年に一度石垣島に伺い、一店舗につき12本(139店舗なので1668本)植樹しています。毎年苗を植えて、一年育てた苗を翌年植樹するのですが、苗を育てる費用はお客様からいただいたお代から出させていただいています。

私も3年目の2010年から毎年伺っており、当時は2〜3人でしたが、現在は10人前後で行っています。募金や寄付をして終わりではなく、実際に現地に行って植樹をすることで、環境保全のため、そして地域のために活動している実感が感じられ、接客の姿勢や働く姿勢が変わっていく方が多いんです。そのため、自主的に手を上げて参加してくれる方もいますが、マングローブの植樹体験をできるだけ多くの社員に経験してほしいので、各部門の部長からの推薦などで行くメンバーは決めています。

2013年には八重山ライオンズクラブ様から感謝状を、2018年には石垣市長から環境保全活動に関する表彰状をいただくなど、現地の方々からも認められた活動として続けてきています。

ーー最後にこれからの戦略・展望について教えてください

伊藤:環境配慮モデル店舗に関しては、今後も150店舗などのキリのいいタイミングで仕掛けていければいいかなと個人的には考えています。ただ、照明や設備を省エネの設備を入れることによって、ランニングコスト面でメリットが出るので、その辺りは推進していきたいです。なので、自然と環境配慮モデル店舗に既存店が近づいていくというのが1つの理想なのかなと思います。

マングローブ植樹活動に関しては、現在16年目になるので、区切りとしてまず20年を目指していきたいです。「木」という漢字がありますが、よく10年で「木」になり、20年で「林」、30年で「森」となると言います。今後も毎年植樹をしていくことで、我々が植えたマングローブがいずれ森となっていくことを期待しています。

さいごに

今回の取材では環境配慮モデル店舗のお話とマングローブ植樹のお話を伺いましたが、最後の「『森』になるまでマングローブ植樹をしていきたい」という言葉が印象に残っています。寄付で終わることなく、現地に行って植樹すること、そしてそれが会社の文化として根付いているのが素敵だなと感じました。今後も環境配慮モデル店舗の出店やマングローブ植樹活動に期待していきたいと思いました。

 

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