3社共同で「ひとつなぎ」に|MDホールディングスのサステナブルな取り組み

2023.11.24

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【更新日:2023年11月24日 by 中安淳平

株式会社MDホールディングスは、同じ東大阪市を拠点とする株式会社ノーサイドが運営する障がい児者総合福祉施設ノーサイドの「ひとつなぎプロジェクト」に賛同し、障がいのある方のアート作品を商品パッケージにデザインした「ナッツ&フルーツアートボックス」をオンラインショップにて限定で発売しています。

今回はこちらの取り組みについて、担当者の方のコメントとともに詳しく紹介していきます。

ひとつなぎプロジェクトとは

「ひとつなぎプロジェクト」とは、福祉の現場で活動を続けてきたノーサイドが立ち上げたプロジェクトです。福祉の力で、世の中の多くのひとびとをつなげていくことを目的に生まれました。

ひとつなぎプロジェクトについて詳しくはこちらから

 

「ナッツ&フルーツアートボックス」の概要

ノーサイドが運営する「ノーサイド横沼」で活動するアーティスト達の作品は、可愛らしいものや繊細なもの、大胆なものなど個性溢れる作品が多数あります。創造力豊かでそれらの魅力的な作品をお菓子のパッケージに採用することで、お菓子に新しい価値を生み出すとともに、また、多くの方にノーサイドの活動を知ってもらうきっかけになると考え共同開発をスタートしました。7名のアーティストが生み出した様々な作品の中から、20種類を選び、個包装のデザインとしました。

「ナッツ&フルーツアートボックス」は、20種類のデザインがランダムに25袋入っています。ひとつひとつのデザインや、作品のタイトルを見ながら楽しめます。また、個包装に記載したQRコードを読み取ると、ホームページにてプロジェクトの想いや、アーティストの紹介、開発ストーリーも詳しく見ることが出来ます。

 

担当者のコメント

「ナッツ&フルーツアートボックス」について

ーーどのような経緯で取り組みに至ったのでしょうか

昨年、弊社は「MakeDailyHappinessOKASHIを通して日々の生活に笑顔の時間を創造する」というパーパスを掲げました。その中で、これまでお世話になってきた東大阪市に貢献できることがないか考えていたところ、偶然、同じ東大阪市を拠点にされている「障がい児者総合福祉施設ノーサイド」が紹介されているTV番組を拝見し、ノーサイドの考え方や想いに共感しました。何ができるか分からなかったのですが、すぐにアポを取り訪問させて頂きました。お互いの想いを共有する中で、ノーサイドが立ち上げた「ひとつなぎプロジェクト」に賛同し、一緒にお菓子を開発することにしました。

ーー今回の取り組みに関して一番苦労した点はどこですか?

ノーサイドはアート活動を活発にされており、たくさんの作品を保有されていました。その作品をお菓子のパッケージに使用することに決め、可能な限りたくさんの作品を使用して、多くの方に知って頂きたいと考えました。通常の印刷の方法では、1つ1つの作品をパッケージにしていくと、弊社では扱いきれないくらいの数量になってしまいます。持続可能な事業にすることが重要であり、過剰なリスクを取ることは本質ではないと考え解決策を模索しました。そこで、同じ大阪の印刷会社である大阪シーリング印刷に相談し、たくさんのアート作品を採用したいことと、過剰な在庫リスクにならない方法を一緒に模索して頂き、今回の20種類の作品を採用することが実現できました。

ーー3社共同でやられたということですが、共同でサステナブルな取り組みを行うメリットはどんなものがあるでしょうか?

異なる企業がつながることで、それぞれの得意分野を活かすことが大きなメリットと感じています。例えば、弊社はお菓子の企画はできますが、アート作品は作れません。それを多品種印刷することもできません。共同で実施することで、より深く考えることができ、いいアイデアや解決策が出てきたと思います。さらに、それぞれの分野で「ひとつなぎプロジェクト」の輪を広げるという点においても3社で実行することはメリットがありました。

ーー自社だけでなく他社と取り組むうえで意識された点があれば教えてください。

想いを共有することだと考えています。私たちは、「ひとつなぎプロジェクト」という旗があったため、まとまりやすかったように思います。その中で、持続可能な事業にするために、どこかが損をするような無理な負担になっていないか、密にコミュニケーションをとり、商品化を進めていきました。

ーー障がいのある方と共に取り組まれて、感じたことについてお聞かせください。

ホームページに掲載しておりますが、商品化だけではなく、様々な活動を一緒にさせてもらっています。アート作品のサブスクリプションも契約しており、会社にアート交換ということで来社してくれています。色々な活動を通して、社員みんなが接する機会が生まれ、ノーサイドの中西代表がおっしゃられていた「ダイバーシティは知ることから」という考えが、社内でも広がっているように感じます。社員も全員同じではなく、年齢、性別、役職、仕事内容、子育てや介護などの生活環境など様々であり、価値観も同じではないからこそ「知る」ことが大事であるということを学ばせてもらいました。また、プロジェクトだけでなく、社員が会社の様々な取り組みを知る機会が増えたことで少し意識が変わってきています。

ーーこれからの戦略、展望について教えてください。

福祉×企業で「つながる社会」の実現に向けて、取り組みを促進していきます。そのために、「ひとつなぎプロジェクト」の輪を広げていきたいと考えています。まずは、11/24に「アートボックスシリーズ」としてナッツ&フルーツのリニューアルを含め、新商品として5品をオンラインショップ限定で発売します。発売にあわせて告知を行い、大きな輪にしていきたいと考えています。そうすることで、障がいのある方も社会とのつながりや働きがい、アート活動のやりがいにつながっていき、いい作品が生まれ、またその作品が世の中に出ていく好循環を作っていきたいと思います。そのために、持続可能な事業に育てていくことが重要であり、弊社の役目だと考えます。

 

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