《SDGs事例》ユニリーバ ”世界一サステイナブルなビジネスのための旅に”

#special 2021.02.13

この記事をSNSでシェア!

【更新日:2021年9月15日 by 三浦莉奈

ユニリーバは400以上のブランドを保有し190カ国でビジネスを展開する、世界有数の一般消費財メーカーです。

『サステナビリティを暮らしの”あたりまえに”』と目的を明らかにし、ユニリーバのSDGsへの取り組みが注目されています。2020年のサステナビリティリーダー調査では、10年連続(2011年から2020年)のトップ企業リーダーシップランキングを受賞しています。

このページでは、ユニリーバの事業内容からSDGsの戦略や活動まで幅広く紹介していきます。

ユニリーバのビジョン / 事業

ユニリーバの概要

ユニリーバは1930年に設立され、120年以上にわたる長い歴史を持つ企業です。本拠はイギリス・ロンドンで、世界有数の一般消費財メーカーとして知られています。主に、食品・洗剤・ヘアケア・トイレタリーなどの家庭用品を製造・販売する企業です。多国籍企業としても知られ、約15万5千人もの従業員を抱え、約520億ユーロの売上を誇ります。(2019年度時点)そして毎日25億人の人々が商品を手に取り、世界中の人々に愛されています。

参考About Unilever | About 

ユニリーバの企業目的と行動原則

世界中に多くの従業員や顧客を抱えるユニリーバは、その影響力の大きさから責任ある行動が求められます。持続可能な生活をあたりまえにするために、常に責任あるビジネスを発展させています。

ユニリーバの企業目的は「私たちが働くすべての人、私たちが触れるコミュニティ、そして私たちが影響を与える環境に対する最高水準の企業行動」です。行動原則は①「常に誠実に取り組む」、②「プラスの影響と継続的な改善」③「私達の願望を設定する」④「他の人と協力する」の4つに分類されています。

ユニリーバの事業内容

ユニリーバは下記の様に、①ビューティー・パーソナルケア、②食品・飲料、③ホームケアの3つの事業に分けられます。

①ビューティー・パーソナルケア

ビューティー・パーソナルケア事業では、219億ユーロの売上、売上高42%、営業利益の52%を占めており、ユニリーバの中でも主軸の事業です。「人と地球をケアする」という情熱的な使命を持ってさまざまな取り組みを行っています。

②食品・飲料

食品・飲料事業では、世界のフードシステムを変革し、人々と地球に公平な栄養価の高い製品を消費者に提供しています。また、植物性の食品・飲料の選択の推進や、食品廃棄物の削減など、生産者と消費者どちらもが能動的にフードシステムの変革に関われるような土壌作りもこの事業の特徴の一つです。

③ホームケア

ホームケア事業では、クリーニングやランドリー製品の内容からパッケージ方法まで全て変えることで、人々と地球に優しい高性能で手頃な価格の製品を提供しています。住宅の設計や家に関わる製品の作成を行うことで、人類だけでなく、地球上に存在する全ての生き物にとってより良い「家」の創造を目指しています。          

ユニリーバのSDGs戦略

直接的に関係するターゲットSDGs

長年ビジネスとサステナビリティの両立を追求するからこそ、SDGsができる前の2010年に「ユニリーバ・サステイナブル・リビング・プラン」を導入していました。またSDGsができた後も、SDGsの達成のために積極的に事業展開を行い、事業規模を活かした幅広い取り組みが評価されています。「サステイナビリティを暮らしの”あたりまえ”に」を目的の下、環境負荷を減らし、社会をより良い方向に変えながら企業として成長しています。

作成:SDGs CONNECT編集部

ユニリーバのSDGsの取り組み

ユニリーバのSDGsの取り組みは莫大な事業規模のため、多岐に渡ります。その中でも①健康・衛生環境の整備②温室効果ガスの削減③開発途上国における経済支援の3つはユニリーバが特に力を入れているSDGsへの取り組みです。

作成:SDGs CONNECT編集部

「健康・衛生」への取り組み

不十分な衛生は、毎年何百万もの予防可能な死を引き起こします。ユニリーバは健康と衛生のブランドである-Lifebuoy, Domestos, Smile, Pureit, Vaseline-を通して健康を改善することを目指しています。

具体的な取り組みとしては、開発途上国における基本的な衛生環境の推進があげられます。約13億人が暮らしているインドでは、劣悪な公衆衛生が大きな社会問題となっています。そこで、ユニリーバは、モバイルテクノロジーを利用し、インドの270万人の母親にリーチさせ手洗いの習慣を改善しました。このキャンペーンでは石鹸を使った手洗いが一日一回以上増加し、参加者の手洗いの頻度が50%向上しました。

他にもさまざまな健康・衛生への取り組みの拡大により、ユニリーバでは2020年までに10億人以上の人々が健康と福祉を改善できるよう支援するという目標を達成しました。

「温室効果ガス」への取り組み

製品の調達、製造、流通の方法を変えることで、温室効果ガスの削減に取り組んでいます。製品の調達から流通まで一貫したモニタリングとコストの削減を行うことで、包括的な温室効果ガスの削減を実現しています。

また2030年までに100%再生可能エネルギー利用することを目指しています。2008年は総エネルギー使用量のうち15.8%が再生可能エネルギー源でしたが、2019年には45.8%になりました。これからはヒートポンプ、集光型太陽光発電、バイオガス、バイオマス、水素などの新しい科学技術による可能性を模索し、目標の達成を目指しています。

「経済発展」への取り組み

ユニリーバはさまざまなプログラムとパートナーシップを通して、小規模農家の生活を向上させ、持続可能な農業の促進、女性のエンパワーメント、職場での人権と公正の促進、健康と衛生と栄養の改善に取り組んでいます。

例えば、気候変動による干ばつで深刻な水不足に悩まされているケニアに対して、ユニリーバは最新のテクノロジーと農業メソッドの提供を行っています。

茶農業はケニアにおいて大きな産業の一つですが、気候変動による水不足から、茶農家は聞きに直面していました。そこで、ユニリーバは、2019年に開発された、干ばつに強いクローンを試したり、気候に配慮した集水タンクを提供したりしました。

地元に生きる人々の生活の営みを尊重しながら、彼らが働く環境を保護する新しい知識や技術を提供することで、ケニアに生きる人々の健康と経済的安全を改善することに成功しました。その結果、58万を超える農場がレインフォレスト・アライアンスによって認定された認証基準を達成することができました。小規模農家にとってお茶がより良い生活を生み出すことを確信しています。

まさに多くのブランドを抱えたユニリーバだからこそできる、多方面からの包括的なアプローチだと言えます。

(参照: Unilever global company website | Unilever Global | Unilever global company website

▼ユニリーバのSDGs関連Webページ▼

まとめ

世界中に従業員と消費者を抱える影響力の大きい企業だからこそ、このような取り組みをすることで世界全体に良いインパクトを広く与えることが出来ます。SDGsが発表される前からパイオニアとして、サステイナビリティとビジネスの両立を探求してきたユニリーバ。彼らの取り組みは様々な分野で参考になることでしょう。

この記事をSNSでシェア!

ランキング

《完全網羅》SDGsの7つの問題点|現状の課題と解決策

新着記事

SDGsの基礎知識

《徹底解説》今、注目を集める再生可能エネルギーとは|SDGsとの関係性も解説

もっとみる

おすすめ