SDGsポスターの使い方、ダウンロード先-ポスターコンクールについても紹介

#ESG#経営 2021.08.04

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【更新日:2022年10月14日 by ナオ

国や地方団体、民間企業のWEBサイトなどでSDGs関連のポスターを見る機会が増えてきたのではないでしょうか?

自社でもSDGsに関する取り組みを発信するとなった場合、実は「国連のSDGsのポスターを使うこと」ができます。

しかし、ダウンロードの方法や規定がわからない方も多いと思います。

商品に取扱説明書がついているように、SDGsポスターの使い方についても知りたいですよね。

今回はSDGsのポスターと使い方や規定、ダウンロード先についてわかりやすく解説していきます。その他、SDGsのポスター事例も織り交ぜながら紹介していきますので参考にしていただけたら幸いです。

公式は無料-SDGsポスターと使い方

ここではSDGsポスターの紹介と使い方について紹介します。

SDGsポスターとは

以下のSDGsポスターを見かける機会が増えてきたのではないでしょうか。

引用:SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン

冒頭でもご紹介したこの画像は、国際連合広報センターのWEBサイトに掲載されている「SDGsポスター」です。

このポスターは、SDGsの3種類のロゴを集結させたものです。

では、SDGsポスターの具体的なダウンロード方法についてみていきましょう。

SDGsポスターのダウンロード方法

先程ご紹介した、SDGsポスターは以下のURLからダウンロードできます。

SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン

SDGsポスターのファイル形式はPDFファイルで用意されています。

ダウンロードデータは、通常のカラフルなカラー版と白黒版のどちらも用意されています。

公式のポスターを使用する際の注意点

SDGsポスターの用途によって使用許可申請が必要な場合と許可が必要ない場合があるので注意しましょう。

それぞれのケースについて解説します。

許可が必要な場合

使用許可申請が必要な場合は「資金調達目的」と「商業用途目的」の2つです。

資金調達目的

資金調達目的での使用とは、SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金の調達を意図する使用を指します。

SDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび17のSDGsアイコンは、このような資金調達目的で使用できるが、その際には国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結を必要とします。

商業用途

商業用途での使用とは、SDGsをさらに広めるための営利主体による、または、商業的もしくは販促用商品もしくは製品における使用を指し、国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結によって認められることがあります。

参照:国際連合広報センター|持続可能な開発目標カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン

つまり、企業がSDGsロゴ・アイコン・カラーホイールを利用するには、ほとんど申請する必要があるということです。

許可が必要ない場合

「資金調達目的」と「商業用途」の2つ以外の情報目的の場合は使用許可申請の必要はありません。

情報目的

情報目的とは非商業的で資金調達を意図しない使用のことを指します。
SDGsを普及させる認知が目的であれば、国連の許可を取らずに使用しても問題ないようです。

SDGsポスターのデザイン例

独自のSDGsポスターに関しても申請する必要はありません。

そこで、実際にSDGsポスターを作成している事例を都道府県と企業で2つご紹介していきます。

福井県のSDGsポスター

引用:SDGs(持続可能な開発目標)への取組み

福井県では独自のSDGs活動コンセプト「未来のために。〜次の世代に選ばれる福井へ〜」を掲げています。

次世代をテーマに福井を愛する子供の育成や若者のチャレンジ応援など持続可能な地域・社会づくりを福井県全体となって推進しています。

SDGsポスターのモチーフは、福井県のブランドである「恐竜」とFUKUIの「F」の文字。
SDGsポスターの17色を用いたカラフルな恐竜の、可愛らしい表情に一瞬で目を奪われます。

株式会社システック井上のSDGsポスター

引用:持続可能な開発目標

株式会社システック井上では、SDGsの「地球上の誰一人として取り残さない」という理念に共鳴し、継続的な回収活動を柱に社会貢献に取り組んでいます。

継続的に取り組むために、原動力となる社員のスキルアップをサポートしています。また、社員一人ひとりが健康的で充実した人生を送れる活動を展開しています。

企業としてポスターをうまく活用し、SDGsへの取り組みを発信している良い事例です。

過去に開催されたSDGsポスターコンクール

ここでは全国規模から地域別まで、実際に過去に開催されたSDGsポスターコンクールを4つ紹介していきます。

こちらには載せきれませんでしたが、その他にも多くのSDGsポスターコンクールが存在しています。

ぜひみなさんが応募可能な地域のSDGsポスターコンクールも調べてみてください。

第3回全国子どもポスターコンクール

引用:第3回SDGs全国子どもポスターコンクール 締切間近!

SDGs全国子どもポスターコンクール実行委員会が主催する、全国子どもポスターコンクールは、SDGs17の目標の中から1つ選び、達成への想いが描かれたポスターを募集しているコンクールです。

2020年に第1回が開催され、小学生の部には1845点、中学生の部には667点と合計2512点の応募がありました。

2021年に開催された第2回では小学生の部には6045点、中学生の部には5335点、合計11380点と、第1回の約4.5倍の応募となりました。

第3回は2022年9月15日に締め切られてしまいましたが、今後ますます大規模なコンクールとなることが予想される全国子どもポスターコンクールに、ぜひ第4回以降に一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

概要
コンクール名 全国子どもポスターコンクール
主催 SDGs全国子どもポスターコンクール実行委員会
応募対象 小・中学生
募集内容 (1)SDGs全体を普及させるためのポスター
(2)SDGsの17個の目標を達成させたいという思いを描いたポスター
表彰 (1)文部科学大臣賞
(2)審査員特別賞
(3)テーマ賞
(4)タギング賞
(5)特別選出賞
(6)優秀作品賞
(7)学校応募賞
過去の受賞作品 第1回全国子どもポスターコンクール 受賞作品
第2回全国子どもポスターコンクール 受賞作品
公式HP https://www.cu-kunitachi.or.jp/sdgs-poster/

第14回環境教育ポスターコンクール

引用:第14回(2022年度)環境教育ポスターコンクールを開催します

環境教育ポスターコンクールは、公益財団法人こども教育支援財団が主催するポスターコンクールです。

今年で第14回となる環境教育ポスターコンクールでは「環境」をテーマとするポスター作品を募集しています。

SDGsはもちろん、生態系との共生や資源・エネルギー問題など、絵と標語からなるポスターならば何でも応募が可能です。

SDGs13「気候変動に具体的な対策を」、SDGs14「海の豊かさを守ろう」、SDGs15「緑の豊かさも守ろう」などに興味関心がある方は、ぜひ応募してみてください。

概要
コンクール名 環境教育ポスターコンクール
主催 公益財団法人こども教育支援財団
応募対象 日本全国・海外の小・中・高校生
募集内容 環境に関する内容
表彰 (1)文部科学大臣賞:各部門1点、合計3点(賞状、トロフィー)
(2)環境大臣賞:各部門1点、合計3点(賞状、トロフィー)
(3)金賞:小・中学生に各1点、合計2点(賞状、メダル)
(4)銀賞:小・中学生に各2点、合計4点(賞状、メダル)
(5)銅賞:小・中学生に各2点、合計4点(賞状、メダル)
(6)三浦雄一郎賞:全作品から1点(賞状、メダル)
(7)安藤忠雄賞:全作品から1点(賞状、メダル)
(8)入賞:各部門数点、合計12点程度(賞状)
(9)学研賞:応募多数の学校に、合計2点(賞状、トロフィー)
(10)海外賞:海外部門の作品から数点程度(賞状、副賞)★参加賞:応募者全員(文房具等の記念品)
過去の受賞作品 第13回環境教育ポスターコンクール 受賞作品
公式HP https://esdcenter.jp/award/14th_2022_ee_-poster_conpetition/

ふくしまSDGsプロジェクト

引用:福島県の児童生徒の未来新聞、ポスターを展示 入賞作品も発表 ふくしまSDGsプロジェクト

福島県では、「ふくしまの課題解決をみんなの手で」をキャッチフレーズに、ふくしまSDGsプロジェクトを発足し、SDGsに関するさまざまな活動を行っています。

その活動の一つとして、県内の小・中・高校生を対象としたSDGsポスターコンクールを開催しています。

今年度は「8年後の未来をよくするために、私たちにできること」というテーマで募集され、最優秀賞には中学1年生の作品が選ばれました。

次回開催は未定ですが、福島県にご在住の方はぜひ一度チェックしてみてください。

概要
コンクール名 ふくしまSDGsプロジェクト
主催 ふくしまSDGsプロジェクト推進コンソーシアム
応募対象 福島県内の小・中・高校生
募集内容 「8年後の未来をよくするために、私たちにできること」
表彰 (1)最優秀賞
(2)優秀賞
(3)学校賞
公式HP https://sdgs.fukushima.jp/challenge/2022-poster-application/

堺市小学5・6年生SDGsポスターコンクール

引用:SDGsポスターコンクール|真生印刷

大阪府堺市では2018年6月にSDGs未来都市(※1)に選定されました。

そんな堺市では、堺市在住の小学5・6年生を対象にしたSDGsポスターコンクールを開催しています。

今年度のテーマは「君たちの考える『SDGsによる未来』」でした。

優秀作品に選ばれると堺市の印刷会社が実際にポスターを印刷し、堺市庁舎で展示されます。

対象も堺市在住の5・6年生のため、中学校に上がる前にSDGsを通して社会課題を認識するよい機会となるでしょう。

次回開催は未定ですが、興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

(※1)

SDGs未来都市:SDGsの理念に沿った基本的・統合的取組を推進しようとする都市・地域の中から、特に、経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い地域として、国から選定されるもの

 

概要
コンコール名 堺市小学5・6年生SDGsポスターコンクール
主催 真生印刷株式会社・さかいSDGsポスターコンクール室
応募対象 堺市在住の小学5・6年生
募集内容 君たちの考える「SDGsによる未来」をテーマにしたポスター
表彰 優秀賞
公式HP https://www.shinsei-printing.co.jp/sdgs-concours/

まとめ

今回はSDGsの発信する際の使い方やダウンロード先、さらには公式以外のポスター事例など網羅的に解説しました。

最後に要点をまとめてみましょう。

SDGsのポスターを使う際に大事なポイントは以下の3点です。

・SDGsのポスターを利用したい場合は国際連合のWEBサイトからダウンロードできる
・SDGsポスターの用途によって申請が必要な場合がある
・独自デザインのSDGsポスターは申請不要

せっかくSDGsについて発信するのに、ポスターの使い方を誤り、ガイドラインに違反するのだけは避けたいですよね。

SDGsポスターに関する使い方をマスターして効果的に社内、社外へ SDGsへの取り組みをアピールしていきましょう!

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