SDGsトレインとは-東急・阪急・阪神が行なうSDGsトレインを徹底解説

#SDGs目標11#SDGs目標17#SDGs目標7#再生可能エネルギー 2021.06.02

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【更新日:2022年8月28日 by ナオ

電車は日本人にとって通勤・通学に欠かせない乗り物ですが、「SDGsトレイン」という言葉はご存じでしょうか?

身近な乗り物である電車にもSDGsの輪が広がっていますが、全く知らないという人から、言われてみたら見たことあるかもという方までいると思います。

今回は東急・阪急・阪神の企画・運行する「SDGsトレイン」について解説します。

そもそもSDGs×電車ってなに?

「SDGsトレイン」について解説する前に、そもそもSDGsと電車はどのような関係性があるのかについて解説していきます。
電車は私たちの生活に大きく影響しています。
鉄道車両は2019年4月1日時点で全国のJRと私鉄・公営合わせ、約6万1200両あると言います。

また、世界の乗降客数が多い駅ランキングのトップ10のうち、9つは日本の駅であるほど、日本において電車の重要度は高くなっています。

そんな電車は、大きく分けて2つの観点からSDGsにアプローチすることができます。

移動手段

電車は環境に優しい移動手段であるため、SDGsに貢献しています。
車や飛行機、バスなどに比べて二酸化炭素の排出量が少ないと言われています。
そのため、車で移動するよりも電車で移動した方が環境に優しいとされています。

出典:鉄道と環境 | みんてつキッズ

大手の民営鉄道などでは、さらなる環境対策に貢献するため、省エネルギー車両を積極的に導入したり、車内の照明をLED照明に切り替えたりするなどしています。

ラッピング電車(外装)

皆さんが利用する電車のなかには、ゲームやアニメなどキャラクターの装飾がなされている、「ラッピング電車」を見かけることがあるかと思います。実はそんなラッピング電車に、SDGsのラッピング電車があることをご存じでしょうか?
実際にJR東日本は、SDGsの取り組みの一貫として「SDGsラッピングトレイン」を2019年10月から2020年1月にかけて運行していました。

出典:https://twitter.com/SDGs_MOFA_JAPAN/status/1185172844407189505/photo/1

SDGsのラッピング電車が運行することで、鉄道会社がSDGsに取り組んでいることが可視化されるだけでなく、SDGsの存在そのものを、電車を利用する人たちに認知してもらうきっかけにもなります。

また、電車好きの子どもなどは、カラフルなラッピング電車に興味を抱くことで、SDGsを親子で楽しく学ぶきっかけにもなります。

私たちの身近にある電車で、SDGsの取り組みを目にすることができるため、SDGsのラッピング電車は社会的意義が充分にある活動と言えます。

『SDGsトレイン』とは

「SDGsトレイン」とは東急グループと阪急阪神ホールディングスが企画・運行している電車です。
「SDGsトレイン」は最新の省エネ車両であるとともに、走行にかかる電力を実質的に100%再生可能エネルギーで賄う電車でもあります。

またSDGsのラッピング電車にもなっているため、まさに「移動手段」としても「ラッピング電車」としてもSDGsへのアプローチがされている電車です。

出典:東と西で、未来に向かって走る「SDGsトレイン」|東急グループ

出典:東と西で、未来に向かって走る「SDGsトレイン」|東急グループ

関東では東急東横線・田園都市線・世田谷線、関西では阪急神戸線・宝塚線・京都線、阪神本線・阪神なんば線で運行されています。

SDGsに取り組む東急と阪急・阪神

『SDGsトレイン』を主催している東急グループと阪急阪神ホールディングスは、どちらもSDGsの取り組みに力を入れている企業です。
東急グループでは、創業以来、鉄道事業を基盤とした「持続的なまちづくり」を通じて、社会課題の解決と事業成長の両立に取り組んできました。
現在では「美しい時代へ ー東急グループ」というスローガンのもとに、「未来に向けた美しい生活環境の創造」を目指し、さまざまな取り組みを推進しています。

一方、阪急阪神ホールディングスグループでは、「『安心・快適』、そして『夢・感動』をお届けすることで、お客さまの喜びを実現し、社会に貢献する」というグループ経営理念を掲げ、持続的な成長を目指すとともに、その基盤となるESGに関しても、さまざまな取り組みを推進しています。

企業姿勢を同じくする両グループが連携して、「SDGsトレイン」は企画・運行されているのです。

「SDGsトレイン」の種類

ここでは実際に各路線で運行されている「SDGsトレイン」の種類について、それぞれ紹介していきます。

東急のSDGsトレイン「美しい時代へ号」

東急グループでは「美しい時代へ号」というSDGsトレインが運行されています。

SDGsトレイン「美しい時代へ号」の名前の由来

「美しい時代へ号」の名前は、東急からの「SDGsトレインが、乗客のみなさまとともに美しい未来へ走っていきますように」という願いがこもったものになっています。

SDGsトレイン「美しい時代へ号」の運行路線と運行期間

運行路線 東急電鉄 東横線・田園都市線・世田谷線および相互直通区間で運行。
運行期間 2022年9月上旬(予定)

SDGsトレイン「美しい時代へ号」の外装

出典:東と西で、未来に向かって走る「SDGsトレイン」|東急グループ 上:田園都市線、中:東横線、下:世田谷線

「美しい時代へ号」の外装は、SDGsの「理念」と、長年にわたって東急グループが心を尽くして取り組んできた「活動」を紹介した展覧会のようになっています。

車両を包むラッピングは、その展覧会への扉と考え、SDGsを象徴する17のゴールのカラーを使ってキラキラと光が反射するようなモザイク模様がデザインされています。

SDGsトレイン「美しい時代へ号」の特徴

東横線・田園都市線・世田谷線の3線では再生可能エネルギー由来の電力で電車を運行しています。
この再生エネルギー由来の電力は大きく分けて2種類あります。

東横線、田園都市線では、東急でんき&ガスを提供する東急パワーサプライによる、Jクレジットを利用したカーボン・オフセット(※)を活用して運行されています。

※カーボン・オフセットとは

日常生活や経済活動において避けることができない、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資することなどにより、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方

【参照】カーボン・オフセット | 地球環境・国際環境協力 | 環境省

世田谷線では、東北電力と東北自然エネルギー株式会社が保有する水力・地熱発電所の電力を活用して運行されています。

また、東横線・田園都市線においては、省エネ車両も使用されています。

阪神・阪急のSDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」

阪急阪神ホールディングスグループでは「未来のゆめ・まち号」というSDGsトレインが運行されています。

SDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」の名前の由来

「未来のゆめ・まち号」の名前は、阪急阪神ホールディングスが元々行なっていた社会貢献活動、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」(※)の発足10周年を記念してつけられた名前になっています。

※「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」とは

「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」は、2009年からグループを挙げて取り組んでいる社会貢献活動です。「未来にわたり住みたいまちをつくる」ことを基本方針に、「未来へつなぐ『地域環境づくり』と『次世代の育成』」を重点領域として活動しています。

「企業」「地域社会」「従業員」との3つの協働を軸にさまざまな活動を行っています。

【参照】阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト

SDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」の運行路線と運行期間

運行路線 阪急電鉄 神戸線・宝塚線・京都線および相互直通区間で運行。
阪神電車 本線・阪神なんば線および相互直通区間で運行。
運行期間 2022年9月上旬(予定)

SDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」の外装

出典:東と西で、未来に向かって走る「SDGsトレイン」|東急グループ 上:阪急電鉄、下:阪神電車

「未来のゆめ・まち号」の外装は、SDGsの目標をイメージするさまざまな人や生き物たちが、より良い地域・社会を願いながら、未来へ向かってパレードをしていく様子が描かれています。

「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」のシンボルマークを描くウマカケバクミコ氏のイラストでデザインしました。SDGsの17の目標を親しみやすく表現しています。

出典:社会貢献の取組方針 | 阪急阪神ホールディングス株式会社 「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」のシンボルマーク

SDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」の特徴

「未来のゆめ・まち号」では、最新の省エネ車両を使用するとともに、関西電力の「再エネECOプラン」を活用することによって、実質的に再生可能エネルギーを100%用いて運行しています。

※「再エネECOプラン」とは

使用する電気に、関西電力が電力卸売市場より調達した太陽光・水力・風力発電などに由来する環境価値を付加した電気メニューのことです。このプランを利用することにより、実質的に再生可能エネルギーによる電力として取り扱うことができます。

【参照】東と西で、未来に向かって走る「SDGsトレイン」|東急グループ

親子で取り組める-SDGsを学ぶ方法3選

SDGsトレインは大人から子どもまで多世代にわたり、SDGsを楽しく学ぶきっかけを作ります。
ここではSDGsトレインの他に、親子で楽しくSDGsを学べる方法を3選紹介します。

絵本で学ぶ

絵本でもSDGsを親子で楽しく学ぶことができます。

絵本は保護者と子どものスキンシップ方法の一つです。
絵本特有の「読み聞かせ」を行うことにより、親子で一緒にSDGsに向けて楽しく考えることができます。

平和や難民、環境問題など、多くの重要なテーマが、わかりやすい絵と言葉になって表現されている絵本が多く存在しています。

読み聞かせを通して、親子でSDGsに触れてみたい方にはおすすめです。

▽SDGsの絵本について詳しく知りたい方はこちら
▶関連記事|《必見》絵本で学ぶSDGs|絵本の可能性とは?おすすめの絵本を紹介!>>

ゲームで学ぶ

SDGsを親子で楽しく学ぶ方法の一つとしては、SDGsのゲームを用いることもあげられます。

携帯アプリ、カードゲーム、すごろくなど、ゲームの携帯もさまざまなので子どもの年齢や用途や場面に合わせてゲームを選ぶこともできます。

ゲームを通して、気軽にSDGsに触れることができるため、個人でSDGsを学びたい方はもちろん、学校や団体など、大人数で楽しくSDGsを学びたい方におすすめです。

▽SDGsのゲームについて詳しく知りたい方はこちら
▶関連記事|SDGsゲーム12選《無料あり》|アプリ・カードゲーム・オンラインゲームを紹介>>

イベントで学ぶ

SDGsを親子で楽しく学ぶ方法に、SDGsのイベントに参加する方法があります。

SDGsに関する情報を得られる講演型のイベントから、実際にSDGsのゲームをプレイすることでSDGsを体感しながら学べる体験型イベントまで、多種多様なイベントが開催されています。

特に体験型のイベントは子どもにとっても体を動かしながら楽しく学べます。

リアルでSDGsを体感しながら学習したい方や、子どもと一緒に楽しく参加したい方におすすめです。

▽SDGsのイベントについて詳しく知りたい方はこちら
▶関連記事|《必見》SDGを楽しく学べるイベント4選|イベントの内容から開催日程まで徹底解説>>

まとめ

今回は東急グループと阪急阪神ホールディングスが企画・運行する「SDGsトレイン」を紹介しました。

日常的に使用する電車だからこそ見慣れていて見落としてしまうこともあるかもしれません。

もし車内でSDGsのポスターを見たとき、ただスルーしてしまうこともできますが、ふとスマートフォンから目を上げてポスターを眺めて色々考えてみるのもいいですね

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