政府が4年ぶりにSDGs実施指針改定 「大幅な遅れの中で原点に立ち返る」

2023.12.20

この記事をSNSでシェア!

【更新日:2023年12月20日 by 中安淳平

政府は2023年12月19日、総理大臣官邸で第14回持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合を開催し、SDGs実施指針を4年ぶりに改定した。国際社会が複合的危機に直面し、2030年までの目標達成が困難になっているとして、途上国支援を中心に国際貢献の強化を打ち出した。

また、新しい資本主義の下、人への投資やGX(グリーン・トランスフォーメーション)・DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進を通じた持続可能な経済・社会システムを構築や、人権の尊重とジェンダー平等のもと「誰一人取り残さない」包摂社会を実現が重要だと示した。

会議のまとめを行う岸田総理

気候変動や感染症といった地球規模課題の深刻化に加え、ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ情勢など、SDGs推進の前提となる安定した国際環境が危機にさらされていると懸念。

そのうえでで岸田総理は「本年はSDGs達成に向けた中間年ですが、その達成に向けた進捗には大幅な遅れが生じています。こうした中で、今、改めて、誰一人取り残さないというSDGsの原点に立ち返り、「人間の尊厳」が守られる世界を実現するべく、我が国を含む国際社会全体で、SDGs達成に向けた努力を加速していく必要があります。」と述べ、「わが国として国際社会の目標達成に向けた取り組みを力強くけん引する」と強調した。

 

 

この記事をSNSでシェア!

  • ランキング

    新着記事

    アシックスの新しいランニングシューズNIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)

    SDGsの基礎知識

    食品ロスとは?原因や日本と世界の現状、家庭でできる対策を紹介

    もっとみる

    おすすめ

    【ウェビナー・参加費無料】DataseedがESGデータドリブン経営に関するウェビナーを開催|市場評価され続ける企業のESGとは?

    学生主体の音楽ライブイベント「Climate Live Japan」の開催が決定|気候変動対策を考えるトークセッションも

    サイボウズ、日経新聞に”お詫び”広告を掲載|自社と社会における多様性に問題提起

    朝日新聞出版、トヨタ自動車、QuizKnock がトリプルコラボ 未来を担う小学生にカーボンニュートラルを学ぶ特別授業を開催!

    体を動かすことでCO2削減に貢献できるチャレンジプログラム 「Run for Reforestation Challenge」をグローバルで実施!

    九州大学昆虫食、カイコクッキー販売開始|国立大学法人九州大学

    紛争地で暮らす幼児の死亡率、下痢性疾患が暴力の20倍|ユニセフが武力紛争による水インフラの被害を検証