性別、年齢、人種を超えて、誰もが受け入れられる環境を|日本コカ・コーラ

#ダイバーシティ#多様性 2022.09.16

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私達の生活に欠かせないペットボトル。ペットボトルリサイクル推進協議会の調べによると、2020年度には指定ペットボトルの販売数は233億本にのぼる(ペットボトルの販売数は233億本)。

日本ではその内の85%以上がリサイクルされており、ボトルからまた新たなボトルが作られるなどの既存のペットボトルを再生させる動きなどが昨今推進されている。

そんな中、「コカ・コーラ」や「い·ろ·は·す」、「ジョージア」といったペットボトル飲料で馴染み深い、日本コカ・コーラ社は、2030年までにすべてのペットボトルを100%サスティナブル素材へ切り替えることを宣言している。

「資源」への取り組みにとどまらず、2022年4月にはアジア最大級のLGBTOイベント「東京レインボープライド2022」に出展するなど、ジェンダー問題やLGBTQ支援にも積極的に取り組む日本コカ・コーラ。

日本コカ・コーラ、また、日本のコカ・コーラシステムではどのような思いでSDGsの課題に取り組んできたのか。

今回はサスティナビリティー推進部マネージャーの大林氏を取材した。資源への取り組みから多様性の尊重を目指す社内の人事制度まで、SDGs目標達成への具体的な取り組みについて伺う。

今までもこれからも持続可能なビジネスの実現を

ーー自己紹介をお願いします。

大林:サスティナビリティー推進部マネージャーの大林です。

入社当初は、「い·ろ·は·す」や「綾鷹」といった水やお茶カテゴリー製品のブランドPRを担当していました。

現在のサスティナビリティー推進部は、2020年7月に発足したサスティナビリティー推進室を前身として、2021年に誕生しました。

ーー 日本コカ・コーラ社について教えてください。

大林:日本コカ・コーラ株式会社は1957年に創業しました。2022年現在、200以上の国と地域で製品を提供しており、消費者の多様なニーズに対応した幅広い製品ラインナップが特徴となっています。

製品の企画や研究開発を担当する日本コカ・コーラと、製品製造や物流販売を担当する全国5つのボトラー社を合わせた関連会社で日本のコカ・コーラシステムを構成しています。

日本コカ・コーラと各ボトラー社が一体となって、サスティナビリティーの実現に向けた取り組みを行っています。

ーーコカ・コーラが掲げる使命とビジョンについて教えてください。

▼使命とビジョン

使命:「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。」

ビジョン:私たちは、世界中で愛されるブランドや、丹精込めて作り上げている様々な飲料を通じ、心身ともに人々をうるおし、さわやかさを提供してまいります。より明るい未来を築くべく、持続可能なビジネスの実現を通じ、あらゆる人々の生活、地域社会、そして地球にとって前向きな変化をもたらすことを目指します。

大林:「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。」を使命とし事業を通して人々の生活や地域社会に前向きな変化をもたらすことを使命としています。

また、SDGsが採択される以前から「持続可能なビジネスの実現」をビジョンとして掲げていました。

グローバル企業として早い時期からサスティナビリティーに着目しており、日本のコカ・コーラシステムでも、1970年代から業界に先駆けて容器回収やリサイクルに取り組んできました。

2020年には、「資源」、「多様性の尊重」、「地域社会」という3つのプラットフォームと取り組むべき9つの重点課題を示した「日本のコカ・コーラシステムのサスティナビリティーフレームワーク」をサスティナビリティーの戦略として掲げています。

資源の持続可能な利用を推進|「容器の2030年ビジョン」

ーー資源を持続的に利用していくための取り組みについて教えてください。

大林:資源の項目の中で、最も力を入れてるのが容器への取り組みです。

2018年に発表された、コカ・コーラのグローバルプラン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、「設計」「回収」「パートナー」の3つの柱からなる活動によって、プラスチック資源の循環利用の促進などに貢献しています。

「設計」では、2030年までにすべてのペットボトルを100%サスティナブル素材へ切り替えることを目標としており、例えば、製品の販売量に相当する使用済みのペットボトルを回収しリサイクルして再利用する「ボトルtoボトル(水平リサイクル)」の推進、ラベルレス化、容器の軽量化などを通して、2030年の新規化石燃料の使用量ゼロを目指します。「回収」では、国内で販売した自社製品と同等量の容器を回収&リサイクルすること、「パートナー」では、政府・自治体・業界・顧客・地域社会との協働を通じて、着実な容器回収・リサイクルスキームを構築することを目指しています。

2022年現在、100%リサイクルペットボトルは「コカ・コーラ」や「い·ろ·は·す」といった5つのブランドで37製品、ラベルレス製品は8ブランドで18製品を展開しており、さらに拡大を図っています。

すべての社員が能力を発揮できる職場に

ーー多様性の尊重のための取り組みを教えてください。

大林:日本コカ・コーラでは、「ジェンダー」「年齢/世代」「障がい者支援」「LGBTQ」の4つの課題を中心にダイバーシティ・エクイティー&インクルージョン(以下、DE&I)を推進しています。

コカ・コーラは1934年に、アメリカの大企業として初めて取締役に女性を登用した企業であり、早くから多様な社員が働きやすい職場環境を目指してきました。

グローバルに展開する企業ならではの視点をもとに、日本コカ・コーラでは、2025年までに女性管理職比率を50%まで高めるという目標を設定しています。

ーージェンダー課題への取り組みを教えてください。

大林:女性活躍の推進に向けた取り組みの1つが女性リーダーシッププログラム「AccelerateHER」です。

日本コカ・コーラとコカ・コーラ ボトラーズジャパンが共同して実施している、8ヶ月に渡る長期のトレーニングです。

リーダーとしてのマインドセットや必要なスキルを学ぶことで女性社員のキャリアアップをサポートするほか、女性社員の上司向けの研修も用意されています。

日本コカ・コーラ社内の女性管理職比率は2018年12月時点で約15%でしたが、2021年12月時点では約40%に達しており、着実に女性のキャリアアップ支援につながっていると感じます。

研修制度に加え、育児休暇といった休業取得するための就業期間の制限撤廃、性別に影響されない公正な報酬体系の整備など、誰もが働きやすい環境を整えています。

ーー障がい者支援の取り組みについて教えてください。

大林:東京2020パラリンピック大会に協賛し、パラリンピック選手の強化支援プログラムを提供しました。

国際パラリンピック委員会が推進する人権ムーブメント「#WeThe15」*にも賛同しており、東京2020パラリンピック大会期間中には広告による発信を行いました。

また、日本コカ・コーラとして1998年から、知的障がいのある方たちに日常的なスポーツトレーニングや成果発表の場を提供するスペシャルオリンピックス日本に協賛しています。

「#WeThe15」:世界人口の15%にあたる障がい者を取り巻く環境を変えていくことを目指した人権ムーブメント

ーーLGBTQ支援の取り組みについて教えてください。

大林:日本コカ・コーラでは、2020年1月に就業規則を同性パートナーに対応したものに改定しました。

日本のコカ・コーラシステム全体としても、2021年5月までに同性パートナーにも対応した福利厚生・就業規則を整備しています。さらに、社外に向けた活動として同性婚やLGBT平等法への賛同を表明しています。

コカ・コーラシステムとして、2020年11月から国内における同性婚の法制化に賛同する企業を募るキャンペーン「Business for Marriage Equality(BME)」に賛同しています。

2022年4月に開催された「東京レインボープライド2022」にも出展しました。コカ・コーラを購入した方にノベルティとして特性レインボーデザインのラベルをプレゼントするほか、商品販売の利益は「プライドハウス東京」に全額寄付させていただきました。

社内で制度を整えるだけでなく、社外にもLGBTQを支援していることを積極的に発信していくことで、社員の多様性を尊重した、誰もが受け入れられる環境なんだと改めて感じてもらえるのではないかと思います。

地域社会がこれまでの取り組みを支える

ーーサスティナブルな地域社会づくりのために、どのような活動をしていますか。

大林:地域社会への取り組みは、これまでの「資源」、「多様性の尊重」への取り組みと大きく関係する部分になります。

まず、資源回収において地域社会の存在は欠かせません。

100%リサイクルのペットボトル飲料を提供するには全国各地から使用済みのペットボトルを回収・リサイクルすることが必要です。

東京2022オリンピック・パラリンピックでは、開会式で各国の選手を先導するプラカードを持つ「プラカードベアラー」を募集し、同時に多様性に関する学びの場も提供するというキャンペーンも実施しました。

2007年からは国際海岸清掃ボランティア活動*の一環として、日本全国の海岸で清掃活動を行っています。

さらに、2008年からは清掃活動やまちづくりを行う特定非営利活動法人「グリーンバード(green bird)」とパートナーシップを結び、全国で清掃活動に定期的に参加しており、パートナーと協力した地域貢献も積極的に行っています。

国際海岸清掃ボランティア活動:アメリカの海洋自然保護団体「オーシャン・コンサバンシー」の主催で始まった世界最大規模の海岸クリーンアップキャンペーン

ーー今後の展望を教えてください。

大林:今後も飲料のリーディングカンパニーとして、サステナビリティフレームワークに沿って、現在の活動を引き続き実施・拡大していきます。

日本コカ・コーラだけでなく、各ボトラー社とともに日本のコカ・コーラシステム全6社として、一体感を持ってSDGsの課題解決に向けて取り組んでいくことが重要だと感じています。

今後も日本コカ・コーラシステム全体で連携を取りながら、インパクトを与える施策を打ち出していきたいと思っています。

さいごに

社内だけでなく社外にも自社のD&I推進の取り組みを発信することで、誰もが働きやすい環境、そして誰もが生きやすい社会を実現しようとする姿勢が印象的だった。

日本コカ・コーラは、グローバル企業として多様な顧客、社員と向き合ってきたからこそ、積極的に、自然にDE&Iを推進し、その意思を表明できるのだと思う。

「資源」「多様性の尊重」「地域社会」のうち、1つでも欠ければ持続可能なビジネス・社会は成り立たないということを強く感じた取材だった。

これからも日本コカ・コーラは事業を通じて私たちに前向きな変化をもたらしてくれるだろう。

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