富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(以下、富士フイルムビジネスイノベーション)は、2021年4月に従来の「富士ゼロックス」から社名を変更し、新たなスタートをきりました。
社名の通り、1962年の創業当時からさまざまなイノベーションによって、日本の電気機器を支えてきた富士フイルムビジネスイノベーションですが、どのようなSDGsの取り組みをしているのでしょうか。
ここでは、富士フイルムビジネスイノベーションの事業やSDGsの取り組みまで、幅広く紹介していきます。
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富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 / 事業
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の概要
富士フイルムビジネスイノベーションは1962年に「富士ゼロックス株式会社」として創業し、2021年4月、現在の社名に変更しました。
創業以来、ゼログラフィーという電子写真の技術はオフィスに革新をもたらし、「複写技術」を提供するレンタルサービスといった画期的なビジネスモデルを定着させました。その後もさまざまな商品・サービスを通じて価値創造を支援しています。
創立 | 1962年(昭和37年)2月20日 |
資本金 | 200億円 |
社員数 | 37,037名(2021年4月期 連結)/5,170名(2021年4月期 単独) |
事業 |
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*2021年4月現在
【引用】会社概要 : 富士フイルムビジネスイノベーション
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の事業内容
富士フイルムビジネスイノベーションは大きく3つの事業を展開しています。
オフィスソリューション事業
大手、中小規模事業所市場向けに複合機・プリンターなどのオフィス機器を提供し、働く人々の生産性向上・業務効率化を実現し、企業の働き方改革への取り組みを支えています。
また、他社のビジネスクラウドサービスとの連携によってエコシステムを拡大し、コミュニケーション環境を構築しています。
プロダクションサービス事業
コンテンツ製作から加工・配送までを含むグラフィックコミュニケーションの領域で、デジタル印刷機(プロダクションプリンター)や、印刷ワークフロー・ソリューションを提供しています。
オンデマンド印刷とバリアブル技術を活用し、紙媒体とデジタルメディアを有機的に組み合わせた、最適なサービスの提供を実現しています。
ビジネスソリューション事業
さまざまな業種や業務の特性に合わせて、課題解決型のドキュメントサービスを提供しています。
システムインテグレーションやクラウドサービスによる付加価値の高いソリューションや、複合機管理や基幹業務プロセスの役務代行サービス(BPO:ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を提供し、お客様の業務効率化や増力化、働き方改革に貢献しています。
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の企業理念
富士フイルムグループは不変の価値観として、以下の理念を掲げています。
わたしたちは、先進・独自の技術をもって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。 |
また、富士フイルムグループが目指す姿として以下のビジョンを掲げています。
オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術の下、勇気ある挑戦により、新たな商品を開発し、新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。 |
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社のSDGs戦略
2017年に富士フイルムグループは「CSR計画Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」を発表しました。
これは2030年をターゲットに、「事業を通じた社会課題の解決」に向けて、グループ全体として長期的に目指すべき姿を示したものです。
SVP2030は「環境」「健康」「生活」「働き方」を重点領域とし、これらを支える「サプライチェーン」「ガバナンス」の計6分野で15の重点課題を設定し、取り組みを進めています。
また、富士フイルムビジネスイノベーションは重要課題として以下のマテリアリティを策定し、「働き方」の領域において、SDGsの17項目すべてにかかわりながら、最終的に目標8「働きがいと経済成長の実現」への貢献を目指しています。
マテリアリティ▼
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富士フイルムビジネスイノベーション株式会社のSDGsの取り組み
富士フイルムビジネスイノベーションでは、「環境」「健康」「生活」「働き方」「サプライチェーン」「ガバナンス」の幅広い分野において、さまざまなSDGsの取り組みを行っています。
ここでは、一部ではありますが代表的な取り組みをご紹介します。
「働き方」への貢献
富士フイルムビジネスイノベーションは、SDGsの目標8「働きがいと経済成長の実現」に大きく貢献することを表明し、長期的に目指すゴールとして位置づけています。
「Smart Work Innovation」のコンセプトのもと、いつでも、どこでも、誰とでも、必要な情報や知識を、最適な形で安全かつ簡単に活用できるコミュニケーション環境を構築することによって、人々が創造性を発揮し働きがいを実感できる社会の実現を目指しています。
具体的には、
- コロナ禍への対応のためのIT導入支援(IT補助金申請支援)
- 紙とハンコ業務からの解放を支援 (電子契約)
- 個室型ワークスペースの普及拡大 (CocoDesk)
などを行い、お客様の働き方変革に貢献しています。
▼コロナ禍への対応のためのIT導入支援
▼紙とハンコ業務からの解放を支援
▼個室型ワークスペース「CocoDesk」
環境に配慮した商品・サービス
富士フイルムビジネスイノベーションでは、『富士フイルムグループ「Green Value Products」認定制度』に基づき、複合機・プリンター・プロダクションプリンターのなかで環境負荷低減に優れた商品やサービスを各ランクに認定しています。
『富士フイルムグループ「Green Value Products」認定制度』は環境負荷低減への貢献度により、3段階(ダイヤモンド、ゴールド、シルバー)の認定ランクに分け、製品を認定しています。
ランク名 | 認定条件 |
ダイヤモンド | 業界における革新的な技術を用いた大幅な環境負荷低減に貢献する商品・サービス |
ゴールド | 業界トップレベルで環境負荷低減に貢献する商品・サービス |
シルバー | 業界の標準レベルを上回る環境負荷を低減する商品・サービス |
【引用】富士フイルムビジネスイノベーションの環境に配慮した商品・サービス : 富士フイルムビジネスイノベーション
まとめ
富士フイルムビジネスイノベーションでは、さまざまな課題の解決を通して、特に「働き方の変革」にとても力を入れていることがわかりました。
近年、働き方の多様性が謳われるようになりましたが、日本では完全に浸透していると言えない状況にあります。
日本の働き方に大きな影響を与えるであろう、富士フイルムビジネスイノベーションのこれからの取り組みに期待が高まります。