【更新日:2023年3月25日 by 中安淳平】
マッチングワールド株式会社は、市場規模22兆円ともいわれる「在庫問題」を解決するための在庫サポートカンパニーだ。
SDGs12「つくる責任、つかう責任」への貢献のために、処分品や廃棄ロスを減らすためのシステム作りを展開している。
今回はマッチングワールドが展開する事業について具体的に解説していく。
マッチングワールドについて
マッチングワールドはSSDs12「つくる責任、つかう責任」の観点からビジネスを展開している。
「在庫問題の解消」が発生してしまう原因として考えられるのは メーカーや流通業者、店舗で発生する滞留在庫や、不良在庫の多さが挙げられる。
こうした不良在庫が発生してしまうのは、廃棄物に対して「販売先」が見つからないことが原因だ。
マッチングワールドは 「適切な販売先」を見つけることができれば、これらの廃棄問題を解決することができると考え、「M-マッチングシステム」を展開し、不要在庫の減少を目指している。
「M-マッチングシステム」の概要
マッチングワールドは、2001年に「M-マッチングシステム」を開始した。在庫を処分したい企業と、それを仕入れたい企業とをマッチングさせるシステムを組み込んだプラットホームを独自に開発し、在庫問題を解決することを可能とした。
123万件の商品データと「完全匿名性」のBtoBシステムを展開している。
主な商材は、ゲーム関連、玩具、キャラクターグッズだが、その他にも、DVD、CD、腕時計、電材などの取扱い範囲は多岐にわたる。また登録料やシステム料金、年会費が無料かつ、登録後にはスタッフが「どうやって操作をするのか」「どんな商品が今の売れ筋なのか」を電話やメールで手厚くサポートしてくれるため、誰でもサービスを簡単に使え、始めやすいのも大きな特徴である。
自身の体験を活かして
M-マッチングシステムを始めたキッカケは創業者である町田博氏が30年前に40億円の在庫負担を抱えて大型破産をした体験である。当時、町田氏はゲーム卸業の市場の10%を握るほどの企業を運営していた。
しかし、46億円分の在庫が間違って残っていたことが判明し、在庫が裁ききれず倒産へと追い込まれてしまった。
以上のことから町田氏は「在庫の問題を解決していかなければいけない。これは迷惑を掛けた業界への恩返しでもある。人生を掛けてこれに取り組んでいこう」と在庫問題を解消することを決意した。
さいごに
マッチングワールドでは、不用品を処分するのではなく必要在庫にするBtoBシステムが独自に展開されていることが分かった。
自らの体験を失敗で終わらせずに、今後人のためにSDGsに取り組む姿勢には圧巻した。こうした想いは今後も在庫の循環を作り出すのだろう。
SDGsコネクトインタビューユニットライター。大学では大きなくくりで性について勉強しています。人の熱量をそのままに記事を発信していきたいです。好きなものはピンクと美しいもの。