《徹底解説》学校のSDGsの取り組み事例|SDGsに取り組むステップも紹介

#中等教育#初等教育#教育#環境#高等教育 2021.09.08

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SDGsが目標として掲げる2030年には、今教育を受けている子どもたちは社会人となり、社会を担っていく世代です。

2030年以降の持続的な社会をつくっていくために、学校でSDGsに取り組み、その重要性を子どもたちに伝えていくことはとても重要で、既に多くの企業は、教育にSDGsの視点を取り入れ始めています。

この記事では、学校で行われているSDGsの取組事例を紹介し、さらに学校がSDGsに取り組むステップまで幅広く紹介していきます。

学校でSDGsに取り組むべき3つの理由

未来社会を担うのは今教育を受けている子どもたち

日本では、ほぼすべての子どもが小学校〜中学校の義務教育を受けられる環境が整備されています。しかし、世界に目を向けると6人に1人の子どもが初等教育ですら受けることができな現状があります。
教育は、未来社会を担う人材を育てていくために、社会の中で最も重要な機能といえます。SDGsの17の目標の中でも目標 4「質の高い教育をみんなに」が掲げられ、教育機会をあらゆる人に提供していく重要性が謳われています。

また、教育を通じて子どもたちにSDGsについて伝えていくことも重要です

日本にいると想像しがたいかもしれませんが、世界の子供達の6人に一人は初等教育すら終えることができない現状があります。SDGsに取り組み、この実情を理解することで、「勉強しなくてはいけない」という感情から「勉強ができる環境にいる」という立場への自覚が促され、より目的意識を持った学習をすることが可能になります。

グローバルな視野を持つきっかけとなる

大人が考えるより、子供達の暮らす「学校」という環境はとても閉鎖的で、その中での人間関係や、目の前のやるべきことに時間を奪われてしまいがちです。
その中で、学校が主体的にSDGsに取り組む時間や機会を作ることで、世界と日本のつながりについて考えたり、いま直面している課題に対して自分が何ができるかを考えるチャンスが生まれます。

将来の夢を具体化できる

学生時代に、「◯◯になりたい」という学生は多くいますが、その先にある「◯◯になって、こうしたい」と具体的に夢を描く学生は少ないです。SDGsを教育現場に取り入れることで、今まで見えてなかった理不尽な問題や、社会が直面する課題に気がつき、将来自分のやりたい仕事を通じて解決を目指そうと決めるきっかけを生徒に与えることができます。

学校でSDGsに取り組むためにはどうすれば良いの?

SDGsに取り組むべき理由をこれまで述べてきましたが、では実際に現場に導入する際に、どのようなステップを踏めば良いのでしょうか。

学校でSDGsを取り組むためのステップ

ステップ1

これまでの授業に、SDGsの観点を取り入れてみる
まず、通常の授業の中で、SDGsに関連する話を盛り込んでみるところから始めましょう。社会科のみならず、数学でSDGsに取り組む国の統計データを例として利用してみたり、国語では関連する書籍の紹介やストーリーを印刷して読み物とするなど、可能性はたくさんあります。

ステップ2

生徒の自主性を存分に生かす
きっかけが教師からのアプローチでも、それを自分ごと化して考えられるかは生徒たちにかかっています。もし、少しでもSDGsについてもっと知りたい、SDGsを実践していきたいという生徒がいたら、その芽に気づき、伸ばしてあげることが大切です。

ステップ3

これを制度として確立する
いざやってみると、各学校それぞれ様々な課題が見つかるでしょう。

ここで諦めず、次の学年でも持続可能な制度とするために、良かった点・悪かった点を生徒・教師双方が反省することが大切です。

SDGsに実際に取り組んでいる学校

こちらでは、実際に行動に移している学校をご紹介します。

郁文館夢学園

郁文館夢学園では、「SDGs取り組み日本一」を目標に掲げ、自校の教育にSDGsを加えた独自の教育方法を実行しています。

まず、授業の中で伝統食を扱ったり、そこからエシカル消費について考える時間を設けています。また、特徴的なのが「すべてのクラスに17のマグネットがある」という点です。

17という数字にピンときた方、そうです!これらのマグネットはSDGsの17個の目標に対応しており、授業の中の話がどの目標を扱っているか視覚的に理解できるように工夫がされています。

さらに知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

▼SDGsを通して夢を叶える人材を育てる。「子どもたちの幸せ」のための学校:郁文館夢学院

サレジオ高校

静岡サレジオ高校では、「サレジオ de SDGsウィーク」と称し、SDGsに特化した一週間を送るイベントを生徒発案ではじめました。

具体的には、

1週間、すべての授業でSDGsを組み入れた学習を行う

「すべての授業」「1週間」という点も特徴的ですが、そこでは終わりません。
静岡サレジオ高校では、その時間に学んだことをインスタグラムで投稿するという活動もしています。自分たちが学んだことをアウトプットする、そしてそれを目にした人がSDGsについて考える機会を持つ、この循環こそがSDGsの実践そのものなのかもしれません。

SDGsに積極的に取り組む企業の講演を聴く

この講演では、ただお話を聞くだけでなく、それを聞いた上で生徒同士がワークショップを行い、受け身でなくSDGsを考える時間が設けられています。

ペットボトルをリサイクルする機械を学校に設置する

校舎内に、使用済みペットボトルをリサイクルするマシンを実際に展示します。
普段の生活では意識できない、使い終わったペットボトルのその先を知ることができる貴重な体験です。

SDGsに関する標語のコンテストを実施する

1週間の間には、SDGsに関わる標語を集め、一番を決めるイベントも催されます。

自分で時間をかけて考えた標語は、教科書のどの項目よりも自然と身につくでしょう。

さらに詳しくはこちらの記事をご覧ください。

▼SDGsと共に実現する「真の学び」。生徒主導のSDGsイベントとそれを支える教育理念を探る:静岡サレジオ高等学校

 

 

まとめ

SDGsの取り組みは、想像よりも自由かつ多様であることがお分かりいただけたでしょうか。具体的事例でも取り上げたように、その中でも生徒が声をあげてできることと、教師が進めるべき仕組みづくりがあります。このことを良く理解した上で、年齢や立場に関わらず、誰もがSDGsの実践者となりうることを理解することが大切です。

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