【SDGs事例集】子どもたちにとっていい社会をつくる|株式会社やまやま

2023.06.02

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株式会社やまやまは、毎月240kgの廃棄フルーツを無添加グミとして加工・販売していることに加え、800坪の耕作放棄地を子連れ限定の自然体験施設としてアップサイクルさせている企業です。 

代表の猪原有紀氏は、三兄弟の子育てをしながら地方移住をし、農業で起業をした後、株式会社やまやまを創業しました。現在は、社会起業家として農家のフードロスや障害者雇用の促進、耕作放棄地問題などに取り組んでいます。

また、株式会社やまやまでは「誰でも今いる場所から社会課題を解決するソーシャルビジネスのつくり方」をテーマに起業家支援や講演活動も行っています。

このページでは、株式会社やまやまの事業内容や製品・サービスを紹介していきます。

【引用】PRODUCT – 猪原有紀子@株式会社やまやま/くつろぎたいのも山々 (nou2c.com)

 

株式会社やまやま/事業

株式会社やまやまの概要

創業者の猪原有紀子氏は同志社女子大学を卒業後、WEBマーケターとして活躍しました。その後2014年に長男、2015年に次男、2018年に三男を出産した後に、和歌山県かつらぎ町に移住し、農家へと転身。2020年より「無添加こどもグミぃ~。」の開発・販売を開始しました。2021年には観光農園とキャンプ場を兼ねた「くつろぎたいのも山々」をオープンさせ全国から多くのファミリーが来場しています。

株式会社やまやまの経営理念

株式会社やまやまの経営理念は、社会課題を解決しながら「子どもにとっていい社会をつくる」です。

新しい視点とソーシャルデザインの力で地域社会に新たな価値を生み出しています。

 

株式会社やまやまのSDGsの取り組み

直接関係するSDGs

株式会社やまやまは、SDGsの3・11・12の目標に寄与した取り組みを積極的に行っています。

SDGsへの取り組み内容

無添加こどもグミぃ〜。の開発・販売

創業者の猪原氏が「無添加こどもグミぃ~。」を作ったのは、長男がイヤイヤ期にカラフルなグミが好物になったことがきっかけでした。

家事と育児の疲れから「5分でもいいから静かにして」と添加物が入ったお菓子を与えてしまい、罪悪感を抱きます。カラフルで小さく、甘い無添加のお菓子はないかと探しましたが、見つかりませんでした。

そんな時、移住していた和歌山県のかつらぎ町で農家が柿を大量に捨てていることを目撃しました。そこで「廃棄フルーツでグミを作ろう」と決心し、4年の歳月をかけて完成させたのが「無添加こどもグミぃ~。」です。

 

「無添加こどもグミぃ~。」に使われる乾燥技術は、大阪市立大学、畿央大学と共同開発しました。さらに、開発段階からSNSで集めた子育てママ100名を巻き込み、一緒に商品開発を行いました。

現在では毎月約240kgもの廃棄フルーツが無添加グミに生まれ変わり、全国の親子の元へ旅立っています。

農家が廃棄するフルーツや規格外フルーツは株式会社やまやまが買い取り、加工から発送は、業務委託を受けた5つの障害者福祉施設で行われています。

日本一お子様連れを歓迎する自然体験施設「くつろぎたいのも山々」

「くつろぎたいのも山々」は小学6年生以下のお子さんが1人でもいないと入れない「子連れ限定」の自然体験施設です。800坪の耕作放棄地を2年半かけて生まれ変わらせました。

OPEN半年にも関わらず全国から800人以上ものファミリーが訪れる人気の施設です。

創業者の猪原氏が都会で子育てをしていた時には、子どもに自然体験をさせてあげるための場所に授乳スペースがなく、おむつ替えスペースも汚いという悩みを抱えていました。開放的な野外であっても店員や他のお客様に気疲れし、自然に癒されるどころかぐったりすることが多くありました。

このような悩みを感じさせない新しい観光農園をつくりたいと決意をし、大騒ぎ大暴れ大歓迎の新しい自然体験施設をつくりました。

この施設は、グループの中に小学6年生以下の子どもがいないと入場できない子ども大歓迎の環境下で、ブルーベリー狩り・椎茸狩り・キャンプ・動物触れ合い体験などを楽しむことができます。

さらに、ユニバーサルトイレ、子ども用トイレ、授乳・おむつ替えスペースも完備され、外出先で周囲の目を気にする必要はありません。

まとめ

まだまだおいしくて食べられるのに、曲がったり傷がついたりして、出荷できなかった規格外の果物を、子どもたちが食べられるグミに加工するというアップサイクルは、農家にとっても消費者にとっても環境面にも優しい商品だと分かりました。

同時に、耕作放棄地の問題や障がい者雇用・移住者の促進など、和歌山県かつらぎ町で持続可能なまちづくりに先進的に取り組む株式会社やまやまは、ほかの同じ課題を抱える地域にとってのモデルケースになっていくと感じました。

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