2023年4月22日ユニクロ原宿店にて「スポGOMI×UNIQLO×花井祐介」が行われ、グラフィックアーティストの 花井祐介さんが参加した。アースデイに行われたこのイベントでは、花井さんのUTコレクション発売を記念し、ごみ拾いをスポーツ感覚で楽しむ「スポGOMI」を、参加者たちは楽しみました。
今回の記事では、「スポGOMI×UNIQLO×花井祐介」に関してレポートしていきます。
そもそもスポGOMIとは?
スポGOMIとは、「スポーツで、街をキレイにする!」をモットーに一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ運営のもと、企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いに、「スポーツ」のエッセンスを加え、今までの社会奉仕活動を「競技」へと転換させた日本発祥の全く新しいスポーツです。この「スポーツ」と「社会奉仕活動」の融合により、同じ目標に立ち向かうチームで、力をあわせる達成感、爽快感。負けた時の悔しさ。次は、勝ちたいという気持ちなど、スポーツの持つ特有の素晴らしいキーワードが、競技者自身のごみ拾いへの価値観を一新させます。スポーツには、既存の価値観をプラスに転じる力があるのです。スポGOMIは、予め定められたエリアで、制限時間内に、チームワークでごみを拾い、ごみの量と質でポイントを競い合う新感覚のゴミ拾いスポーツです。(一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ参照)
開会式
「スポGOMI×UNIQLO」は、2021年11月のユニクロ京都河原町店に始まり、全国各地で開催され、延べ1,200名以上の方が参加している、地域の方々と共に行う社会貢献活動です。今回は花井さんをゲストに迎え、一般応募で集まった参加者65名と、ユニクロ原宿店付近で拾ったごみの量と質でポイントを競いました。
開会式にて、拍手で迎えられた花井さんは、「ユニクロさんからスポGOMIの活動についてお聞きして、『ぜひやらせていただきたい!』と思い、今回初めて参加することになりました。先日リリースした僕とUTとのコラボレーションのテーマが、環境への身近なアクションを一押しする『ONE STEP FORWARD』なんです。その一つのアクションの1つとして、僕も一生懸命取り組みたいと思います」とスポGOMI参加に当たっての意気込みを語りました。また、自身が継続して取り組んでいるビーチクリーン活動に関連して、「趣味でサーフィンをしていると、ごみが海に浮いていたりビーチに落ちていたりするんです。だから友人たちとビーチクリーンをよくやるんですが、いくらやっても全然無くならないんです。調べてみたら、そのほとんどが街からやってくるのを知りました。街のごみが無くならないと海のごみも無くならない。まずは身近なアクションをするのが第一歩だと感じます」と自身の経験から参加者に呼びかけました。また、開会式では競技後に参加者とともに完成させる、花井さんが今回のために描き下ろした特別なアート作品も紹介されました。
この作品について「ゴミを拾って、街をきれいにすることで、海やタコ、魚が喜ぶ姿を書いてみました。海に落ちていたごみのピースをみんなでこのキャンバスに貼って、きれいなアートに仕上げてほしいと思っています」と、アートを通して「ONE STEP FORWARD」を体現していくことへの思いを述べられました。
ゴミ拾いはスポーツだ!
ゴミ拾いはスポーツだ!の掛け声で始まった今回のスポGOMI。
参加者は、45分という短い時間の中でトングや、手を使ってペットボトルのような大きなゴミからタバコの吸い殻などの小さなゴミまで、様々な種類のゴミを袋いっぱいに集めました。
競技から戻ってきた参加者は、集めたごみの計量中に、花井さんが今回のために描き下ろしたアートのごみ袋の中に、プラスチックごみを貼り付けていくワークショップにも参加しました。
貼り付けるプラスチックごみは、実際に海洋ごみとして集められたもので、ごみをアートに再利用する体験をした参加者からは、「リサイクルの方法の一つとしてアートに変えるというのは良い取り組みだと思った」「カラフルなごみがたくさんあって楽しかった!」など、子供から大人までごみ拾いをポジティブに捉え、楽しむ声が上がりました。参加者がごみをアートに貼り付けていく作業を見守っていた花井さんは、「これだけ見ると、海にはこんなにごみがあるとわかって、ポイ捨てを躊躇するようになると思う。ごみを捨てない意識付けが進んでいくといいな」と自身の作品が、地球について考えるきっかけになることへの期待感を語りました。
表彰式
今回、制限時間45分間で集まったごみの総重量は、32.66kg。ゴミの多さに花井さんも参加者も驚きの表情を浮かべていました。優勝チームには、本イベントのキービジュアルとなった花井祐介さん書き下ろし原画と花井祐介UT、トートバックがプレゼントされ、喜びの表情を浮かべていました。ユニクロ原宿店の店長である貞包店長は、「服を売ることで、世界を変えることができる。これからも、世の中の役に立つ商品や、サービスを提供していきたい。」と今後の目標を語りました。
表彰後、優勝チームにインタビューを行いました。
ーこのイベントを知ったきっかけはなんですか
もともと花井さんの作品が好きで、昔から何か活動で貢献をしたいなと思っていました。なのでこのイベントが開催されると決まった時は、すぐに申し込みをしました。
ーどのようなところにどんなゴミが多かったですか
建物の間や、自販機の下に多かったですね。吸い殻がたくさん捨てられていました。
ー最後に優勝された感想をお願いします
めちゃめちゃ嬉しいですね。教育にもいいですし、これからもこのようなイベントに家族で参加していきたいなとおもいます。
さいごに
今回集まったゴミは、約32Kgで、これは9歳から10歳ぐらいの子供と同じ重さです。たった45分でこれだけ集まるということからいかに街中にゴミが落ちているかがわかりました。参加者の皆さんと花井さんによって制作された作品は、イベント終了後からユニクロ原宿店の花井祐介UT特設コーナーに展示されているので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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