《SDGs事例》資生堂 ”ビューティーイノベーションでよりよい世界を”

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【更新日:2021年9月15日 by 三浦莉奈

株式会社資生堂(以下、資生堂)はさまざまなブランドを通して化粧品を販売する日本を代表するコスメメーカーです。資生堂の事業は化粧品事業に収らず、資生堂パーラーなどのレストラン事業や美容分野の専門学校運営を行うなど多岐に渡ります。

資生堂はSDGsにおいてもその取り組みが注目され、日本経済新聞社が主催する第2回 日経SDGs経営大賞で社会価値賞を受賞しています。女性活躍を中心としたダイバーシティ経営の促進や、ビューティーカンパニーとしての本業を通じた、ライフクオリティーメイクアップの取り組みが評価されました。

このページでは、資生堂の事業内容からSDGs戦略や活動まで、幅広く紹介していきます。

資生堂の概要

資生堂は1872年に日本で初めての洋風調剤薬局として創業された長い歴史を持つ企業です。1927年に「株式会社資生堂」を設立し、現在ではグループ会社 84社あり、11,315億円の売上高、40,000名の従業員数を誇る日本を代表するコスメメーカーに成長しました。

「資生堂」の社名は、中国の古典「易経」の中の一説、「至哉坤元 万物資生(大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる)」に由来しています。地球環境と人々の暮らしどちらも大切に、共生していく精神は企業文化の中に深く根付いており、サステイナブルな取り組みも活発に行われています。

(参考:環境についての考え方 | Clean Environment | サステナビリティ | 資生堂 企業情報

設立年 1927年
従業員数 40,000名
売上高 11、315億円
事業 ①化粧品事業 ②美容室事業 ③レストラン事業 ④教育・保育事業

*2019年度時点

資生堂の主な事業

資生堂の主な事業は上記のように、①化粧品事業②美容室事業③レストラン事業④教育・保育事業にわけられます。

①化粧品事業

化粧品事業ではSHISEIDO、Clé de Peau Beauté、NARS、bareMinerals、IPSA、Laura Mercier、Dolce&Gabbana、Drunk Elephant、Tory Burchなどの数多くのブランドを展開し、デパートや化粧品専門店などでカウンセリングを通じて販売する価格帯の高い商品に力を入れています。それとともに、ドラッグストアや量販店を中心に販売する中価格帯のコスメ商品、低価格帯のヘアケア、ボディケア商品なども幅広く市場に展開しています。例えばANESSA、HAKU、MAQuillAGE、専科、TSUBAKIなどのわたしたちがよく目にする商品です。

(参考・引用:ブランド | 資生堂 企業情報

②美容室事業(資生堂美容室株式会社)

資生堂グループは、「資生堂クオリティ」「トータルビューティ」をキーワードに美容室事業も行っています。資生堂が開発したサロン用のヘアケア、エステティック製品を導入するだけでなく、ヘアケア、エステ、ブライダルの3つのサービスをトータルに行い、美を提案し続けていました。

他にも資生堂オリジナルの医療用ウィッグを販売などの事業行っています。

③レストラン事業(株式会社資生堂パーラー)

資生堂グループでは、レストラン事業も行い、資生堂パーラーをはじめとした高級レストラン、カフェ、バーを運営しています。銀座に位置する本店は、1872年に資生堂が創業した場所で、地上11階までさまざまな業態の店舗が入居しています。

どれも消費者の健康を考え、産地や調理法にこだわっています。

(参考:資生堂パーラー

④教育・保育事業

教育・保育事業では、資生堂の美容人材や美容法などを生かして、育成専門学校であるSABFAや、学校法人資生堂学園の運営、サポートを行っています。また、共働きが当たり前の現代社会を支えるために事業所内保育所の運営サポートや独自の保育プログラム開発などを行っています。

(参考:事業概要 | 会社案内 | 資生堂 企業情報 (shiseido.com)

資生堂のミッション|BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD

資生堂は美の価値観が多様化している今、世界中の人々に自信や勇気、喜びや幸せをもたらすためにミッション「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」を掲げています。

美でこの世界をよりよくするためにイノベーションを起こし続けることが資生堂の使命であり、責任だと考え、常に未来への可能性を描きつづけています。

また、ミッションを実現する上で要となる6つの「OUR DNA」、8つの「OUR PRINCIPLES(心構え)」も掲げています。

資生堂とSDGs

直接関係するSDGs目標

作成:SDGs CONNECT編集部

資生堂が着目する社会問題

資生堂グループは2019年に、社会価値を創造していくために18の重要課題を定めました。

その上で、ステークホルダーへのインパクト、ビジネスのインパクトの2軸で分類、優先順位をつけて整理されました。

その上で、資生堂グループは、サステナビリティ重点領域を環境、社会、文化と定めました。

資生堂グループは社会・地球とともに持続的に発展することを目標とし、世界全体に関わる大きな社会課題から、私たちに身近な地域課題まで、社会課題を広く網羅し、課題解決に向けて取り組んでいます。

社会貢献活動の取り組みとしては次の6つです。

  1. 環境
  2. 社会(化粧、美容、女性支援)
  3. 文化
  4. 地域社会・災害支援・各種支援
  5. 学術支援
  6. 子どものための活動

①環境

資生堂は、「美を心から楽しめる、豊かな地球環境へ」をモットーに、地球に負荷をかけない原材料調達、パッケージ開発、廃棄物処理方法の開発を行っています。また、原材料調達に関わる全ての人々の安全と健康を保証した労働環境の提供にも力を入れています。

参考:Clean Environment | サステナビリティ | 資生堂 企業情報

例) 海を守る活動 「SHISEIDO BLUE PROJECT」

「SHISEIDO BLUE PROJECT」では、海洋保護を目的としてビーチを守るため植樹活動を行っています。

②社会(化粧・美容・女性支援)

資生堂の誇る美容技術や女性活躍支援のノウハウを活かし、肌や外見に深い悩みを持った人々への支援を行っています。特にあざや傷跡、抗がん剤の副作用などの深い肌悩みを持つ方々のためにカバーファンデーションなどのメイクアップアイテムを発売し、これらの悩みに応えるメイク法「資生堂ライフクオリティーメイクアップ」を開発しました。

例) 日本のジェンダー課題解決へ向けた 30% Club Japanの取り組みと女性活躍支援

  • 資生堂 ライフクオリティー メイクアップ
  • 資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー
  • 紫外線過敏の難病「色素性乾皮症(XP)患者」への支援
  • 資生堂 女性研究者サイエンスグラント

③文化

資生堂の持つ質の高いものづくりや100年以上にわたる芸術文化支援のノウハウを生かし、現代美術や実験的な表現活動を支援しています。その中でも2016年から始まった資生堂ギャラリーの公募展、art eggは、次世代を切り開く新進アーティストの活動を応援しています。

(参考:shiseido art eggとは | SHISEIDO GALLERY | 資生堂

④地域社会・災害支援・各種支援

資生堂は社会を見つめ社会との関わりを通じて自らを高めていくことが、従業員ひいては会社の成長に繋がると考えています。特に、地域社会の課題や、災害支援も活発です。

例) 新型コロナウイルス感染症に関連した資生堂の活動

昨今の新型コロナウイルスパンデミックを踏まえ、国内の工場で生産した手指消毒液(指定医薬部外品)を日本医師会へ20万本寄付しました。

また、資生堂独自に手荒れに配慮した手指消毒液(指定医薬部外品)を新たに開発し、4月より国内4工場で生産を開始しました。

⑤学術支援

資生堂は最先端の研究に対して研究助成などの積極的な学術支援を行っています。次世代を担う科学技術者の育成や資生堂グループの研究レベルの向上につなげていくことが目的です。

例) 指導的な女性科学者を支援する「資生堂女性研究者サイエンスグラント」

  • 先進的な皮膚科学研究を支援する「JSID’s Fellowship Shiseido Research Grant」
  • 皮膚科学の基礎医学研究を助成する「日本皮膚科学会基礎医学研究費(資生堂寄付)」

⑥子どものための活動

資生堂では多くの子どもたちがさまざまな体験を積み、正しい知識を学ぶことができる活動を実施しています。資生堂子どもセミナーでは、化粧品の使用の低年齢化が進んでいることを踏まえて正しい洗顔方法や保湿の仕方を教えています。

例) ジュニア層へ向けた美容生活情報の提供活動

  •  資生堂子どもセミナー

資生堂のSDGs戦略

資生堂は「第2回 日経SDGs経営大賞 社会価値賞」を受賞しています。女性活躍を中心としたダイバーシティ経営が評価されました。

他にも、世界各国のSRI(Socially Responsible Investment)評価機関より高い評価を得ており、その活躍が国際的にに評価されていることがわかります。

資生堂が評価される理由は、化粧品事業に留まらない多岐に渡る事業展開です。幅広いSDGs目標を掲げ、網羅的に取り組みを進めることで、より多くの人々が活躍できる社会の実現に貢献しています。

資生堂のSDGsの取り組み

一部ではありますが、資生堂のSDGsの取り組みを紹介します。

作成:SDGs CONNECT編集部

上記のように、資生堂は数多くのSDGs目標を掲げ、それに基づいた活躍が日本だけではなく海外においても行われています。

資生堂は消費者に対して良質な商品を届けるだけでなく、原材料の生産から廃棄に至るまでに関わる全ての人びとがよりよく生きられる社会の実現を目指しています。この社会貢献への高い意識と幅広い活動により、資生堂はサステナブルな企業として期待されています。

資生堂のSDGs関連ウェブページ

まとめ

資生堂は、創業当時から数多くの社会問題を解決するための事業を行っていることがわかりました。私たちの体の健康を保ってくれるだけでなく、心も豊かにしてくれる資生堂の製品は、私たちの生活になくてはならない存在です。これからも資生堂は誰もが輝ける社会を目指し、美容と持続可能性を兼ね備えた商品の販売やプロジェクトの実施を続けていきます。

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